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これからの日本のジビエ 押田 敏雄(著/文 | 編集) - 緑書房
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これからの日本のジビエ (コレカラノニホンノジビエ) 野生動物の適切な利活用を考える (ヤセイドウブツノテキセツナリカツヨウヲカンガエル)

自然科学
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発行:緑書房
A5判
重さ 402g
232ページ
定価 2,500円+税
ISBN
978-4-89531-590-6   COPY
ISBN 13
9784895315906   COPY
ISBN 10h
4-89531-590-8   COPY
ISBN 10
4895315908   COPY
出版者記号
89531   COPY
Cコード
C0061  
0:一般 0:単行本 61:農林業
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2021年5月
書店発売日
登録日
2021年3月26日
最終更新日
2021年4月1日
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紹介

資源の有効活用の観点から注目を集めるシカ、イノシシなどのジビエ。
ジビエに造詣が深い各界の専門家が、ジビエに対する正しい知識の普及を目指し、
国内における現状と課題、そして未来について網羅的に解説した今までになかった一冊。

【本書のポイント】
●農学、獣医学、畜産学、動物生態学、動物行動学、環境科学、経営学、観光デザイン学、調理師、狩猟者など各界の専門家18名が執筆。
●ジビエの定義や歴史から、農業被害の実態と鳥獣対策、ジビエの利活用、捕獲方法まで、ジビエに関する基本的な知識を紹介。
●日本における代表的なジビエの動物を取り上げ、その生態、被害と対策、食肉としての特徴などを解説。
●美味しく食べるための知識として、ジビエ肉の特性や安全な処理の方法を紹介。
●仕事でジビエに携わる方、趣味で狩猟をされる方など、ジビエに関わるすべての方が活用できる充実の内容。

目次

第1章 ジビエってなに?
 1 ジビエとは――ジビエの定義と世界のジビエ
  ジビエの定義
  世界のジビエの種類
 2 日本のジビエ
  鳥獣などの喫食文化と野生鳥獣の増加
  狩猟文化とマタギおよびジビエの歴史
  ジビエの黎明と振興
 3 農業被害と野生鳥獣の利用
  農業被害の実態と鳥獣対策
  野生鳥獣の利用の実態とジビエの将来
 4 「狩猟と有害鳥獣捕獲」の違いからジビエ利用がどうあるべきかを考える
  野生鳥獣の捕獲に関する法令について
  狩猟と有害鳥獣捕獲をなぜ分けるべきか
  ジビエのあり方を考える
  食肉利用以外の多様な捕獲個体の利用
 5 ジビエを狩る
  捕獲に必要な資格
  捕獲方法
  美味しいシーズン
  狩猟と有害鳥獣捕獲の違い
  美味しいジビエの捕獲とは
 6 野生鳥獣肉に関する食肉処理施設の状況と背景
  処理施設の規模と内容
  処理施設の構造・面積および設備
  シカおよびイノシシの販売価格・商品としての形態と販売方法
  経営の背景と取り組むべき問題点

第2章 ジビエの動物
 1 シカ
  日本にいるシカ
  生態・特徴
  主な被害とその対策
  シカの資源としての利用
  シカ問題の解決と資源利用
 2 シカはなぜ増えたのか
  ハンターの減少と高齢化
  農村の過疎化と耕作放棄地の増加
  木材生産を目指した拡大造林政策
  その他の要因
 3 イノシシ
  生態・特徴
  農林被害とその対策について
  利活用
 4 その他の動物
  クマ
  カルガモ
  カラス
  キョン
  アナグマ

第3章 ジビエを美味しく食べるための基礎知識
 1 ジビエの栄養
  ジビエ肉のイメージ
  ジビエの肉質
  ジビエ肉の特性
  ジビエ肉のタンパク質と機能性
  脂肪の質
  ジビエの美味しさ
  ジビエ肉の調理
 2 ジビエの安心・安全
  家畜衛生・食品衛生としての家畜と野生動物の違い
  ジビエ処理のガイドラインの概要
  国産ジビエ認証制度の概要
  ジビエを原因とした食中毒事例
  ジビエの加工処理・調理過程に伴う人獣共通感染症
 3 ジビエの流通事例と今後の課題
  ジビエの流通は誰が担っているか
  ジビエ流通の現状と課題
  ジビエ流通の事例──北海道・鳥取県
 4 料理人からみたジビエの魅力
  日本でのジビエ文化の始まり
  ジビエの魅力は肉質の個性
  肉質の特徴
  日本で楽しめるいろいろなジビエ
  ジビエの栄養的特徴
  飲食店におけるジビエの安全管理の留意点
 5 ジビエの加工――野生動物肉の研究などから
  肉としての特徴と利用の可能性について
  シカ肉・イノシシ肉の加工に関する研究
  最近の研究課題

第4章 野生動物の交通事故
 1 自動車事故
  野生動物と自動車事故
  野生動物の自動車事故の実態は
  エゾシカの自動車事故
  野生動物の自動車事故への対策・対応
 2 鉄道事故
  鉄道における野生動物による支障の現状
  鉄道沿線におけるシカの行動観察
  シカのコミュニケーションを利用した新たな対策の検討
  シカが忌避する音の考案
  忌避音の効果検証
  忌避音を利用した対策の今後

Column
  ジビエのペットフード利用
  ジビエの装飾、服飾への利用
  ジビエ動物と畜産
  ジビエ・エコツーリズム~ボスニア・ヘルツェゴビナの先駆的試みと日本の事例~
  ジビエに影響する感染症にどう対応すべきか

著者プロフィール

押田 敏雄  (オシダ トシオ)  (著/文 | 編集

【編著者】押田 敏雄
麻布大学名誉教授、中国科学院瀋陽応用生態研究所客員教授、一般社団法人日本ジビエ振興協会理事。麻布獣医科大学獣医学部獣医学科卒業、同大学院獣医学研究科博士課程修了。獣医学博士、農学博士、工学博士。日本養豚学会会長、日本家畜衛生学会理事長など歴任。専門は家畜衛生学、畜産環境学、養豚科学。『獣医衛生学』(文永堂出版)、『最新 家畜衛生ハンドブック』(養賢堂)、『新編 畜産環境保全論』(同)、『畜産食品の事典』(朝倉書店)、『Dr.オッシーの意外と知らない畜産のはなし』(中央畜産会) など著書多数。現在はジビエに関する調査・執筆、学校給食問題などに取り組んでいる。

一般社団法人日本ジビエ振興協会  (イッパンシャダンホウジンニホンジビエシンコウキョウカイ)  (著/文

【協力】一般社団法人日本ジビエ振興協会
2012年日本ジビエ振興協議会として設立。2014年NPO法人日本ジビエ振興協議会、2017年一般社団法人日本ジビエ振興協会に改組。国内で適正に捕獲された野生鳥獣を衛生的に処理・加工し、流通規格に則った安心・安全な流通を経て、美味しく価値ある食の資源として活用するために活動。行政機関や企業などと連携しながら、ジビエの衛生管理や取り扱いについての正しい知識の普及、健全で成熟したジビエのマーケットの創出に向けた取り組みを進めている。ジビエを利活用することで、農林業への鳥獣被害、山野の荒廃、営農意欲の低下などの問題を解決し、活力ある農業現場の復活および自然と人間の共生社会、地域の活性化や社会貢献の実現を目指している。

上記内容は本書刊行時のものです。