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みんなの震災学習テキスト 吉浜のつなみ石 吉浜教えの里プロジェクト(企画制作) - イー・ピックス
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みんなの震災学習テキスト 吉浜のつなみ石 先人の教えをつなげよう キットずっと未来へ

B5変型判
縦210mm 横182mm 厚さ6mm
重さ 165g
64ページ
並製
定価 1,000円+税
ISBN
978-4-901602-57-0
Cコード
C0037
一般 単行本 教育
出版社在庫情報
在庫僅少
初版年月日
2015年1月
書店発売日
登録日
2014年11月25日
最終更新日
2015年11月20日
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紹介

この本の前段は絵本「吉浜のつなみ石」になっています。
この絵本は、東日本大震災の大津波で、地中に埋められていた「昭和の津波石」が、古老たちが噂をしたその日の午後に襲ってきた平成の大津波でふたたび地上に姿を現したという不思議な実話に基づいたお話しです。
さまざまな教訓を含み、年齢に関係なく、わかりやすく描かれています。英文も付いているので英語圏の方々にも読み聞かせができます。

中段では、明治の大津波での被害を教訓に高台移転を地域ぐるみで行ってきた大船渡市三陸町吉浜地区の取り組みを多角的に掲載。今後日本中で予想されるさまざまな災害へ備えるヒントにしてほしいとの思いで構成しました。

後段では、東日本大震災で大きなダメージを受け、再建は困難と思われた三陸鉄道の復興までの道のりを紹介。大きな災害に遭ってしまったときでも、地域とともに励まし合い助け合う事の大切さを教えてくれます。

本文64ページながら、大船渡市三陸町吉浜地区にスポットを当て、幼児から大人まで読みごたえのある「震災学習テキスト」です。

目次

絵本『吉浜のつなみ石』・・・作・絵/小松 則也
「つなみ石の絵本」ができるまで・・・小松 則也
「津波石」との出合い・・・枛木澤 正雄
三陸町「吉浜」と津波の歴史
  吉浜 奇跡の集落
  コラム1-ビスカイノと慶長の大津波
  航空写真で見る吉浜地区の浸水の様子
  昭和三陸津波回想
  コラム2-三陸地方震災復旧資金
つなげよう未来へー次代へつなぐ吉浜の取り組み
  吉浜小・中学校の取り組み
  「よしはま元気組」の取り組み
  『その時私は・・・』の発刊にあたって・・・東 堅一
  記録集『その時私は・・・』より 間一髪の脱出
  コラム3-三陸町綾里の津波博士 山下文男さん
「地域の足・三陸鉄道」奇跡の復活から学ぶ
  いつも地域とともに、三陸鉄道の使命
吉浜駅周辺お散歩マップ
テキスト発刊の“あいさつ”にかえて

前書きなど

吉浜発「つなげよう先人の教えを未来へ」
さくらのペイントをまとった「キットずっと号」は、2013年4月からよく年4月まで、夢を叶えるイベント列車として一年間、三陸鉄道南リアス線を走りました。この車両(キハ36形-105型)は、東日本大震災の時に釜石に向かう途中でした。ちょうど吉浜にあるトンネル内を走行していて、間一髪で地震と津波からのがれることができた「きせきの車両」です。そして、お客さんの命も運転手さんの知恵と勇気によって守られました。その後、何よりも人を思うやさしい気持ち。3.11の大災害から立ち上がろうとするみんなの心が一つになり、この列車は、「キットずっと号」として復活したのです。
 実は、もう一つの奇跡が“吉浜”にはありました。吉浜地区は、東日本大震災では、被害が極めて小さかったばかりでなく、その歴史的ないきさつから「奇跡の集落」と呼ばれました。このことは、単なる偶然ではなく、先人が明治・昭和の二度の大津波から学び、一丸となって高台移転を進めてきた結果です。吉浜の人々は、高いところに家を建て、遠い道のりを、あたり前と思い漁に出かけました。そして、低い土地は、田や畑として利用してきたのです。つまり、先人の教えを今日までしっかりと守り生活してきたからこそ、津波の被害を小さくすることができたのです。
 「百年以上にわたり津波と向き合ってきた吉浜の人々の足跡をずっと未来につなげていきたい」という願いから“震災学習テキスト”は誕生しました。 今度の「キットずっと号」のゆく先は未来です。運転手はあなた自身です。真っ白な旅行計画書に、あなた自身の旅のプランを自由にえがいてください。そして、大切な家族や友人を乗せ、本当に安心安全で楽しい未来の旅にどうぞお出かけ下さい。このテキストがあなたの旅のハンドブックになれば、とても嬉しいです。3つ目の奇跡を起こすのは、今度はあなたです。♪「キット夢はかなうから」、吉浜から「つなげよう先人の教えを未来へ」♪

版元から一言

岩手県沿岸は津波の常襲地帯として知られ、さまざまな悲惨な歴史が繰り返されてきました。その中にあって、大船渡市三陸町の吉浜(よしはま)は、明治の津波以来、村長の指導の下に高台移転をまちづくりの中心にすえてきました。
その甲斐があり、昭和の津波や平成の東日本大震災では他の市町村に比べて被害が少なく、東日本大震災の時には「奇跡の集落」(アエラ誌/2011年5月合併増刊号)や「ミラクルビレッジ」(ジャパンタイムス誌)と呼ばれました。
吉浜が行ってきた明治以来のまちづくりの活動や考え方を次世代に引き継ぐことは、これから多様な自然災害と向き合わなければならない日本人にとって、とても大切なテーマと考え、『震災学習テキスト 吉浜のつなみ石』がつくられました。

前半は絵本、後半は明治から今日にいたるまで行われてきた、津波に強い地域づくりをさまざまな観点から取り上げてまとめた貴重な「震災学習のテキスト」になっています。
主要な部分は英訳もされていますので、外国の方にもお奨めできます。

この本は、
幼児や小学生には、「防災思想の入門書」や「読み聞かせ教材」として…、
そして、災害に強い地域づくりに取り組む、自治体関係者・学校関係者・地域住民、そして「BCP(事業継続計画)」に取り組む企業には、貴重な実例としてお役に立つものと思います。

著者プロフィール

吉浜教えの里プロジェクト  (ヨシハマオシエノサトプロジェクト)  (企画制作

岩手県大船渡市三陸町吉浜地区の地域づくり団体。明治以来地域に根付く防災思想や地域づくりの伝統を、次世代につなぐ活動を通して、地域の活性化を図る活動を展開している。

小松 則也  (コマツ ノリヤ)  (作絵

絵本作家・小学校教師。東日本大震災をきっかけに、震災絵本を制作。小学校で絵本を活用し、防災教育・復興教育を行っている。また、地域においては、震災の教訓を伝えるために「絵本の読み聞かせ」を積極的に行っている。岩手大学教育研究科終了。『浜の命』(ツーワンライフ出版)『ふろしきづづみ』(ツーワンライフ出版)などの著作がある。

熊谷 雅也  (クマガイ マサヤ)  (編集

イー・ピックス出版代表、編集者・カメラマン。「21世紀のグーテンベルク」を標榜し、地域に根ざした価値ある情報を「加工して流通」することを使命として出版活動をしている。
『ケセン語訳聖書』『ガリラヤのイェシュー』『奇跡の海・三陸』『イラムトゥイパ』『岩泉・海と小本』などを出版。『ケセン語訳聖書』は2004年教皇ヨハネ・パウロⅡ世に直々に献呈された。東北大学経済学部卒。

上記内容は本書刊行時のものです。