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玉木正之 スポーツ・ジャーナリズムを語る
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2003年3月20日
- 書店発売日
- 2003年3月20日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2019年12月17日
紹介
国士舘大学大学院スポーツ・システム研究科「スポーツジャーナリズム特論」集中講義を加筆・編集。気鋭のジャーナリスト、作家、スポーツライターとして第一線で活躍している著者が斬新な視点に立ち現代スポーツに鋭く切り込む。
目次
第1章 スポーツを知る
アマチュアリズムは差別思想/スポーツのルールには歴史がある/手を使わないことで世界に広まったサッカー/いまだに根強いスポーツに対する蔑視 他
第2章 スポーツ・ジャーナリズムを知る
批評・批判の基準は世のため、人のため/安易な啓蒙が商売に変わる/商業主義への批判は正しいのか/主催することで批評・批判を失った日本のメディア 他
第3章 スポーツを見る
人間は自分の見たいものしか見えない/スポーツよりドラマを見ているスポーツ新聞/スポーツ・イベントのすべてがスポーツ/人間ドラマではなくてスポーツの話を書く 他
第4章 スポーツを聞く
インタヴューは「聞く」のではなく「創る」もの/取材相手が本当のことをいうとは限らない/あらゆる知識、経験、知恵を動員してインタヴュー 他
第5章 スポーツを表現する
記録が絶対に事実だということはあり得ない/面白く書く表現技術を身につける/スポーツのシーンをビジュアルに描く/文章を書くことは自分を磨くこと 他
第6章 スポーツを考える
マスコミが問題にしていることが問題/世界のスポーツには3つの大きな流れ/未来の問題、地球レベルの問題を考える/ 他
前書きなど
スポーツは文化の一つでありながら、音楽や芸術といったほかの文化と比して、メディアでの扱いは破格のものであり、このことはスポーツの存在や役割の大きさ、関心の高さを端的に物語っています。
いまやメディアを抜きにしてスポーツを語ることはできず、またメディアにとってもスポーツの存在を軽んじることはできません。
そうした状況にもかかわらず、メディアによってスポーツがゆがめられているとの声が多々聞かれます。また、本来批評的要素を持ち合わせるべきスポーツジャーナリズムの機能不全も指摘されています。数多のスポーツ報道が為される中、スポーツとメディアの関係、スポーツジャーナリズムのあり方が問われています。
本書がわが国のジャーナリストやマスコミに警鐘を鳴らすとともに、いまだ議論の浅いわが国のスポーツジャーナリズムの、ひいてはスポーツの発展の一助になれば幸いです。
関連リンク
上記内容は本書刊行時のものです。