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完本 巨人と少年 黒澤明の女性たち
- 書店発売日
- 2022年10月20日
- 登録日
- 2022年10月20日
- 最終更新日
- 2022年10月20日
書評掲載情報
2022-11-13 | 読売新聞 朝刊 |
2022-11-05 | 日本経済新聞 朝刊 |
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紹介
伝説のクロサワ論、完結!
大胆にして精緻。作品に描かれた女性像から見たもう一人の黒澤明。発表時、本人も熱心に読んだという伝説の書に、高峰秀子を<少女>の原点に置く「デコという少女」等を加え待望の完本化!
大林宣彦監督の旧版書評を発掘、掲載。
日本映画の巨人、黒澤明に秘められた少年の心。<少女>と<女>をキーワードに従来のイメージを覆した謎とき黒澤明。第19回キネマ旬報読者賞受賞の表題作に追章「まあだだよ」論、「自然の法則 黒澤明脚本『海は見ていた』を読む」、「デコという少女 黒澤明の高峰秀子」を加えて改訂増補。発表から30年を経て完本なる!
目次
「結婚記念日の謎」「<少女>の祈り」「<少年>の初恋」「聖母の理想」「ピーター・パンの性」「死を招く<女>」「羅生門の<真実>」「<天使>は堕落する」「白痴の天使たち」「女は二度乱れる」「失われた<少女>」「青いニセ老人」「蜘蛛女のキス」「どん底からの脱出」「栄光への脱出」「<善魔>の誕生」「青春の犯罪者」「<女>たちの洗礼」「<少女>の閉塞」「悪夢の果て」「<巨人>の死」「肉体の後継者」「善悪の彼岸」「<夢>の責任」「一族再会」「巨人の再生」「遠い初恋」「ペンネームは黒川慎」「義経と雪姫」「明日を創る人々を探る」「映画の天使、映画の戦友」
版元から一言
著者の尾形さんに、なぜ巨匠と呼ばれる黒澤、小津の研究本や関連書籍は沢山あるのに、そこに挑むんですか?と訊ねたところ、「語りつくされたと思われる映画作家でも、深堀りすればまだまだ発見があるから」「たくさんの黒澤本、小津本があり、そんなライバルが多い中で、新しい切り口で差別化してチャレンジすることに批評の醍醐味があると思うから」そして「黒澤、小津の映画本がたくさんあり、読んできた私としては、それで得た知識や考えを徹底活用しないともったいない気がしたから」だそうです。
実際に本書は、尾形さんが1992年に単行本版を発表後に掘り起こした、これまで誰にも気づかれず見落とされていた新たな事実を、後世に残るように本書に収録し、まさに「完本」となりました。
- 旧版ISBN
-
9784163469805
上記内容は本書刊行時のものです。