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天皇制以前の聖徳太子 半沢英一(著) - ビレッジプレス
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天皇制以前の聖徳太子 『隋書』と『記』『紀』の主権者矛盾を解く

四六判
縦189mm 横129mm 厚さ13mm
重さ 239g
208ページ
価格 1,750円+税
ISBN
978-4-89492-176-4
Cコード
C0021
一般 単行本 日本歴史
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2011年12月
書店発売日
登録日
2016年8月15日
最終更新日
2016年8月15日
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紹介

日出る処の天子、書を日没する処の天子に致す。つつがなきや。
日本人なら誰でも知っているこの挨拶を隋に送ったのは、ハレムを持つ男王だったと中国史書『隋書』は記す。
一方、当時の天子は女王・推古天皇だったと日本史書『古事記』『日本書紀』はいう。
何人も解きえなかったこの矛盾に天皇制誕生の秘密が隠されていた。
新井白石・羽仁五郎・秦政明の天皇制に対する問題意識を継承し、久米邦武の「聖徳太子」史料群評価を現代化することによって矛盾を解き、天皇は古代から存在したという日本の通念をまっこうから否定した問題作。

目次

〈目次〉

第1部 『隋書』と『記』『紀』の主権者矛盾
第1章 『隋書』の男王「阿毎多利思比孤」
1 『隋書』倭国伝
2 『隋書』の史料性格
3 隋使・裴世清の性格
4 『隋書』は七世紀初頭の倭王を男という
第2章 『記』『紀』の女王「推古天皇」
5 『記』『紀』は七世紀初頭の倭王を女という
6 『記』の史料性格
7 『紀』の史料性格
8 『隋書』と『記』『紀』の主権者矛盾
第3章 斑鳩の�2「聖徳太子」
9 『紀』の摂政・皇太子「聖徳太子」
10 『記』『紀』における「聖徳太子」の落差
11 ミニ宮都・斑鳩
12 密室からの人間消失
第4章 主権者矛盾に対する既出諸説
13 本居宣長の九州豪族偽僣説
14 古田武彦氏の九州王朝説
15 久米邦武の外交上偽装説
16 隠す理由が提示されていない「聖徳太子」倭王説
17 主権者矛盾の前に立ちすくむ日本古代史学

第2部 「聖徳太子」史料群の時系列的変化
第5章 久米邦武が依拠した「聖徳太子」史料群
18 解決の鍵は「聖徳太子」の実像
19 久米邦武の「聖徳太子」研究
20 法隆寺薬師如来像光背銘
21 伊予湯岡碑文
22 天寿国繍帳銘
23 法隆寺釈迦三尊像光背銘
24 憲法十七条
25 『上宮聖徳法王帝説』その他

第6章 現代の眼で見た「聖徳太子」史料群
26 評価が激変した薬師如来像光背銘
27 真作と考えられる釈迦三尊像光背銘
28 釈迦三尊像光背銘に呼応する伊予湯岡碑文
29 問題が残る天寿国繍帳銘
30 問題がない憲法十七条
31 相対化された『上宮聖徳法王帝説』
32 新たに発見された『元興寺伽藍縁起』所収「金石文」
33 新たに発見された『上宮記』逸文
34 『隋書』の評価を避けた久米邦武
35 現代の眼で見た「聖徳太子」史料群
第7章 仏教倭王だった「聖徳太子」
36 『隋書』が示唆する「海東の菩薩天子」
37 『隋書』に呼応する釈迦三尊像光背銘・伊予湯岡碑文
38 『隋書』・釈迦三尊像光背銘・伊予湯岡碑文に呼応する憲法十七条
39 『隋書』にも『記』『紀』にも矛盾する『上宮記』
40 天寿国繍帳銘再考
41 『記』と呼応する『元興寺伽藍縁起』所収「金石文」
42 『紀』と呼応する法隆寺薬師如来像光背銘
43 『上宮聖徳法王帝説』の考えさせる要素
44 「聖徳太子」史料群の時系列的変化
45 浮かび上がる仏教倭王の存在と隠蔽

第3部 仏教倭王はなぜ現れたのか
第8章 前方後円墳から仏教寺院へ
46 前方後円墳時代
47 前方後円墳王権
48 前方後円墳の展開
49 前方後円墳社会の構造
60 前方後円墳王権の祭祀的統合性
51 前方後円墳の終焉と仏教寺院の出現
52 仏教倭王の歴史的必然性
第9章 法興革命
53  仏教と前方後円墳
54 蘇我物部戦争
55 法興元年に何があったのか
56 神祇祭祀王〈天皇〉
57 ハレムとしての斑鳩

著者プロフィール

半沢英一  (ハンザワエイイチ)  (

東北大学理学部数学科卒。理学博士。現在、金沢大学教員。
主要著書・論文
「ステファン問題の古典解(英文)」(『東北数学雑誌』1981)
「シュヴァルツ超関数理念の一般化(英文)」(『日本応用産業数学雑誌』1992)
「数学と冤罪─弘前事件における確率論誤用の解析」(庭山英雄編『被告・最高裁』技術と人間 19959
『狭山裁判の超論理』解放出版社 2002
「聖徳太子法皇倭王論」(横田健一編『日本書紀研究・第二十四冊』塙書房 2002)
「ナッシュの等距離埋蔵論文の影響についての私見」(『ナッシュは何を見たか』シュプリンガー・フェアラーク東京 2005)
「ナッシュのゲーム理論─正義と競争の数学的関係」(『数学通信』2007、日本数学会HPで公開)
『雲の先の修羅─「坂の上の雲」批判』東信堂 2009
『邪馬台国の数学と歴史学─九章算術の語法で書かれていた倭人伝行路記事─』ビレッジプレス 2011

上記内容は本書刊行時のものです。