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RPMで自閉症を理解する ソマ・ムコパディエイ(著) - エスコアール
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RPMで自閉症を理解する

B5判
200ページ
並製
価格 2,000円+税
ISBN
978-4-900851-86-3
Cコード
C3037
専門 単行本 教育
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2017年3月
書店発売日
登録日
2017年2月7日
最終更新日
2018年2月20日
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紹介

RPM(ラピッド・プロンプティング・メソッド)とは
著者のソマが独自に作り上げた、自閉症を持つ人への新たな教育方法です。それぞれの生徒が持つ自閉の特性を理解し、必要な援助を駆使しながら、彼らの持てる能力を高めていきます。大事なポイントは、学習を通して自己表出(ポインティング)が可能になることです。

著者は、科学者視点で重度の自閉症を見つめ、母親視点で息子の持つ理解力に可能性を見いだしました。注目すべきは、自閉症児個々人の持つ、運動・視覚・聴覚などの刺激からなる固有な行動特性をとらえてその子供に合った教育を進め、人生に不可欠であるコミュニケーション能力を高める為のステップアップの方法が丁寧に書かれていることです。

目次

日本語版に寄せて
はじめに

第Ⅰ部 自閉症を理解する

第1章 Soma®ラピッド・プロンプティング法が生まれるまで
最初の一歩
次に学ばせるスキルは何か?
学科教育をはじめる
指差しから手書きへ
塗り絵で手の使い方と模倣が上達
文字の写し書きをする
記憶から文字を書く
コミュニケーションを発展させる

第2章 自閉症は「自分の世界に閉じこもる」こと?

第3章 通常とは違う感覚発達を理解する
アンダー・コネクティビティ理論

第4章 自閉症を持つ人の適応行動
適応に必要な均衡化
環境が生命体の均衡化に与える影響
適応は二つのプロセスから成り立つ
適応行動をどう見るべきか?
どう支援すべきか?

第5章 認知面の発達段階:自閉症の場合
第1段階:感覚運動的知能
第2段階:前操作段階
第3段階:具体的操作期
第4段階:形式的操作期

第6章 自閉症に対する疑問への説明

第7章 無秩序な発達を統合する鍵は教育である

第8章 自閉症のメンタルマップと行動
1.符号化
2.予測
3.感情
4.目標と価値
5.能力を統合させる力
6.自己調節プラン

第Ⅱ部 Soma®ラピッド・プロンプティング法の実践

第9章 Soma®ラピッド・プロンプティング法(Soma®RPM)とは?
課題へのアプローチ:過去を振り返り未来に目を向ける
〈なぜSoma®RPM と呼ばれているのですか?〉
「自分の思いを表現する」というのはどういう意味でしょうか? 「思い」とは、何を指すのですか?
生涯にわたる教育を

第10章 学習チャンネル
生徒の学習チャンネルについて
多様な学習チャンネルについての考察
1.視覚
2.聴覚
3.触覚
4.運動感覚

第11章 学習チャンネルを見極める
〈自己刺激行動とは? 問題行動のこと?〉
聴覚型学習者の例
視覚型学習者の例
他の学習者の例

第12章 RPM を始めるにあたって
教材:
【RPM の初回レッスン事例―異なる5 タイプの生徒の場合】
1.ジョール:運動能力に優れ選択的に聴覚も使う視覚型学習者
2.クリスティーナ: 大域的視覚を持つ9 歳の聴覚型学習者
3.デビッド:10 歳で発語は無い 触覚防衛反応あり
4.ロビー:5 歳 発語の無い運動感覚型の学習者
5.エリン:無発語の10 代後半の生徒
6.カート:13 歳の高機能自閉症 知識はあるが授業にうまくついていけない

第13章 より良いレッスンにするために
1.興奮性の自己刺激行動を取り除きましょう
2.生徒に合わせて適切な感覚アクティビティを選びましょう
3.生徒の学習チャンネルを見極めそれに合わせてレッスンを調整しましょう
4.成功が唯一の報酬(強化刺激)です
5.生徒の興味を引くようなレッスンを計画しましょう
6.指導者の位置にも注意しましょう
7.生徒の自発的な行動を促しましょう

第14章 応答の仕方を発展させるには
運動能力の評価をする理由とその方法
1.最初に教えるべき応答の方法
2.選択肢はどこに置くか
3.生徒が文字盤を指して応答できるようになる時期
モーター・プラニングの問題
異なる応答の仕方について

第15章 自由な返答ができるようになるには
ステップ1:選択肢の使用をやめていく
ステップ2:一語で答えさせる
ステップ3:文章を完成させる
ステップ4:話し合いの仕方を教える
ステップ5:文章をつくる
ステップ6:自由な作文
達成できること できないこと
達成できることを教えるのがRPM

第16章 三つの行動パターン
パターン1:本能的行動
本能的行動を落ち着かせるためには
パターン2:意図的行動
こだわり行動の対処法
〈意図的な自助スキル〉
パターン3:社交的行動

第17章 RPMで使う学習方法
1.経験的方法
2.合理的方法
3.直感的方法
4.権威的 優先的 信仰的方法

第18章 RPMを使ってテストする
RPMを使ったテスト
テストの実施方法

第19章 レッスン計画
レッスンプラン1
レッスンプラン2
レッスンプランの教材を探す

第20章 RPMのグループレッスン
「人間の耳」についてのグループレッスン例
ソーシャル・グループ
グループレッスンを成功させるためのルール

第21章 終わりに

注釈

参考文献

索引

著者プロフィール

ソマ・ムコパディエイ  (

米国テキサス州オースティン市にある自閉症を持つ人のための教育機関HALO( Helping Autism through Learning & Outreach)の教育事業部責任者として、今も第一線で独自のRPM法を駆使しつつ、世界中から訪れる生徒たちの指導にあたっている。ソマは教育学で学士号、化学で修士号を取得後、自閉症の息子ティトを教育するためにラピッド・プロンプティング法(RPM)を考案。その画期的教育法はCNNインターナショナル、60ミニッツll、PBS、グッドモーニングアメリカ、サイエンティフィックアメリカン、ニューヨークタイムズ、ナショナルジオグラフィックなど多数のメディアに取り上げられ注目を集めた。

鈴木 麻子  (スズキ アサコ)  (翻訳

神奈川県生まれ。米国在住。カンザス大学にて音楽療法修士号を取得後、アメリカで音楽療法士の仕事に携わる。自閉症の娘が10歳の時に、ソマの教則本を参考にしながらラピッド・プロンプティング法で教え始めたところ、言葉のほとんど話せなかった娘が文字盤を使ってなんでも普通に表現できるようになった。
RPMについて学ぶ親たちのサポートグループを地域で立ち上げた他、2015年にはHALOにてRPM指導者としての訓練も受け、現在は生徒の指導もしている。

片瀬 ケイ  (カタセ ケイ)  (翻訳

東京生まれ。神奈川大学スペイン語学科卒。東京都の行政専門誌記者を経て、1995年に渡米。カンザス大学にてジャーナリズム修士号取得。カンザス大学在学時に自閉症児の支援ボランティアを体験する。
現在はテキサス州ダラス市在住で、ライター、医療翻訳者として日本の各種メディアに記事や翻訳を提供している。

上記内容は本書刊行時のものです。