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取引取次:
ト|ニ|JRC
直接取引:
あり(その他)
樹響
でいご村から
原書: 樹響
発行:人文書館
4-6
296ページ
上製
定価
2,650円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2014年4月
- 書店発売日
- 2014年4月15日
- 登録日
- 2014年4月2日
- 最終更新日
- 2014年4月14日
紹介
梢を吹き渡る風の音よ! 水平線の彼方の幻影の人よ!
あの海の果てには、大空に繋がる道がある!
大城貞俊は、詩と詩論、そして小説を書き、卑小な存在として自己を問い詰めながら、
生きることの意味を問い続けてきた。
過ぎに過ぎて、内なる視点から、他者の具体的な日常へと想像力を飛翔させ、
詩の世界から散文の世界へ飛び出す。心奥の詩の散文化である。
言葉づかいの美しさは、大城貞俊の詩人としての魂にあり、
「ニライカナイ」(神々の国)の魂でもあろう。
本作品集は、いくつもの短編を縒り合わせて、生きることの尊さ、愛のかたち、
そして沖縄の現代性を問おうとする普遍的なテーマに繋げている。
現代沖縄文学を牽引する詩人であり、作家の静かな抒情集成である。
沖縄の過去と今日を繋ぐ現代性(アクチュアリティ)を見事に集約!
目次
巻頭詩
鎮魂 別れてぃどいちゅる
加世子の村
ハンバーガーボブ
でいご村から
[解説]鈴木智之(法政大学教授・文化社会学)
あとがき
前書きなど
希望を断じて捨てないということ
沖縄を描くことで普遍的な世界に到達する可能性を信じている。
沖縄の歩んできた共同体の歴史、悲喜こもごもの人生を担った人々の物語は、
世界の人々が共有することの出来る歴史であり物語である。
沖縄が有する風土や文化の特異性は、
世界の人々へ発信するに足る有益な経験であり文化的遺産である。
感動の拠点は、国が変わっても、時代が変わっても揺らぐことはない。
言葉を届ける喜びは、同時に小さな島で生きる無名の人々の
物語を紡ぐ喜びでもある。
己を不甲斐なく思い、虚しさに苛まれることもあるが、
希望を持ち続けることを矜持としたい。(あとがきより)
上記内容は本書刊行時のものです。