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近代家庭機器のデザイン史 面矢 慎介(著/文) - 美学出版
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近代家庭機器のデザイン史 (キンダイカテイキキノデザインシ) イギリス・アメリカ・日本 (イギリス アメリカ ニホン)

芸術
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発行:美学出版
A5判
縦216mm 横151mm 厚さ20mm
280ページ
定価 3,200円+税
ISBN
978-4-902078-59-6   COPY
ISBN 13
9784902078596   COPY
ISBN 10h
4-902078-59-7   COPY
ISBN 10
4902078597   COPY
出版者記号
902078   COPY
Cコード
C0070  
0:一般 0:単行本 70:芸術総記
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年5月20日
書店発売日
登録日
2020年4月25日
最終更新日
2020年5月12日
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紹介

モノのデザインは、利用可能な技術、製品化した企業の活動、流通・販売のシステム、購買し使用した生活者の行動・心理など、諸要因の総和として成立する。
生物進化の多くが、環境への適応によって説明が可能なように、道具・製品の進化も、その道具にとってのいわば生存環境(つまり社会背景や技術背景)との相互関係によって説明が可能であろう。
一九世紀後半から二〇世紀にかけてのイギリスとアメリカ、日本におけるいくつかの家庭用機器の発展の事例からモノのデザイン史を考察する。

【主要目次】
序 モノのデザイン史の試み

第一章 電気ケトルと魔法瓶
 第一節 イギリスの電気ケトル
 第二節 日本の魔法瓶と電気ポット

第二章 鍋
 第一節 イギリスの鍋
 第二節 日本の鍋

第三章 調理家電
 第一節 アメリカのコーヒー抽出器具
 第二節 アメリカの小型調理家電

第四章 真空掃除機
 第一節 イギリスの真空掃除機
 第二節 日本の真空掃除機

第五章 風 呂
 第一節 イギリスの風呂
 第二節 日本の風呂

第六章 家庭機器のモダナイゼーションとは

結びに代えて 今後のデザインのために

○コラム イギリスの道具博物館事情(ミルン・ミュージアム 、ジェフリー・ミュージアム)/
     アメリカの二大道具ミュージアム(ヘンリー・フォード博物館とアメリカ歴史博物館) 
○付録  英米における関連既存研究 / 関連博物館・資料館

目次

序 モノのデザイン史の試み

第一章 電気ケトルと魔法瓶
第一節 イギリスの電気ケトル
1 一九世紀末における小型電気調理器具の登場
2 電気ケトルの技術的進歩
3 紅茶を淹れる器具の試行
4 電気ケトルの外観デザイン変化
5 紅茶を飲むことにまつわる行動とイメージ
6 製品進化の様相

第二節 日本の魔法瓶と電気ポット
1 電気ポット ―戦後の初期家電製品
2 日本における魔法瓶
3 魔法瓶の発展
4 製品進化という現象
5 魔法瓶や炊飯器に現れた花柄の理由

第二章 鍋
第一節 イギリスの鍋
1 イギリスの鍋の類型
2 素材転換と鍋製造業界の変化
3 ソース鍋におけるデザインの変遷
4 調理器の発展
5 台所デザインの変化
6 第二次世界大戦後の展開
7 現在の鍋をめぐるイメージ
8 鍋デザインの変容を促したもの

第二節 日本の鍋
1 日本の伝統的な鍋タイプ
2 西洋化の始まり
3 鍋の素材転換
4 戦中期の鍋
5 鍋業界の変化
6 鍋デザインの変遷
7 保有される鍋の数の増加
8 産業技術変化と慣習のはざまで


第三章 調理家電
第一節 アメリカのコーヒー抽出器具
1 アメリカにおけるコーヒー消費とコーヒー抽出器具
2 コーヒー抽出方法と機器の発展
3 電気式パーコレーターのデザイン変化とその理由
4 コーヒー消費と機器進化との関係

第二節 アメリカの小型調理家電
1 小型調理家電の発展
2 電化率の変化と調理器との関係
3 小型家電が使われた空間
4 「ギフト」としての小型調理家電
5 社交習慣との関係
6 機器デザインの変化は進化的である

第四章 真空掃除機
第一節 イギリスの真空掃除機
1 発明と技術的発展
2 家電としての真空掃除機の普及とその影響
3 電動モデルの外観・イメージの変化
4 一九九〇年前後からの発展
5 掃除機を成立・進化させたもの 

第二節 日本の真空掃除機
1 電動モデル導入の初期の試み
2 家庭電化の時代と掃除機の登場
3 掃除機の普及の遅さ
4 急速な普及と清潔意識の変化
5 外観とデザインの変化
6 日本の掃除機の現在
7 日本の掃除機進化の特性

第五章 風 呂
第一節 イギリスの風呂
1 イギリスにおける家庭用風呂の普及
2 給湯設備の発展過程
3 より快適な住まいへの動きと労働者階級家庭での風呂普及
4 中流階級家庭における近代的バスルーム
5 給湯システムとそのバスルームのデザインに与える影響
6 バスルームの視覚的変化と浴槽材料
7 プレハブ浴槽とバスルームユニット
8 風呂近代化の背景

第二節 日本の風呂
1 第二次世界大戦までの発展
2 浴槽の素材と外観
3 戦後の内風呂の普及と近代化の流れ
4 浴槽素材の転換
5 ユニットバスの台頭
6 内風呂化への求めと浴室作りの工業化


第六章 家庭機器のモダナイゼーションとは
1 「家庭機器」というアイデア
2 家庭機器の近代化 ―新しい類型への転換
3 近代化過程の構図

結びに代えて 今後のデザインのために

○コラム
 イギリスの道具博物館事情 1 ミルン・ミュージアム
 イギリスの道具博物館事情 2 ジェフリー・ミュージアム
 アメリカの二大道具ミュージアム ヘンリー・フォード博物館とアメリカ歴史博物館 
○付録1 英米における関連既存研究
○付録2 関連博物館・資料館

著者プロフィール

面矢 慎介  (オモヤ シンスケ)  (著/文

面矢 慎介(おもや しんすけ)
1954年群馬県生まれ。千葉大学大学院工業意匠学専攻修了。GKインダストリアルデザイン研究所、GK道具学研究所に勤務し、英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA)文化史学科修了。博士(千葉大学)。道具と人間の関係をテーマとした新たな研究領域を模索し、栄久庵憲司氏、山口昌伴氏らとともに1996年道具学会を設立。現在、滋賀県立大学名誉教授、道具学会副会長。
主な共著書に『都市とデザイン』(電通 1992)、『暮らしの中のガラスびん』(東洋ガラス 1994)、『道具学への招待』(ラトルズ 2007)、『まるごと日本の道具』(学研 2012)など。

上記内容は本書刊行時のものです。