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嘘つきジュネ
発行:インスクリプト
四六判
286ページ
定価
2,800円+税
- 書店発売日
- 2018年1月17日
- 登録日
- 2017年12月22日
- 最終更新日
- 2017年12月22日
書評掲載情報
2018-03-17 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 鹿島田真希(作家) |
2018-03-11 |
読売新聞
朝刊 評者: 鈴木幸一(インターネットイニシアティブ会長CEO) |
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目次
不意にかかってきたジュネからの電話。1974年5月5日午前、フェズに生まれたモロッコの新進作家、タハール・ベン・ジェルーンはジュネに呼びだされ、以降最晩年のジュネと、無比の関係を続けることになる。フランス人の人種主義、フランスの植民地主義を徹底して告発し、パレスチナに寄り添うジュネ。サルトル、フーコー、バルト、デリダ、ジャコメッティ、アブデルケビル・ハティビ、ゴイティソーロ、ボウルズ、……アブドッラー、ジャッキー、ムハンマド・エル・カタラーニー、そしてライラ・シャヒード。幾多の人物像を点綴しながら描かれる、ジュネ最晩年の時間。
本書は、『恋する虜』を書き継ぐジュネの最晩年を間近にまた距離を置いて併走した、ゴンクール賞作家・ゴンクール賞選考委員TBJによる、味わい深い回想録であり、エドマンド・ホワイト『ジュネ伝』を補完する貴重な証言を含むドキュメントであり、憤り、挑発し、消沈し、沈黙するジュネの声、「白く光り輝く」ジュネの声が全篇から立ちのぼる、出色の文学作品である。1979年11月11日付『ル・モンド』掲載のジュネとベン・ジェルーンの対話の既出削除版(『公然たる敵』所収)の完全版初収録。
上記内容は本書刊行時のものです。