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シマ豆腐紀行 宮里千里(著) - ボーダーインク
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シマ豆腐紀行 (シマトウフキコウ) 遙かなる〈おきなわ豆腐〉ロード

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四六判
247ページ
並製
定価 1,600円+税
ISBN
978-4-89982-127-4   COPY
ISBN 13
9784899821274   COPY
ISBN 10h
4-89982-127-1   COPY
ISBN 10
4899821271   COPY
出版者記号
89982   COPY
Cコード
C0039  
0:一般 0:単行本 39:民族・風習
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2007年8月
書店発売日
登録日
2010年2月18日
最終更新日
2015年8月22日
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紹介

沖縄のシマ豆腐を追いかけて、ブラジル、アルゼンチン、ハワイ、インドネシア、中国、台湾、韓国、日本、そして沖縄。豆腐の向こう側に、懐かしてたくましい人々の暮らしが見えてくる、アチコーコーな沖縄文化論。 □うんちく、道草いっぱいの注・うちなーぐち解説付き□ 本書は、「断乎として、おきなわ豆腐なのだ!」と豪語する著者・宮里千里が、沖縄はもとより、南米、アジア、日本と、シマ豆腐を追いかけて幾千里、あっちゃーあっちゃー東奔西走したアイと情熱の紀行です。琉球新報紙上で2006年一月から十二月かけて連載された「おきなわ豆腐ロード」に加筆し、数多くの注と取材メモ、写真、地図がてんこ盛りされています。
 シマ豆腐ジョーグー(トーフ大好き人)はもとより、トーフを通して沖縄の歴史、移民の生活、アジアの文化を見つめる、アチコーコーの(出来たてホットな)沖縄文化論として、ウチナーと豆腐を愛する読者の方々に楽しんでいただける内容となってます。
 一丁、どうぞご試食を!

目次

0皿目  くさむにー沖縄豆腐文化論 第一章 南米とぅるるん豆腐紀行  ハワイでISLAND豆腐発見 念願の南米豆腐旅行へ ロサンゼルスの空港にて ブエノスアイレス空港に南米第一歩宮里千里がぁ、ブエノスアイレスでぇ、グラシエラ・スサーナにぃ、で あったぁぁブエノスアイレスのハイカラー産業 世界最南端のウチナー豆腐店 まかちょーけー6億人分の食料 サンパウロの平良とみさん 豆腐専門家の宮里先生御来伯 大豆でできたチーズ豆腐カンポ・グランデの豆腐 笠戸丸と豆腐(上) 笠戸丸と豆腐(下)
第二章 100%沖縄豆腐びけーん 那覇マチの豆腐、与儀の豆腐 チリンチリンは都市の記号だった 栄町市場には「豆腐屋ストリート」があった 親子自由研究・井泉と豆腐 国頭奥間の豆腐屋ノロ 豆腐ジドー販売機 くゎっちーとシジリウタ豆腐 豆腐は、でーじ縁起物 本部の、旧上本部ではとーぷなのだ 本部出身の、あっ!シィおばぁ 久米島豆腐紀行 芋と豆腐とスクガラス 豆腐びけーんチャンプルー あなたはみそしる派、それとも、みそじる派? ゆし豆腐こそ沖縄の傑作だ
第三章 大豆腐圏としてのアジア・日本編 アジア各地への広がり  露天市場の豆腐屋で 満貫全席的豆腐料理完食 ジャワ派とロンボク派豆腐 弟が豆腐を造り、姉は市場へ売りに 柳宗悦と韓国の石臼のこと 石臼を探して 独善的、日本豆腐と沖縄豆腐のルーツ 臭豆腐的台湾豆腐異聞 国内最北端のシマ豆腐は? (私も)壱岐・対馬の道 さらに(私も)壱岐・対馬の道 白山麓で硬豆腐を食べた
第四章 わたしはトーファーになりたい 二人かながな豆腐屋小しち暮す 安山岩はアンデス山脈からやってきた ついに豆腐が琉球に上陸(上) ついに豆腐が琉球に上陸(中) ついに豆腐が琉球に上陸(下) 豆腐箱の一生 非合法豆腐の時代があった(上) 非合法豆腐の時代があった(下) 私はトーファーになりたい

前書きなど

 しま豆腐に気持ちが惹き付けられて以来、考え続けていることがある。あまりにも豆腐は日常過ぎるのか、沖縄のあふれるくらいに数ある食材のうちでも意外や意外と注目はされていなかったように思える。ウチナー豆腐を語るということは即ち、優れて沖縄そのものを語ることになるのではと考えている。

 豆腐に関することで一年間の新聞連載を行った。紙面1ページのおよそ半分を占める破格の扱いをしていただいた。それにしても豆腐だけの話題で一年間は無謀とも思えたが、しかし、日ごろからの豆腐に対する思いは強かったし、それに、豆腐に関して南米をはじめ、ハワイ、中国や韓国、それにインドネシアなどの取材はすでにこなしていた。そういうこともあって、どうにか一年間は続くだろうと考えていた。加えて国内の幾つかのポイント、さらには沖縄内を回ったりもしていたから、「完食」は可能だろうと。
 新聞では48回の連載だったが、加えて、新たな項目や「取材メモ」などを加えた。それにウチナーグチを多用しているので「注」を加えた。ボリュームの関係で「注」の字がシニ小さくなっているがご容赦を。でも、「注」を書き始めると止まらなくなってしまう。違う展開というか、新たな記述になることを知った。

版元から一言

本書は、「断乎として、おきなわ豆腐なのだ!」と豪語する著者・宮里千里が、沖縄はもとより、南米、アジア、日本と、シマ豆腐を追いかけて幾千里、あっちゃーあっちゃー東奔西走したアイと情熱の紀行です。琉球新報紙上で2006年一月から十二月かけて連載された「おきなわ豆腐ロード」に加筆し、数多くの注と取材メモ、写真、地図がてんこ盛りされています。
 シマ豆腐ジョーグー(トーフ大好き人)はもとより、トーフを通して沖縄の歴史、移民の生活、アジアの文化を見つめる、アチコーコーの(出来たてホットな)沖縄文化論として、ウチナーと豆腐を愛する読者の方々に楽しんでいただける内容となってます。
 一丁、どうぞご試食を!

著者プロフィール

宮里千里  (みやざとせんり)  (

1950年、真和志村(現那覇市)生まれ。沖縄のエッセイスト。著書に『アコークロー』『シマサパはいて』
『沖縄あーあー・んーんー事典』(ともにボーダーインク刊)、『ウーマク!』(小学館)『沖縄 時 間がゆったり流れる島』(光文社新書)がある。CDとしては『里 国隆 路傍の芸』』『シマウタ ブンブン』にエンジニアとして参加。 趣味は、平敷屋エイサー鑑賞。シマ豆腐を食べること、アジアあっちゃー。

上記内容は本書刊行時のものです。