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取引取次:
ト|ニ|JRC
直接取引:あり(その他)
風の人
寺尾勇と飛鳥保存
発行:人文書館
四六判
上製
定価
2,381円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2010年3月
- 書店発売日
- 2010年3月1日
- 登録日
- 2010年3月4日
- 最終更新日
- 2016年5月31日
紹介
平城京遷都千三百年!
万葉のふるさと飛鳥保存とは何だったのか!
文化的景観形成事業は不要なのだろうか。
“風のごとき実存”を生きた
稀有な美学者の「保存の哲学」とその軌跡。
元朝日新聞文化財記者が編んだ貴重な記録!
“風土”のありようを問い直しながら!
風土はそこに住む人間を離れては存在しない。風土はそこに住む人間生活の
客体化であり、自己発見である。「風土」の意味を確立しない保存は如何なる
美名もつとも、それは破壊につながるからである。人々が全人的に生きる「存在
の証明」である。保存という自己完結、自己閉鎖としての限界ではなく明るく広い
地平に於ける人間の発見である。
不思議な欲望と、底なき絶望にあがき悩んだ聖徳太子、蘇我馬子、万葉の
宮廷人の、ちとせの古い血をひいたと思われる古代日本がそのまま生き残った
飛鳥人(あすかびと)独自の素朴な顔のひたいのしわに……。
(寺尾勇語録・本文より)
目次
第一章 風と共に―縁の下の力持ち
第二章 大和のこころと歴史的風土を守る―飛鳥保存キャンペーン
第三章 “まほろば”の明日のために―「俗化する大和」から「飛鳥保存」へ
第四章 哀愁の古都に立って―古代景観の保存と住民の暮らし
第五章 飛鳥の未来へ―寺尾試案(有料史跡公園化)
第六章 古代の青に遊ぶ―飛鳥歴史散歩
第七章 風の十字路―メディアが紹介した寺尾勇と飛鳥保存
第八章 歩けばカツカツと古代の音が―景観保存問題としての飛鳥保存運動 西川幸治+高橋 徹&付論
上記内容は本書刊行時のものです。