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Khokanaに暮らす
~カトマンズ盆地 コカナ村の奇跡~
- 初版年月日
- 2008年11月
- 書店発売日
- 2008年11月1日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2015年8月22日
紹介
カトマンズ盆地の歴史とともに生きてきた、ネパールの主要民族ネワール。そのネワールの人々の民俗・文化・伝統が色濃く残るコカナ村。なぜこれほどまでにこの地に、ネワールの“遺産”ともいうべきものが残ってきたのか? 奇祭や奇習、そしてありふれた日常を通してみえてくるコカナ村の事情とは…。
忍び寄る近代化とともに失われるもの。この地に魅せられ、2000年から撮影に通いはじめたアムリット・バジュラチャリヤ氏が記録した貴重な風景と、たくさんの村人たちへの取材をもとに構成したソバナ・バジュラチャリヤ氏の平易な文章がコカナ村の魅力を伝える。
ネパールファンだけではなく、近代文明のなかに生きる人々へお勧めの一冊。
目次
1.奇跡の村 コカナ ―― 13
コカナ村はどこにあるのか/コカナ村の空気/コカナ村は臭くない
家があるのに、なぜかみんな路地に座っている
2.伝承と日常 ―― 35
「コカナ」という名前の由来こそが村の由来/ルッドラヤニ女神が出現した
鶏肉とにんにくを食べてはいけない/本物の共生の世界がここにある
ともに笑い、ともに涙を流す
3.神々と祭り ―― 55
ネワールの正月/ガタンムガー/八人の女神(アスタ・マットリカ)
「グティ」と「マンカー・カラー」が大活躍/祭りのなかで生きるカースト制度
白衣装を着る人、着ない人/コカナ村を代表する女神祭
バーラ・バルセ・メラ(一二年祭)/混交した宗教観
4.近代化の波 ―― 101
「いちばん最初に」学校ができ、電灯がついた村/子どもと教育の現状
UNESCOの支援/自由貿易とその影響
YMCAの協力/NGO・INGOの協力
5.未来への希望と課題 ―― 125
自覚とチャレンジ/用足しは田圃ではだめ
観光化のメリット/抱えている問題/村人たちの願い
上記内容は本書刊行時のものです。