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日本語を学ぶ中国八路軍
我ガ軍ハ日本下士兵ヲ殺害セズ
発行:ひつじ書房
四六判
180ページ
定価
2,600円+税
- 初版年月日
- 2020年3月27日
- 書店発売日
- 2020年4月27日
- 登録日
- 2020年4月6日
- 最終更新日
- 2020年4月18日
紹介
戦争は兵士による武器の戦いだけではない。言語の戦いもある。日中戦争の際、中国八路軍は、日本語を武器として扱った。日本人将兵に対して、投降や降伏さらには協力者を作るために日本語で工作をするためであった。そのために八路軍は将兵に日本語教育を行い、これを駆使し日本人将兵の心に響く説得工作を行った。本書ではこれまで、ほとんど知られていなかった戦場における八路軍敵軍工作の日本語教育について明らかにする。
目次
序章
第一章 「大東亜共栄圏」における日本語
1.「大東亜共栄圏」構想
2.日本社会における外国語としての日本語観
3.「大東亜共栄圏」への日本語普及
第二章 中国にとっての日本語
1.日本語ブーム到来
2.日本語学習の目的
3.「日中戦争」以降の上海における日本語普及状況
4.『申報』から見た日本語への関心
第三章 八路軍の日本語重視戦略
1.「日中戦争」と第二次国共合作
2.平型関の戦闘とその限界
3.日本語教育の進軍ラッパ―毛沢東の日本語戦略
第四章 八路軍敵軍工作訓練隊
1.敵軍工作訓練隊設立へ
2.敵軍工作と日本留学組
3.学生選抜
4.教員選抜
第五章 訓練隊の日本語教育の実態
1.日本語学習内容
2.日本語教育の留意点
3.卒業時の翻訳と会話能力
第六章 前線部隊での日本語教育と戦場の日中文化交流
1.前線部隊の日本語教育
2.日本語反戦スローガン
3.戦場の日中文化交流
終章
あとがき
索引
上記内容は本書刊行時のものです。