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フレーベルにおける「予感」の研究
解釈学的・人間学的考察
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2014年2月
- 書店発売日
- 2014年3月15日
- 登録日
- 2017年2月22日
- 最終更新日
- 2018年2月15日
目次
はしがき
序 章 問題提起
第1節 問題設定
第2節 本書における「予感」研究の新たな視点―先行研究との比較
第3節 方法的省察
第1章 フレーベルにおける「生の共同感情」の教育人間学的考察―相互応答的関係に焦点づけて
第1節 はじめに
第2節 母と子の関係―「生の共同感情」の原型
第3節 遊びにおける「生の共同感情」
第4節 仕事(家事手伝い)における「生の共同感情」
第5節 アルテンシュタインの遊戯祭
第6節 おわりに
第2章 フレーベルにおける「予感」の再検討―主著『人間の教育』を中心に
第1節 問題の所在
第2節 人間の根源的能力としての予感
第3節 『人間の教育』に見られる「予感」の具体例
第4節 結び
第3章 フレーベルにおける「祝祭」の形成的意味―「予感」との連関において
第1節 問題の所在
第2節 祝祭の具体的諸相(その一)
第3節 祝祭の具体的諸相(その二)
第4節 結び
第4章 『母の歌と愛撫の歌』の解釈学(その一)―「予感」の深化に焦点づけて
第1節 問題の所在
第2節 「生の共同感情」の拡大
第3節 生の応答―子どもと植物
第4節 「生の共振」
第5章 『母の歌と愛撫の歌』の解釈学(その二)―「予感」の全体的構造から
第1節 「予感」の表出・客観化
第2節 『母の歌と愛撫の歌』の全体的・本質的意味
終章 フレーベル―「予感」の人、「予感」の教育
第1節 フレーベルの非凡性―「遊び」、「素朴さ」、「予感」
第2節 フレーベルの人間観―三つの次元を生きる人間
第3節 「予感」と「生の更新」―人間存在の転換
第4節 本書における「予感」研究の独自性
あとがき
前書きなど
「幼稚園」の創始者として有名なフレーベルの名前や、彼が遊びの重要性を指摘したことは知られていても、彼が「予感」について語っていることや、「予感」が彼の根本思想と深く関わっていることは、一般にはあまり知られていないし、「予感」について真正面から追求した研究も少ない。
(中略)
従来、日本語訳である「予感」の持つ未来を予見するという意味をもとにして、予感→直観→概念へという発達認識論の初発段階に位置づける解釈がなされているフレーベルの「予感」を、本書では、生まれて間もない乳児にさえみとめられる人間の根源的な力として改めて問い直しを試みる。すなわち、フレーベルが人間存在における最も根源的な能力として考えていた「予感」の内実とその人間形成上の本質的意味について、多角的・総合的に検討を加え、その捉え直しを図ることが、本書の目的である。
上記内容は本書刊行時のものです。