...
【利用可】
書店員向け情報 HELP
スウェーデン絶対王政研究 : 財政・軍事・バルト海帝国
発行:知泉書館
縦220mm
208, 78ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 2005年12月
- 登録日
- 2015年12月30日
- 最終更新日
- 2015年12月30日
紹介
本書はスウェーデンが軍事国家として強大化していくプロセスを財政と軍事の両面から考察し、その背景にある貴族、聖職者、市民、農民など諸身分間の複雑な利害関係を通して、絶対王政がそれら諸勢力のバランスの上に成り立っていたことを明らかにする。従来のスウェーデン史研究はバイキング時代と現代に関するものが圧倒的に多い。高度な福祉国家として知られるスウェーデンが近代の初期に軍事国家としての経験をもち、農民をふくむ多くの社会階層の政治参加を早くから実現させていたことを明らかにした本書は、他のヨーロッパ諸国との比較研究の素材を提供するとともに、北欧をはじめとする新たなヨーロッパ理解のための貴重な一書となろう。
目次
第1章 大国時代の諸相
第2章 一七世紀中葉の財政問題
第3章 スコーネ戦争と戦時財政
第4章 財政・軍事の再編と絶対王政
第5章 絶対王政の王権理念
第6章 絶対王政の王権儀礼
第7章 エストランドと王領地回収政策
補章 近世農民をめぐる研究
上記内容は本書刊行時のものです。