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鴎外 わが青春のドイツ 金子 幸代(著) - 鴎出版
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鴎外 わが青春のドイツ (オウガイ ワガセイシュンノドイツ)

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発行:鴎出版
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ20mm
重さ 400g
196ページ
上製
価格 2,400円+税
ISBN
978-4-903251-17-2   COPY
ISBN 13
9784903251172   COPY
ISBN 10h
4-903251-17-9   COPY
ISBN 10
4903251179   COPY
出版者記号
903251   COPY
Cコード
C3095  
3:専門 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年11月20日
書店発売日
登録日
2020年10月21日
最終更新日
2021年1月27日
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紹介

19世紀末、森鴎外が留学の地ドイツに赴き滞在したベルリン、ライプツィヒ、ドレスデン、ミュンヘンの四都市を、「舞姫」「文づかひ」「うたかたの記」「独逸日記」などの作品を取り上げ、写真と解説で追体験する。

目次

まえがき
Ⅰ ベルリン―『舞姫』の舞台 
マリーエン教会/ブランデンブルク門/ベルリン森鴎外記念館/コッホ研究所/シャウシュピール
ハウス/クロスター教会/ペルガモン博物館
Ⅱ ライプツィヒ・ドレスデン ―『文づかひ』の舞台
ライプツィヒ駅/オペラ座/旧市庁舎界隈/デーベン城/マッヘルンの騎士の館/ドレスデン王宮/ゼンパーギャラリー/ゼンパーオーパー/下宿跡/アルベルト王との対面/もう一人のエリス/女性解放運動家ルイーゼとの出会い/ゴオリスでの送別の宴
Ⅲ ミュンヘン―『うたかたの記』の舞台
ミュンヘンの凱旋門/ババリア像/王立美術学校/演劇の都/シュタルンベルク湖/ノイシュヴァンシュタイン城
あとがき
鴎外留学日録 一八八四年(明治十七)~一八八八年(明治二十一)

前書きなど

 そのように個性豊かな四都市(ベルリン、ライプツィヒ、ドレスデン、ミュンヘン)で留学生活を送った若き鴎外は、まさしく人生の青春の旅を送っていたと言えるだろう。四都市は「青春」というドラマの舞台であると呼ぶことができる。四都市は、「青春」というドラマの四幕それぞれの舞台であり、鴎外は舞台に立つ若き俳優である。しかも、舞台である各都市の歴史や文化という舞台背景により、主役である鴎外の役柄は異なっていた。ミュンヘンではイタリア風の芸術の都という舞台背景により、鴎外には芸術家の風貌が認められ、ライプツィヒ、ドレスデンでは音楽、学術、王宮といった華麗な舞台背景により、鴎外には外交官や学者といった風貌があり、ドイツ帝国の大首都ベルリンでは官僚としての堅苦しい表情が強まる。
 そもそも鴎外のドイツ留学は、軍医である官吏として明治国家に命じられたものであり、医学研究が目標であったが、内面では学問芸術好きの若者として西洋の学問芸術を「処女のごとき官能」で味わい尽くしたいという意欲を秘めていた。その意味で、鷗外の知性と感性、すなわち頭脳と五感を全的に満足させるために、これらドイツの四都市を経めぐる「青春の旅」が予定されていたのである。「青春のドイツ」の旅は若き鴎外の夢の実現であり、発見と解放の旅であった。ドイツにおける鴎外の足跡をたどることで、誰もが鴎外の青春の豊穣さに驚くことであろう。(本書「まえがき」より一部抜粋)

著者プロフィール

金子 幸代  (カネコ サチヨ)  (

お茶の水女子大学大学院修士課程修了、一橋大学大学院博士後期課程満期退学、富山大学名誉教授。専攻は日本近代文学・比較文学。主に森鴎外研究(特にドイツ留学時代、および日独の女性解放運動との関係)、女性雑誌の研究、映画と文学の文化史的研究。[主要著書]『鴎外と〈女性〉―森鴎外論究』(1992年、大東出版社)、『鴎外と神奈川』(2004 年、神奈川新聞社)、『鴎外と近代劇』(2011 年、大東出版社)、『鴎外女性論集』(編・解説、2006 年、不二出版)、『『女子文壇』執筆者名・記事名データベース』(監修・解説、2011 年、不二出版)、『小寺菊子作品集』( 編集・解説、2014 年、桂書房)、『森鴎外の西洋百科事典―『椋鳥通信』研究』(2019 年、鴎出版)等。

上記内容は本書刊行時のものです。