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農政の展開と農業・農村問題の諸相
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2021年12月
- 書店発売日
- 2021年12月15日
- 登録日
- 2021年11月17日
- 最終更新日
- 2021年12月14日
紹介
◎着実な農政の展開、そのとき農村・農業では・・・
新自由主義を旗印に突き進んでいる日本のグローバル化経済。自由市場の下で繰り広げられる農政は、どう農業・農村に作用してきたのであろうか。農業および農村政策の展開と、農村をめぐる各領域の分析を通じ、その大きな流れを整理する。
目次
序 章 近代化以降における日本農政の展開
1 資本主義の発展を見る眼-国家と資本主義-
2 日本の農業問題と農業政策
3 時期別農業政策の特徴
第1部 むらと農村生活
第1章 むらと構造政策
1 はじめに-農政遂行組織としてのむら-
2 生産調整・構造政策推進の場としてのむら
3 むらを基盤とした集落営農の形成と地域資源管理政策
4 農地集積推進の場としてのむらの再編と課題
5 斐川町の農地集積推進体制
6 おわりに
第2章 農協が戦後の農業・農村の発展に果たした役割
1 はじめに
2 第2次世界大戦後の農業・農村の発展過程
3 総合農協の特徴
4 戦後の農業近代化と総合農協の果たした役割
5 グローバル化時代の社会経済環境の変化と総合農協
6 むすび-農業農村の新しい課題と総合農協の役割-
第3章 農村医療・福祉の経験と改善
1 はじめに
2 農村医療の発展経過
3 農村医療の提供者
4 これからの社会保障と医療・ケア体制~医療モデルから生活モデルへ~
5 おわりに
第4章 農村社会の変容と地域活性化の展開
1 日本の農村社会の基本構造と特殊性
2 1970年代以降の地域活性化(むらづくり)の展開と農業集落(むら)の変容
3 農村社会の変容に伴う地域活性化の課題と新しい中間組織=地域経営主体形成の必要性
4 新しい中間組織=地域経営体による地域活性化の事例
5 新しい中間組織=地域経営体構築の要件と日本以外の社会への適応可能性
第2部 都市農村関係と新たなコミュニティの構築
第5章 農村における伝統文化の伝承
1 はじめに
2 農村の伝統文化と農村をめぐる施策の展開
3 「舞台踊り」を編成する民俗芸能-岩手県大船渡市の念仏剣舞-
4 都市住民が参加する民俗芸能-岩手県遠野市の早池峰神楽-
5 おわりに
第6章 農村産業化:下請型農村工業化の限界と地域資源活用型産業の可能性
1 本章の課題
2 農村工業化の進展-出稼ぎから在宅兼業へ
3 農村工業の衰退
4 農業・農村回帰と地域資源活用型産業の発展
5 地域資源活用型産業の具体例
6 日本における安全・安心志向の限界と中国での可能性
第7章 日本の都市農村関係
1 はじめに
2 戦後日本の人口移動と地域間格差
3 戦後都市農村関係の変化-国土計画の変遷から
4 農山村の過去と現在
5 都市農村会計の新しい動き
6 産地確立に成功する生産者組織による新規参入支援
7 まとめ
第3部 行政の役割
第8章 地方財政制度と自治体運営
1 地方財政の仕組みと特徴
2 中央政府による地方自治体の財源保障と地方統制の仕組み
3 地方分権改革の進展
4 農業・農村政策における地方自治体の役割
5 近年の特徴的な政策
6 おわりに
第9章 農業・農村と環境保全
1 農業・農村と環境問題
2 農業・農村に関する環境政策
3 環境保全型農業
4 農薬
5 肥料
6 廃棄物処理
7 排水処理
第10章 日本の農産物流通制度の特徴と社会的意義~日本型卸売市場制度を対象に~
1 農産物流通の日本的特徴
2 日本型卸売市場制度成立の経緯
3 日本型卸売市場制度の諸特徴
4 日本型卸売市場制度の社会的意義
第11章 農産物需給と価格・所得政策
1 食糧需給の動向と自給率の推移
2 農産物価格政策の類型と分断的価格政策
3 米過剰問題と米価格政策の変化(食管法から食糧法へ)
4 米政策改革の進展と構造変化
5 まとめ
上記内容は本書刊行時のものです。