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海棲哺乳類大全 田島 木綿子(監修) - 緑書房
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海棲哺乳類大全 (カイセイホニュウルイタイゼン) 彼らの体と生き方に迫る (カレラノカラダトイキカタニセマル)

自然科学
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発行:緑書房
A4判
352ページ
定価 8,800円+税
ISBN
978-4-89531-588-3   COPY
ISBN 13
9784895315883   COPY
ISBN 10h
4-89531-588-6   COPY
ISBN 10
4895315886   COPY
出版者記号
89531   COPY
Cコード
C3045  
3:専門 0:単行本 45:生物学
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2021年3月
書店発売日
登録日
2021年2月5日
最終更新日
2021年2月26日
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書評掲載情報

2021-10-02 東京新聞/中日新聞  朝刊
評者: 内澤旬子(文筆家・イラストレーター)
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紹介

私たちと同じ哺乳類でありながら、水中生活に適応するため独自の進化を遂げてきた、
鯨類・ジュゴン科などの海牛類・アザラシ科などの鰭脚類・ラッコ・ホッキョクグマといった海棲哺乳類について、日本のエキスパートが徹底解説。

総勢36名の日本の海棲哺乳類研究者・水族館飼育員たちが、それぞれの体の構造や機能・生理、生態と関連する研究に加え、水族館での飼育の工夫や飼育下でみられる生態行動、保全活動などについて解説。海棲哺乳類(鯨類・海牛類・鰭脚類・ラッコ・ホッキョクグマ)を網羅した国内唯一の書。

【本書のポイント】
・日本の海棲哺乳類研究者・水族館飼育員など総勢36名のエキスパートが執筆・監修。海棲哺乳類について、現在の日本で得られる最高水準の情報を提供。
・陸棲哺乳類と比較しながら、哺乳類としての共通点、海棲哺乳類独自の特徴について解説。
・海棲哺乳類の体の構造や機能・生理について詳しく解説。それぞれの体の構造が関係して生まれた人との関わりの歴史まで紹介。
・水族館での飼育の工夫や飼育下でみられる生態行動について掲載。
・絶滅が危ぶまれる海棲哺乳類の保全活動について紹介。
・海棲哺乳類に興味を持つ一般の方から、海洋学を専攻する学生、研究者、水族館関係者まで、幅広く読める内容。

目次

Introduction 海棲哺乳類とは
哺乳類の定義
海棲哺乳類の特徴
海棲哺乳類の生息場所
海棲哺乳類の進化と分類
海洋生態系における食物連鎖

Chapter1 海棲哺乳類の解剖
陸棲哺乳類との比較
鯨類の体の構造
ヒゲクジラ類の摂餌方法
Topic 鯨類の舌の構造と味覚
Topic 鯨類のエコーのしくみ、音を出す/聴くしくみ
Topic マッコウクジラの大きな頭部の謎
Topic ヒトはいかにクジラを利用したか
Topic 海棲哺乳類と水
海牛類の体の構造
鰭脚類の体の構造
Topic 鰭脚類とヒトとの関わり
ラッコの体の構造
ホッキョクグマの体の構造
Topic ホッキョクグマとヒトとの関わり
海棲哺乳類の繁殖・授乳戦略
海棲哺乳類の移動手段

Chapter2 鯨類の生態と研究
ハクジラ亜目の一生と生態 ハンドウイルカの場合
ヒゲクジラ亜目の一生と生態 ザトウクジラの場合
Topic ハクジラ亜目の子育て
Topic 鯨類の睡眠時間と睡眠方法 ~鰭脚類も絡めた睡眠研究~
鯨類の食性
Topic 鯨類の捕食者からの回避方法
鯨類の遊泳と潜水
鯨類の社会と社会行動
鯨類の鳴音
鯨類のDNA解析
ストランディング調査概要
鯨類の年齢査定
鯨類の生活史研究
鯨類の寄生虫研究
鯨類の環境毒性学研究
Topic クジラの糞は良い香り? ~龍涎香の解明~
Topic 水族館には大きなクジラはいない
Topic 鯨類のトレーニングと水族館での繁殖

Chapter3 海牛類の生態と研究
ジュゴン科の一生と生態
マナティー科の一生と生態
Topic 海牛類の子育て ~沖縄美ら海水族館のマナティー繁殖をとおして~
Topic ジュゴンの休息
海牛類の発声行動の研究
海牛類の保護活動 ジュゴンの場合
海牛類のバイオロギング研究
Topic 鳥羽水族館におけるジュゴンの飼育 ~長期飼育を成功させた工夫とは~
Topic マナティーの飼育~美ら海水族館の工夫~

Chapter4 鰭脚類の生態と研究
アシカ科の一生と生態 キタオットセイの場合
アザラシ科の一生と生態 ゴマフアザラシの場合
セイウチ科の一生と生態
鰭脚類の子育て
Topic 鰭脚類の睡眠時間と睡眠方法
鰭脚類の食性
Topic 鰭脚類の捕食者からの回避方法
Topic 鰭脚類の遊泳と潜水
鰭脚類の回遊
鰭脚類の音声コミュニケ―ション アザラシ科の場合
鰭脚類の潜水とエネルギー収支
鰭脚類の生態研究 キタオットセイの場合
鰭脚類との共存 ゼニガタアザラシの場合
鰭脚類の保護活動 アザラシ科の場合
Topic 保護されたゴマフアザラシの放獣後の行動
Topic 鰭脚類の学習能力 ~ゼニガタアザラシの新奇物体に対する反応~
Topic 個体識別は可能なのか
Topic 日本で出会えたはずの鰭脚類、ニホンアシカ
Topic 水族館のショーと鰭脚類のトレーニング

Chapter5 ラッコの生態と研究
ラッコの一生と生態
Topic ラッコの子育てと人工哺育
ラッコの食性
ラッコが生態系とヒトに与える影響
ラッコの研究
Topic ラッコの行動 野生下の場合
Topic ラッコの行動 飼育下の場合

Chapter6 ホッキョクグマの生態と研究
ホッキョクグマの一生と生態
Topic 陸棲クマとの違い
ホッキョクグマの繁殖と子育て
Topic 冬眠と歩く冬眠
ホッキョクグマの食性
Topic ホッキョクグマの捕食方法
Topic ホッキョクグマの遊泳と潜水
ホッキョクグマの絶滅問題、生息域の問題
Topic ホッキョクグマの将来

海棲哺乳類 種名表

著者プロフィール

田島 木綿子  (タジマ ユウコ)  (監修

田島 木綿子
国立科学博物館 動物研究部 脊椎動物研究グループ 研究主幹、筑波大学大学院 生命環境科学研究科 准教授。博士(獣医学)。
1971年、埼玉県生まれ。1997年 日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産大学)獣医学科を卒業後、2004年 東京大学大学院 農学生命科学研究科にて博士(獣医学)取得、同研究科の特定研究員を経て、2005年からアメリカにあるMarine Mammals Commission の招聘研究員として、Texas大学医学部(Galveston, TX)とThe Marine Mammal Center(Sausalito, CA)に在籍。2006年 国立科学博物館 動物研究部 支援研究員を経て、現職に至る。

山田 格  (ヤマダ タダス)  (監修

山田 格
国立科学博物館 名誉研究員。医学博士。
1950年、岡山県岡山市生まれ。東京大学理学部、東京大学理学系大学院を経て東北大学医学部、新潟大学医学部で人体解剖学の研究・教育に従事。1993年 国立科学博物館動物研究部研究官として海棲哺乳類を担当。2015年 国立科学博物館を定年退職し、現在に至る。

上記内容は本書刊行時のものです。