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NO FUTURE ノー・フューチャー フランコ・ベラルディ(ビフォ)(著) - 洛北出版
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NO FUTURE ノー・フューチャー イタリア・アウトノミア運動史

発行:洛北出版
四六判
427ページ
並製
定価 2,800円+税
ISBN
978-4-903127-12-5
Cコード
C0010
一般 単行本 哲学
出版社在庫情報
在庫僅少
初版年月日
2010年12月
書店発売日
登録日
2015年3月6日
最終更新日
2015年3月6日
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書評掲載情報

2011-01-30 東京新聞/中日新聞
評者: 粉川哲夫(東京経済大学教授)

紹介

「アウトノミア運動」とは
何だった/何であるのか?

1977年――すべての転回が起こった年!
イタリアでは、
労働を人生のすべてとは考えない若者たちによる、
激しい異議申し立て運動が爆発した。
77年の数々の反乱が今日の私たちに宛てて発信していた、
革新的・破壊的なメッセージを、
メディア・アクティヴィストであるビフォが描きだす。

  * * *

1977年こそが、新しい時代への移行の年である。

77年は、イタリアにおいて、
自律的・創造的な運動(アウトノミア運動)の力が、
社会のただなかで試された年であった。

と同時に、労働過程の不安定化、社会関係の喪失、
うつ病の浸透が日常となる暗い未来の姿を、
目撃しはじめた年でもあった。

「ポストモダニティ」や「弱い思想」といった概念は、
この年月に姿を見せる。

幸福と絶望――本書では両方に視座をおくことで、
77年運動の問題系を検討する。
その幸福と絶望とは、
私たちがいま生きているこの現実の
「予兆」だったのだから。
 

目次

 
未来がはじまった年  序文 1(日本語版への序文)
1997年からみた1977年 序文 2(新版への序文)
1987年からみた1977年 序文 3(1987年版の序文)

二つの派
文化の伝達
残余となった具体的なもの
「革命は終わり、ぼくたちは勝利した」
付録 Ⅰ 天下大乱
Ⅱ 叙情詩人から叙事詩人へ(悲劇詩人をよけながら)
技術の問いについて
人類学的カテゴリーとしての労働
創造的運動と生産的労働
付録 Ⅰ アリーチェ――偽善か共感か
弱い思想と精神の生態学
無垢の思想のために

世界じゅうの ひきこもりたちよ、団結せよ(日本の読者へ)
グローバルなメディア・アクティヴィズムの地図作成
日本へのステレオタイプ
組み換え資本と不安定労働
不安定性と精神病的主体形成
ラディカルな離脱のひとつのかたち――ひきこもり 訳者あとがき

もうひとつのオペライズモ ―― フランコ・ベラルディの場合 :1963年から1972年まで(廣瀬 純 解説)
   ポテーレ・オペライオとその「二重のディスクール」
   「ポテーレ・オペライオはネオレーニン主義組織である」(ネグリ)
   「組織化は主観性の問題ではなく構成の問題である」(ビフォ)
   「革命とコミュニズムは日常生活そのものである」(ネグリ)

フランコ・ベラルディ(ビフォ)へのインタヴュー :1973年から2008年まで(廣瀬 純 聞き手)
   1973年から1979年まで
   1980年から1989年まで
   1990年から1999年まで
   2000年から2008年まで

イタリア、1977年以後(北川眞也 解説)
   77年 イタリア、「政治実験室」
   イタリア、1980年代
   イタリア、1990年代
   1990年代、運動の季節へ
   社会センター、運動の発信地
   ジェノヴァ、2001年7月
   移民とプレカリアート
   デリーヴェアップローディ、アウトノミア運動関連の出版状況

イタリアの政治・運動関連年表 1973~1979年
索 引(人名索引/事項索引)
 

版元から一言

 
本書の目次・日本語版への序文( 本書の 2ページから52ページまで )を、洛北出版のwebサイトで、ご覧いただけます。
本書では、当時の写真や図版を多数、掲載しております。
 

著者プロフィール

フランコ・ベラルディ(ビフォ)  (ベラルディ(ビフォ),F.(フランコ))  (

1949年、イタリアのボローニャで生まれる。雑誌『ア/トラヴェルソ』の創刊、自由ラジオ「ラディオ・アリーチェ」を開局するなど、70年代のイタリア・アウトノミア運動の中心で活動する。77年の政治的弾圧によりフランスへ逃れ、その後ニューヨークにわたりサイバーパンクの潮流にかかわる。85年にイタリアに帰国後、インターネットをはじめとする新たなメディアを使ったネットワークの構築にとりくみ、メディア・アクティヴィストとして活動の領域を広げていく。邦訳書籍として『プレカリアートの詩――記号資本主義の精神病理学』(櫻田和也訳、河出書房新社、2009年)がある。より詳しい略歴は、本書のなかの廣瀬によるビフォへのインタヴューにおいて語られている。

廣瀬 純  (ヒロセ ジュン)  (訳・解説

1971年生、龍谷大学経営学部教員、映画批評誌『VERTIGO』(Nouvelles Editions Lignes)編集委員。
著書として『美味しい料理の哲学』(2005年、河出書房新社)、『闘争の最小回路――南米の政治空間に学ぶ変革のレッスン』(2006年、人文書院)、『シネキャピタル』(2009年、洛北出版)、『闘争のアサンブレア』(2009年、コレクティボ・シトゥアシオネスとの共著、月曜社)。訳書として、パオロ・ヴィルノ『マルチチュードの文法』(2004年、月曜社)、トニ・ネグリ『芸術とマルチチュード』(2007年、共訳、月曜社)、同『未来派左翼』(2008年、NHK出版)など。

北川 眞也  (キタガワ シンヤ)  (訳・解説

1979年生、大阪市立大学都市研究プラザG-COE特別研究員(博士研究員)。
論文として、「場所とニューライト・ポリティックス――イタリア・北部同盟のパダニアをめぐる言説的実践」(2004年、『人文地理』第56巻第2号所収)、「現代地政学における例外空間としての収容所――イタリアの不法移民収容所へ歓待する生権力」(2007年、『人文地理』第59巻第2号所収)、「移動=運動=存在としての移民――ヨーロッパの入口としてのイタリア・ランペドゥーザ島の収容所」(2010年、『VOL』第4号所収、以文社)など。

追記

 ┃ 書 評

◆ 「東京新聞・中日新聞」2011年 1月30日朝刊・読書面
評者 粉川哲夫氏

◆ 月刊 「Meets Regional」
2011年 2月 1日発行・発売号(通巻 273号)
発行 エルマガジン社
評者 永江朗氏
 

上記内容は本書刊行時のものです。