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つながる沖縄近現代史
沖縄のいまを考えるための十五章と二十のコラム
- 初版年月日
- 2021年11月
- 書店発売日
- 2021年11月25日
- 登録日
- 2021年11月15日
- 最終更新日
- 2024年6月18日
書評掲載情報
2022-05-14 |
朝日新聞
朝刊 評者: 秋山道宏(沖縄国際大学准教授・社会学・沖縄戦後史) |
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紹介
気鋭の若手研究者たちがまったく新しい視点で沖縄の歴史をつなぐ待望の「入門書」。この本は「教科書」でも、歴史のトリビアを寄せ集めた「歴史ネタ本」でも、専門用語と古文書だらけの「専門書」でもない。世界史や日本史とのつながりを意識し、現代の沖縄社会の課題に向き合う上で必須と思うテーマを選び、最新の研究成果を踏まえ、史料に基づき、時代の流れに沿って配置した沖縄近現代史の「入門書」である。執筆者は本章とコラム併せて総勢25名。復帰50年を迎える今だからこそ知りたい沖縄の歴史。
目次
はじめに 近くて遠い、近現代史へのミチシルベ 前田 勇樹・古波藏 契
第一部 狙われた島々
第一章 ペリーが琉球にやってきた時代 前田 勇樹
第二章 「琉球処分」の一四〇年 前田 勇樹
【コラム①】旧慣期宮古・八重山地域の女性たち 伊佐 知弥子
第三章 甘いけど苦い、黒糖と沖縄近代 前田 勇樹
【コラム②】農村の人口増加とイモ・ソテツの話 比嘉 吉志
【コラム③】旧慣期の先島と人頭税 平良 勝保
第二部 「日本人」への扉
第四章 沖縄を変えたふたつの戦争 前田 勇樹
【コラム④】島嶼性と島嶼制 高江洲 昌哉
【コラム⑤】戦前の「SNS」・新聞投書 上里隆史
第五章 沖縄の人々にとって「日本人」になるってどういうこと? 萩原 真美
【コラム⑥】七〇年にわたる沖縄の方言札 近藤 健一郎
【コラム⑦】八重山女性の手から消えたティーツキ 山城 彰子
第六章 「ヤマト化」に翻弄される沖縄 高江洲 昌哉
【コラム⑧】人類館事件 大里 知子
第三部 「沖縄戦」に潜むもうひとつの歴史
第七章 エスニック・マイノリティの沖縄戦 北上田 源
【コラム⑨】沖縄戦における御真影奉護と志喜屋孝信 萩原 真美
【コラム⑩】朝鮮半島出身者と沖縄 成田 千尋
第八章 読谷・旧軍飛行場用地問題から何を学ぶか 北上田 源
【コラム⑪】サイパン・テニアンの地上戦と再基地化のなかで 森 亜紀子
第九章 語りなおされる沖縄戦体験 秋山 道宏
【コラム⑫】「集団自決」と向き合う 石川 勇人
【コラム⑬】沖縄の地域史編さん 濵地 龍磨
第四部 アメリカ世と日本復帰にひきさかれて
第十章 アメリカ膨張史のなかの沖縄 池上 大祐
【コラム⑭】「沖縄県公文書館」とアメリカ資料 仲本 和彦
第十一章 何が人々を「島ぐるみ闘争」へと駆り立てたのか 古波藏 契
【コラム⑮】米国統治下の「外国人」について 土井 智義
第十二章 復帰運動を「総括」する 古波藏 契
【コラム⑯】沖縄アイデンティティーにとってコザ蜂起とは? ウエスリー 上運天
【コラム⑰】 アメリカ世から日本世を貫く《沖縄を返せ》 栫 大也
第五部 沖縄社会を編みなおす
第十三章 ウチナーンチュの世界帝国 古波藏 契
【コラム⑱】本土就職と「キセツ」のあいだ 岸 政彦
第十四章 日本復帰と「開発の時代」 秋山 道宏
【コラム⑲】市場の戦後史 新 雅史
第十五章 くりかえす沖縄ブームと基地問題 古波藏 契
【コラム⑳】一九九二年の沖縄ブーム 新城 和博
おわりに 出会いなおし続けるために 秋山 道宏・前田 勇樹
参考文献一覧
執筆者一覧
上記内容は本書刊行時のものです。