版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
日本精神史 上松 佑二(著者) - 人文書館
.
【利用可】

書店員向け情報 HELP

書店注文情報

在庫ステータス

在庫あり

取引情報

取引取次: ト|ニ|JRC
直接取引:あり(その他)

出版社への相談

店頭での販促・拡材・イベントのご相談がありましたらお気軽にご連絡ください。

日本精神史 高きより高きへ

哲学・宗教
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:人文書館
四六判
280ページ
上製
価格 3,600円+税
ISBN
978-4-903174-37-2   COPY
ISBN 13
9784903174372   COPY
ISBN 10h
4-903174-37-9   COPY
ISBN 10
4903174379   COPY
出版者記号
903174   COPY
Cコード
C1010  
1:教養 0:単行本 10:哲学
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2017年8月
書店発売日
登録日
2017年8月8日
最終更新日
2019年9月23日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

立ち竦む現代/2011年3月11日、東日本大震災が起こった。
それによって日本人は大地震、大津波、原発事故を体験し、
死の淵の前に立たされた。
大地が足元から崩れ去る崩壊の危機を体験した。
その時から日本人の意識が変わった。
現代日本が直面している政治・経済・文化のあらゆる矛盾が明らかになり、
その前に茫然とたたずむ日本人の姿がそこにあった。
「生きた思考」としての精神史の試み/今日、あらゆる分野で専門化が進んでいる。
そのために全体像は見えなくなっている。
今必要なのはこれまでの「死んだ思考」ではなく、新しい「生きた思考」である。
本書は時代精神の変遷として日本精神史の全体を過去から、
現在、未来に向けて新たに見直そうとする試みである。  [本文より]

目次

序にかえて 生のあやうさを超えて―未来へ、新しい自我を求めて
第一章 先史時代の精神『古事記』―天地初めて発けし時、そして、それから
第二章 古代の精神―律令と仏教文化、叡智の誕生
第三章 中世の精神の系譜―浄土思想から禅へ
第四章 近世の精神―意識的魂の時代
第五章 近代の精神―闇から光の時代へ
結びに 現代―混沌たる世界を、いかに生きるか

前書きなど

歴史の中の人間の叡智、混沌たる時代、心乏しき時代にこそ。
建築思想家によるユニークな日本精神史!
空海、法然、親鸞、栄西、道元、蓮如ら仏教者、
世阿弥、千利休、松尾芭蕉ら芸術家、
さらには近世・近代の思想家らの「自我の秘蹟」を捉え直す。

版元から一言

高みから高みへ、透きとおったものの観方・考え方として。
世界の中の日本と日本人は、格調の高い精神を築き上げてきた!

本書は、日本精神史を全体として、通史として見直す試みである。
日本の思想史ではない。思想史であれば、政治思想、経済思想、文化思想を含むが、
あくまでも日本の精神の歴史である。
本書はまたオーストリアの思想家、ルドルフ・シュタイナー(1861~1925)の
思想を通して、日本精神史を「自我の秘蹟」として見直す試みでもある。
日本人の精神は思考と感情と意志において、
古代、中世、近世、近代へとゆったりと発展してきた。
それは夢見のような状態から次第に目覚め、
やがて昼の覚醒状態に至る人間精神の発展である。
その生成と発展を辿ると、いつの時代にも人間の思考と感情と意志が働き、
その中心に日本人の自我が生きてきた。
このプロセスを「地上的自我」から「真の自我」に向かう
「自我の秘蹟」の歴史と捉える。
本書は、このような日本の精神史を部分としてではなく、
過去、現在、未来の全体として見直す試みである。

著者プロフィール

上松 佑二  (アゲマツ ユウジ)  (著者

1942年、長野市出身。
1966年、早稲田大学建築学科卒業。
1967―69年、スイス・ゲーテアヌム精神科学自由大学留学。
1977―79年、アレクサンダー・フォン・フンボルト財団客員研究員として
ミュンヘン大学美術史研究所留学。
1982年、博士論文『近代建築論史に於ける建築空間論の系譜的研究』。
1987年、東海大学教授。
「建築空間論に関する研究」で日本建築学会賞受賞。
現在、東海大学名誉教授。建築家。

【著書】
『世界観としての建築―ルドルフ・シュタイナー論』(1974年、相模書房)、
『ルドルフ・シュタイナー』(1980年、パルコ出版)、
『建築空間論―その美学的考察』(1986年、早稲田大学出版部)、
『シュタイナー・建築 そして建築が人間となる』(1998年、筑摩書房)、
『Aesthetics of Architecture Space』(2000 CA Press Seoul)、
『建築美学講義』(2008年、中央公論美術出版)、
『今井兼次に於ける建築と思想に関する研究』(2012年、中央公論美術出版)、
『メタモルフォーゼ 上松佑二作品集』(2014年、東海大学出版部)。
【共著】
『シュタイナー芸術としての教育』(1988年、小学館、子安美知子との共著)
『池原義郎のディテール 理性と感性の詩的統合』(1990年、彰国社、池原義郎との共著)
【訳書】
R・シュタイナー『新しい建築様式への道』(1977年、相模書房)
H・ヴェルフリン『建築心理学序説』(1988年、中央公論美術出版)
H・ヴェルフリン『ルネサンスとバロック』(1993年、中央公論美術出版)
【建築作品】
「善光寺外苑西之門」(1997年、長野建築文化賞)
「長野冬季オリンピック表彰式会場セントラルスクゥエア」(1996年)
「三河屋商店」(1997年)

上記内容は本書刊行時のものです。