版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊 ラノベ
ボーイスカウトとガールスカウト運動の誕生 第2回:米国の初期文献・資料集成  藤本茂生(編著) - ユーリカ・プレス
.

ボーイスカウトとガールスカウト運動の誕生 第2回:米国の初期文献・資料集成  復刻集成版 Boy and Girl Scouts in the USA -A Collection of Early Sources

A5判
1800ページ
上製
定価 98,000円+税
ISBN
978-4-902454-77-2
Cコード
C3322
専門 全集・双書 外国歴史
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2015年4月
書店発売日
登録日
2015年7月24日
最終更新日
2016年5月17日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

●20世紀初頭の英国で始まり、米国や日本を含む世界へと国境を越えて広がったボーイスカウト、ガールスカウト運動の成立と初期の活動史を、同時代文献でまとめるシリーズの第2回完結編。
●英国編に続く第2回配本では米国での資料x点を収録し、英米編合計全8巻に英米でのスカウト運動の起源と初期の活動に関する同時代の主要史資料を網羅。イラスト、写真等も含め原著を忠実に復刻。編者の詳細な解説を別冊に加える。
●第2回米国編には、米国で最初に使われたボーイスカウトとガールスカウトの「ハンドブック」とスカウト連盟関係者自身が著した草創期の歴史書に加え、スカウトを含む青少年や女子社会事業全体に関する同時代の文献を収録し、より客観的な視点からも初期の活動を概観しその評価を可能にする。
●英米児童文化・教育史の資料としてだけでなく、国境を越えたグローバルな観点から、20世紀初頭の子どもと革新主義・帝国主義の関係、少年向けと少女向けの資料の対比からのジェンダー史研究、児童教育と環境保護との関係等々、今日の多様な研究テーマのための一次文献として活用可能。

目次

Vol. 1: c. 360 pp.
Seton, Ernest Thompson
Boy Scouts of America: Official Handbook
New York: Boy Scouts of America, 1910, c. 192pp.

How Girls Can Help Their Country (Handbook for Girl Scouts)
New York: Girl Scouts of United States of America, 1917, c. 154pp.

Vol. 2: c. 580 pp.
Murray, William D
The History of the Boy Scouts of America
New York: Boy Scouts of America, 1937, c. 574pp.

Vol. 3: c. 310 pp
Forbush, William Byron
The Boy Problem: A Study in Social Pedagogy
Boston: Pilgrim Press, 1902, c. 207pp. [4th edition] (1st edition in 1901)

McCormick, William, 1866-1923
The Boy and his Clubs, ... with a Foreword by Thomas Chew
New York & Chicago: Fleming H. Revell Co., 1912, 96 p.

Vol. 4: c. 500 pp.
Wright, Katharine O.
Twenty-Five Years of Girl Scouting, 1912-1937
New York: Girl Scouts of United States of America, 1937, c. 107pp.

Ferris, Helen Josephine
Girl’s Clubs, Their Organization and Management: A Manual for Workers
New York: E.P. Dutton, 1918, c. 383pp.

別冊: 日本語 解説 (藤本茂生)

前書きなど

<編者より>   藤本茂生(帝塚山大学教授)
現代日本の子どもの生活は、インターネットによるオンライン・ゲームなどで室内にいる時間が多くなり、戸外で遊ぶことが少なくなっています。その結果として、体力がなくなったと言われますが、今から約100年前のアメリカ社会に生きた子どもにも同様なことが指摘されていました。19世紀末のフロンティアの消滅以来、都市化・産業化が進むにつれて子どもたちは自然に触れる機会が少なくなったのです。こうした状況に対応した主な青少年運動がボーイスカウトとガールスカウトです。イギリスで創設されたこれら両組織はすぐにアメリカに伝わり、「ボーイスカウト・アメリカ連盟(Boy Scouts of America)」(1910年設立)と「ガールスカウト・アメリカ連盟 (Girl Scouts of the USA)」(1912年に運動開始、1915年設立)が生まれます。

現代アメリカの子どもにとって、キャンプ活動は夏季の年中行事として定着していますが、このキャンプが普及する契機はスカウト活動でした。スカウト活動の最大の魅力であるキャンプなどの野外活動をスカウトに採用する上で、大きな役割を果たしたのが動物作家アーネスト・シートン(Ernest Seton)です。シートンは、アメリカ大陸で先住民からキャンプを含むウッドクラフト(森で暮らす技術と知識)を学び、自然の中で生き先住民の生活を理解できる子どもを育てようとウッドクラフト運動を広め、後に「ボーイスカウト・アメリカ連盟」初代団長に選出されます。

今回の復刻資料は、まず、アメリカで最初に使われたボーイスカウトとガールスカウト両運動の「ハンドブック(活動の手引書)」(ボーイスカウト・ハンドブックはシートンが著す)と、両スカウト連盟関係者が著した草創期の歴史書を精選しました。各スカウト連盟自体によるものであるが故に、特に後者の資料は、スカウト運動の当事者たち自身がどのように自らの運動を考えていたかを把握することができる、貴重な第一次史料になっています。続いて、当時のスカウトを含む青少年事業全般に関する文書も掲載し、それによって、スカウト運動を同時代の青少年運動の中で相対的・客観的に位置づけることが可能になります。

これらの復刻資料はいずれも、スカウト運動成立の過程、その思想や方法論の探求という教育学に不可欠であるだけでなく、20世紀初頭のアメリカにおける子どもと革新主義の関係という歴史研究、またボーイスカウトとガールスカウトの資料の対比によって見えてくるジェンダー論、さらには野外活動を通じての青少年教育と環境保護の関係、アメリカ先住民による白人文化への影響など、今日注目されるさまざまなテーマと密接に関わる研究資料となっています。 

著者プロフィール

藤本茂生  (フジモトシゲオ)  (編著

帝塚山大学教授

上記内容は本書刊行時のものです。