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言語伝承と無意識 岡安 裕介(著) - 洛北出版
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言語伝承と無意識 精神分析としての民俗学

発行:洛北出版
四六判
縦194mm 横130mm 厚さ28mm
重さ 450g
396ページ
上製
価格 3,200円+税
ISBN
978-4-903127-29-3
Cコード
C0010
一般 単行本 哲学
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年3月25日
書店発売日
登録日
2020年3月1日
最終更新日
2020年3月25日
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紹介

 無意識、過去の生活の影の如きもの――。
 「心はいかに伝承されるのか」、「その世代間の伝達の仕組みとは」……。
 柳田國男、折口信夫、フロイト、レヴィ=ストロース、ラカンを経て析出した「言語伝承の図式」を手がかりに、日本文化に通底する特性が、本書において、鮮やかに構造分析されている。
【目 次】
序 論
第1章 精神分析と日本民俗学との思想的交錯
第2章 心はいかに伝承されるのか
第3章 柳田國男から折口信夫へ受け継がれしもの
第4章 構造人類学の導入
第5章 魂の贈与論
第6章 日本という言語空間における無意識のディスクール
第7章 貴種流離譚考
結 論
参考文献/あとがき/索 引

目次

序 論
 ・無意識の構造
 ・日本文化を見通す民族学、あるいは社会学的視点
 ・ランガージュへの視線
 ・民族学から精神分析へ
 ・日本文化を見通す精神分析的視点
 ・日本文化を見通す民俗学的視点
 ・本書の構成について

第1章 精神分析と日本民俗学との思想的交錯
 ・精神分析から民俗学へ
 ・無意識に位置する心意現象
 ・民族心理学としての精神分析
 ・無意識伝承と精神分析
 ・心理学としての民俗学
 ・集団的な心理の伝承性
 ・無意識の描出方法

第2章 心はいかに伝承されるのか
 ・柳田國男の夢分析
 ・「広遠野譚」で語られた夢
 ・心に刻まれた固有信仰
 ・心理学の批判的継承
 ・神話への三筋の道
 ・神話へのもう一筋の道
 ・無意識の感化

第3章 柳田國男から折口信夫へ受け継がれしもの
 ・言語論的民俗学の展開
 ・民俗学の研究目的
 ・柳田國男の方法論
 ・生活の古典としての民俗
 ・起原としての古代信仰
 ・民俗に通底する古代論理
 ・民俗学から構造人類学へ

第4章 構造人類学の導入
 ・構造人類学の方法論
 ・言語伝承の図式
 ・「天」の図式
 ・「国」の図式
 ・共同体の連結
 ・言葉と翻訳者
 ・口頭伝承の特性

第5章 魂の贈与論
 ・マナの交換
 ・デュルケム + モース理論
 ・マナをめぐる思想的系譜
 ・マナイズムとしての産霊
 ・大嘗祭考
 ・産霊を基盤としたトーテミズム
 ・剰余としてのマナ

第6章 日本という言語空間における無意識のディスクール
 ・「みこと」の交換
 ・エディプスの三角形
 ・幻想の系譜
 ・日の神の系譜
 ・父を包み込む効果
 ・構造化の方向性
 ・永遠の翻訳

第7章 貴種流離譚考
 ・回帰する物語
 ・発生への問い
 ・古代人の世界観としての古神道
 ・「まれびと」と「神の嫁」の物語
 ・「神の嫁」と「神の子」の物語
 ・発生の原因としての言語伝承
 ・ディスクールから生成する主体の物語

結 論
 ・本書を振り返って
 ・交叉する視線
 ・結 び

参考文献/あとがき/索引

前書きなど

「本書では、日本民俗学における言語伝承をランガージュとして捉え、言葉の交換形式に属するものとしてモデル化を試みることになる。具体的には、日本語の伝承法則を、パロールを媒介にした世代間伝達モデルとして捉え直すのである。文化が継続している前提として、上の世代から下の世代への言語伝承は、古代から現代まで絶えず行われてきたはずである。その言語伝承をモデル化することにより、日本のある一時代を切り取った共時的分析に留まることなく、通時的分析をも視野に入れた構造分析の可能性が拓かれることになる。」(「序論」より)

版元から一言

 本書が対象としているのは、あくまでも「現代」の世代間伝達の仕組みと論理です。言葉の交換という側面から、西欧文化との構造的な差異を明らかにしつつ、現代日本を分析しています。本書の欧文タイトルは、「The Unconscious, the Shadows of the Past Life: A New Method of Psychoanalytic Anthropology」です。

著者プロフィール

岡安 裕介  (オカヤス ユウスケ)  (

1976年生。北海道大学文学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。博士(人間・環境学)。現在、京都大学人文科学研究所及び国際高等教育院非常勤講師。専門は精神分析、民俗学。論文に、「『死者の書』に描かれた幻想――千と一体の仏像と日本人」(2019年、『I. R. S. ジャック・ラカン研究』18号)など。

上記内容は本書刊行時のものです。