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メディアとことば
巻次:5
特集:政治とメディア
- 初版年月日
- 2020年12月4日
- 書店発売日
- 2020年11月25日
- 登録日
- 2020年11月19日
- 最終更新日
- 2020年11月19日
紹介
近年、世界的に政治は流動期に入っていると言える。その動きを、メディアなくして私たちが把握するのは不可能に近い。今回の特集では、そのような重大な役割を担うメディアが実際にどのように機能しているのかを、政治とメディアの共謀的関係や、政治とメディアの有り様などから紐解く。各章にキーワードのコラム付き。
執筆者:五十嵐浩司、遠藤薫、岡本能里子、片岡邦好、金水敏、佐藤彰、辻大介、坪井睦子、秦かおり、劉翔
目次
はしがき
第1部 現代メディア・SNS分析
ネット空間におけるヘイトスピーチ
その〈沈黙〉効果についての一考察
辻大介
●COLUMN● 表現の自由
トランプ大統領とメディアの〈フェイク〉戦争
遠藤薫
●COLUMN● 間メディア性
第2部 マルチモーダル・映像メディア分析
演説の多層的マルチモーダル分析
ドナルド・トランプ氏の集会演説に焦点を当てて
片岡邦好
●COLUMN● (エスノ)ポエティクス((民族)詩学:(エスノ)詩学)
中国・抗日作品のメディアミックスと日本人表象
『鶏毛信』を例に
金水敏・劉翔
●COLUMN● 片言・ピジンと役割語
オバマ広島訪問におけるメディア報道のマルチモード分析
プラハ演説「核なき世界」との比較を通した「記憶」の再文脈化
岡本能里子
●COLUMN● マルチリテラシーズの教育学
結び直される広島の記憶
テレビドキュメンタリーにおける被爆2世・3世のナラティブ分析
秦かおり
●COLUMN● 語り(ナラティブ)とジェスチャー
第3部 報道分析
原発事故を伝える米紙の和訳記事は「大本営発表」だったか
ウォール・ストリート・ジャーナル日本版における原発事故報道の批判的談話分析
佐藤彰
●COLUMN● ニュースの語りと個人的経験の語り
メディア翻訳の政治性
フセイン元大統領は法廷で何を語ったのか
坪井睦子
●COLUMN● 等価
テロや戦争の報道で考える日本の国際報道の構造と言葉
「送り手」の視点からの考察
五十嵐浩司
●COLUMN● Attribution, CreditそしてByline
上記内容は本書刊行時のものです。