版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
共生のための社会情報学 岡野 一郎(著) - 農林統計出版
....
【利用不可】

書店員向け情報 HELP

共生のための社会情報学 (キョウセイノタメノシャカイジョウホウガク)

社会一般
このエントリーをはてなブックマークに追加
A5判
224ページ
並製
価格 2,400円+税
ISBN
978-4-89732-462-3   COPY
ISBN 13
9784897324623   COPY
ISBN 10h
4-89732-462-9   COPY
ISBN 10
4897324629   COPY
出版者記号
89732   COPY
Cコード
C3036  
3:専門 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2022年6月
書店発売日
登録日
2022年5月20日
最終更新日
2022年6月17日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

社会情報学を基礎から学ぶ

情報というものが,人間の社会的な生活に対してどのような影響を与え,また影響を受け るかということを研究する社会情報学を、そのベースなる理論から出発し、私たちの社会の望ましいあり方を描き出し,そこにおいて情報やメディアが果たす役割を考える。情報学を通して人類の歴史も俯瞰する、刮目の一冊!

目次

第一部 情報とコミュニケーション
第1 章 リアリティと他者
  1 .ディープラーニングのディープな悩み
2 .当たり前の世界の可変性
  3 .自明性と他者
第2 章 非自然的意味/発話行為/コミュニケーション的行為
  1 .非自然的意味(グライス)
2 .発話行為(オースティン)
3 .コミュニケーション的行為(ハーバーマス)
4 .批判の可能性に開かれていること
第3 章 テクストとコンテクスト
  1 .学習の階層構造
2 .ダブルバインド理論
3 .ありふれたダブルバインド 
1)ゼミで仕掛けられた罠 
2)欲望の模倣とダブルバインド
4 .ダブルバインドによるコンテクストの変容 
1)治療的ダブルバインド 
2)皮肉(アイロニー)とダブルバインド
5 .会話のリフレクシビティとダブルバインド
第4 章 メディアと思考
  1 .メディアが違うと,ものの考え方が違ってくるのか?
2 . 声の文化の思考様式
3 .声の文化の特徴
4 .大分水嶺理論
5 .文字とコンテクスト
第5 章 マスメディアがつくる世界
  1 .マスメディアは何をしているのか
2 .限定効果説
3 .培養理論
4 .議題設定機能
5 .人間の社会性とマスメディアの影響力
第6 章 メディアコミュニケーションと身体
  1 .フレーミングとは何か
2 .メディアコミュニケーションとモード還元主義
3 .ノンバーバル・コミュニケーション
4 .ジェスチャーと言語
5 . 言語は身体的であり,身体は言語的である

第二部 情報と社会の歴史
第7 章 コミュニケーションと社会構造
1 .遠近法と逆遠近法
2 .始原のあふれる社会
3 .生活世界とシステム
4 .人類の歴史を「生活世界-システム」の観点から見る
5 .近代における監視と権力
第8 章 メディアと社会構造
  1 .最古の文字は,共同体をつなぐ通信手段として生まれた
2 .声と文字の分離
3 .言文一致と活版印刷
4 .市民的公共性とその変容
5 .マスメディアの近代
6 .マスメディアの二重性
7 .メディアとパーソナルメディアの分裂
第9 章 資本主義社会の形成と変容
  1 .経済と人間社会
2 .市場経済の出現
3 .メディアとしての貨幣
4 .資本主義社会の変容
5 .広告と消費社会
  6 .消費社会の誕生
第10章 高度消費社会からネットワーク消費社会へ
  1 .脱工業社会論
2 .ポスト・フォーディズム
3 .大衆消費社会から高度消費社会へ
4 .IT 革命とネットワーク社会
5 .ネットワーク消費社会のゆくえ

第三部 情報と社会の現在と未来
第11章 メディアコミュニケーションと再帰的近代化
  1 .チャットの文体の特徴
  2 .伝言ダイヤルにおける会話の特徴
  3 .新・言文一致
  4 .再帰的近代化とアーキテクチャ
第12章 データベース化する社会
  1 .プライバシーと個人情報
2 .データベースと個人情報
3 .個人とは何か
4 .名前のないデータベース
5 .監視vs. 身体
  6 .監視に対抗するにはどうするか?
第13章 情報の個人化
  1 .個人化する社会
2 .パスワードの悲劇
3 .共有知識のパラドクスとコミュニケーションの外部
4 .2 つの個人化
第14章 ネットワークされた個人主義
  1 .日常生活の中のインターネット
2 .弱い紐帯の強さ
3 .閉鎖するネットワーク
4 .民主主義にとっての問題
第15章 ネットワーク社会の未来
  1 .情報の消費化と個人化
2 .個人化とネットワークの分化
3 .ネットワーク社会の未来

著者プロフィール

岡野 一郎  (オカノ イチロウ)  (

東京大学法学部卒業。
東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。
東京都立大学助手を経て、東京農工大学准教授。
専門は、社会情報学、社会システム理論、コミュニケーション論。

上記内容は本書刊行時のものです。