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私の精神科看護録 鈴木ツヤ(著/文) - 之潮
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私の精神科看護録 (ワタシノセイシンカンゴロク) 巻次:Collegio Booklet 2  BookCollegio

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発行:之潮
A5判
縦210mm 横145mm
262ページ
並製
定価 1,000円+税
ISBN
978-4-902651-68-3   COPY
ISBN 13
9784902651683   COPY
ISBN 10h
4-902651-68-8   COPY
ISBN 10
4902651688   COPY
出版者記号
902651   COPY
Cコード
C0347  
0:一般 3:全集・双書 47:医学・歯学・薬学
出版社在庫情報
品切れ・重版未定
初版年月日
2012年9月
書店発売日
登録日
2012年10月10日
最終更新日
2020年6月5日
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紹介

30年以上、都立松沢病院で患者と向き合い、看護婦長をつとめた著者が、薬物療法以前から薬物療法、そして社会復帰活動が軌道にのるまでの精神病治療の最前線を具体的に証言する。

目次

序       浜田 晋
はじめに
第1章 小グループ制看護以前の記録
 1 〔昭和三〇年二月〕 脳動脈硬化症患者の看護経験
 2 〔昭和三二年〕 精神科看護について
 3 〔昭和三七年〕 心因性飢餓の看護体験
第2章 小グループ制看護の開始
 1 〔昭和三八年~昭和四〇年〕 女子慢性開放病棟の記録
 2 〔昭和四〇年〕 小グループ活動と生活指導
 3 〔昭和四一年〕 小グループ制看護の実際
 4 〔昭和四一年〕 新人病棟と小グループ看護
第3章 患者さんの気持ちを知るために
 1 〔昭和四三年〕 女子の開放病棟(C三二)で作った文集
 2 〔昭和四四年〕 男子合併症(D四五:西一)病棟
 3 〔昭和四六年〕 C三八棟―お習字教室五周年記念文集
第4章 小グループ制看護の充実
 1 〔昭和四七~四九年〕 慢性病棟C三八棟
 2 〔昭和五二~五四年〕 男子慢性病棟・C三四棟での経験
第5章 私の体験的精神科看護の常識
1 妄想は聞き出した方がよいか 
2 看護者に拒絶的患者にはどう接するか
3 興奮、衝動的行為の対処の仕方 
4 閉鎖病棟は反活医療か 
5 電気療法は治療だったか 
6 恋愛感情を持たれたらどうしたらよいか 
7 要求の多い人にはどうしたらよいか 
8 病院を安住の場にしよいのか 
9 接触のとりにくい人にはどうしたらよいか 
10 憎しみや恨みを持たれたらどうしたらよいか 
11 押してダメなら引いてみよう 
12 小グループ看護は、患者を私物化することではない 
13 自閉的になっている人にはどうやって近づいたらよいか 
14 ボス的な患者をどう看護するべきか 
15 病識のない人に入院を納得させるにはどうするか 
16 患者さんたちの母親について
あとがき

前書きなど

私は東京都都立松沢病院に31年在職しました。精神科の看護者の努力はあまり世間では話題になりませんが、精神科は一に看護、二に看護といわえるように、他の病気を比較しても看護者のウエイトが高いのが特徴です。最金は薬物療法が進歩し、看護内容も変化しておりますが、かっては多くのことが看護者にゆだねられていました。新聞紙上で事件が起きるたびに精神異常云云と書かれているとすくみあがります。患者さんを抱ええる家族の方はどう受け止めるでしょう。病気と闘っている患者さん自身が、心ない報道に傷つくのです。昭和三〇年も半ばをすぎると、施設面での改善をすすみ、病棟懇談会で熱心な討論から、小グループ受持別などの方法を取ったり、作業療法、リクリエーションも取り入れ、患者さんの心を開き社会に適応できる看護を考えてきました。手元に残した研究発表をまとめて、患者さんやご家族にも知っていただけるように、まとめました。

版元から一言

30年以上、都立松沢病院で患者と向き合い、看護婦長をつとめた著者が、薬物療法以前から薬物療法、そして社会復帰活動が軌道にのるまでの精神病治療の最前線を具体的に証言する。精神科看護の歴史と共に歩んだ、記録として、看護にたずさわる者、精神を病む者とその家族に読んでいただきたい書である。

著者プロフィール

鈴木ツヤ  (スズキ ツヤ)  (著/文

1918(大正7)年7月7日、神奈川県高座郡相原村橋本生まれ。1934(昭和9)、府立松沢病院の見習い看護婦となる。勤務しながら翌年看護学講習所を修了するも、健康を害して退職。後、東京看護婦学校の講習を経て1938(昭和13)年、警視庁の看護婦検定試験に合格。翌年神奈川県茅ヶ崎中海岸のサナトリウム南湖院に勤務。結婚と出産を経て、1948(昭和23)年11月から都立松沢病院に再就職、同病院看護科病棟主任を経て看護婦長をつとめ1979(昭和54)年4月に停年退職した。1994(平成4)年には府中市生涯学習センターで自分史の講座を受講し、その成果を「私の半生」(総和社、2007年)として1冊にまとめた。

上記内容は本書刊行時のものです。