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『日本美術史』 (フランス語原書・復刻版) 全1巻+別冊
Histoire de l'art du Japon, par la Commission imperiale du Japon a l'Exposition universelle de Paris, 1900
発行:エディション・シナプス
A4判
510ページ
上製
定価
38,000円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2005年10月
- 書店発売日
- 2005年10月25日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2015年8月22日
紹介
「美術史」という学問が存在しなかった日本で、政府は1900年パリ万博に際し初めて自国の美術史を発表し西洋諸国の肩を並べようと試みました。帝国博物館は、当初岡倉天心を中心に総力を挙げこの日本美術史の編集事業は開始しましたが、様々な事情で作業は進まず岡倉は編纂員の任から罷免されます。その後紆余曲折を経て、最終的にはパリ万博事務官長・林忠正らの協力でパリ博に間に合わせるべくこのフランス語版『日本美術史』が1900年編纂されます。翌年、この'Histoire'の原稿となった日本語テキストをもとに『稿本日本帝國美術略史』が日本国内向けに出版され、その後最も権威ある日本美術書としてながく影響力を保ったことはよく知られています。日本語版『稿本日本帝國美術略史』は大正期から何回か復刻されていますが、このフランス語原書版はパリでの初版以降一度も復刊されることはありませんでした。今回のフランス語原書の復刻は、フランスにおけるジャポニスム研究用の一次文献としてだけでなく、両国後版の対象により、それぞれのテクストや目次構成の違い、そして西洋美術用語がどのように本語への導入されたのかなど様々な比較文化研究の資料として利用可能です。監修者の日本語解説入りです。
上記内容は本書刊行時のものです。