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シンプリー・グッドニュース
なぜ福音は「良い知らせ」なのか
原書: Simply Good News
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2020年2月25日
- 書店発売日
- 2020年2月24日
- 登録日
- 2019年12月27日
- 最終更新日
- 2020年8月11日
紹介
キリスト教のメッセージは、イエスを信じれば、死んだ後に地獄から救われ天国に行けることだと、多くの人が考えてきた。しかし、もしそれが聖書の真の教えでないとすれば? イエスの伝えた「グッドニュース」は、死後のことだけでなく、もっとスケールの大きな、もっと素晴らしいことが起こるものだとしたら? N.T.ライトは本書で、福音とは何かを捉え直し、それが私たちの将来だけでなく、現在の生き方をも大きく変えることを明らかにする。
目次
1 何についての知らせか?
2 愚かな知らせ、恥ずべき知らせ、それとも良い知らせ?
3 王なるイエスについての驚くべき知らせ
4 歪められた福音、競合する「福音」
5 天国再考
6 間違った未来、間違った現在
7 神についての驚くべき知らせ
8 良い知らせを祈る
前書きなど
キリスト教信仰は、その最初期の形において、「良い知らせ」(福音)、グッドニュースとして提示されました。これこそ、「ゴスペル(gospel)」という古い英語の本来の意味です。
私が主張したいのは、キリスト教信仰を「良い」「知らせ」として捉えるということ自体、皮肉なことに、今日の人々にとっては耳新しい知らせだ、ということなのです。
「良い知らせ」は良い「アドバイス」へと微妙にすりかえられてしまっています。彼らは言います。「これが生きる方法だ」。「これが祈る方法だ」。「よりよいクリスチャン、よりよい人間、よりよい妻や夫になるためのテクニックだ」。
とりわけよく見聞きするのは、「これが死後に備えて正しく歩む方法だ」というものです。「このアドバイスを受け入れたまえ」。「この祈りを祈れば、あなたは救われる。地獄に行かずにすむ。天国に行ける。そのためには、こうすればいい」と。
アドバイスの本質とは、何らかの行為をさせて、望みの結果を得ることです。もちろん、それが良くないということではありません。私たちは皆、それを必要としています。しかし、それは知らせとは別物です。
知らせとは、何か重大なことが起こったという告知です。そして、イエスと、最初に彼に従った人々が伝えたのは、その良い知らせにほかならなかったのです。(本書1章より)
版元から一言
死海写本の発見によって新約聖書が書かれた当時のことが細かくわかってきた。初期のキリスト教信仰はどういうものだったのか? 著者N.T.ライトは、ヨーロッパを経ることで失われたり、変質したキリスト教信仰の復元をはかり、新約聖書が書かれた当時のダイナミックな福音とは何かを本書で掘り起こそうとする。恐るべき博識、ユーモア、現代性を兼ね備えて、今日のキリスト教世界に大きな影響を与えている英国の神学者。その著者による一般向けに書かれた21世紀のキリスト教入門書。
上記内容は本書刊行時のものです。