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英語コーパス研究シリーズ 第6巻
コーパスと英語史
- 初版年月日
- 2019年4月26日
- 書店発売日
- 2019年4月26日
- 登録日
- 2019年6月7日
- 最終更新日
- 2019年6月7日
紹介
英語コーパス学会20周年を記念した網羅的なコーパス研究シリーズ「英語コーパス研究」第6巻。本巻は、英語史研究におけるコーパス利用の歴史と利用可能なコーパスについて概観した後、コーパスに基づいた事例研究として、double objectの生起位置、認識動詞witの衰退、OEDのデータ、現在完了形の発達、世紀末の「嫌われ表現」等について論じられている。
執筆者:家入葉子、内田充美、大津智彦、谷明信、塚本聡、西村秀夫、水野和穂
目次
『英語コーパス研究シリーズ』(全7巻)刊行のことば
I 英語史とコーパス
西村秀夫
1.はじめに
2.Pre-electronic corpora
3.史的英語コーパスの25年
4.史的コーパスに特有の問題
5.日本における英語史研究とコーパス
6.本巻の構成
7.おわりに
II 構文解析コーパスによる格付与能力の検証
中英語Double Object生起からの推定
塚本聡
1.はじめに
2.構文解析コーパスの検索
3.二重目的語の分布
4.標準語順の確定および格付与
5.おわりに
III ICAMET中英語散文コーパスを用いた認識動詞witの衰退の調査
谷明信
1.はじめに
2.ICAMETコーパスについて
3.witの衰退に関する先行研究
4.方法論 WordSmithによる分析
5.頻度
6.方言でのwitとknowの分布
7.witの形態
8.witのイディオムとイディオム化(idiomatization)
9.生起数の再考
10.おわりに
IV 大規模電子データの利用と英語史研究
The Oxford English Dictionaryの例文データとEarly Modern English Prose Selections
家入葉子
1.英語史研究におけるコーパス言語学の動向 序にかえて
2.Early Modern English Prose Selections
3.Early Modern English Prose Selectionsを利用した言語変化の分析
4.おわりに
V 後期近代・現代英語における現在完了形の発達について
大津智彦
1.はじめに
2.1800年代イギリス英語
3.現代イギリス口語英語
4.現代アメリカ口語英語
5.おわりに
VI コーパスを利用した後期近代英語研究の可能性
PPCMBEを中心として
水野和穂
1.はじめに
2.後期近代語研究の状況
3.後期近代英語のコーパス
4.PPCMBEによる事例研究 ARCHERとの比較
5.おわりに
VII 世紀末の「嫌われ表現」
はやりことばをオンラインコーパスでとらえる
内田充美
1.はじめに
2.辞書の表記
3.BYUのコーパス群
4.オンラインコーパスに見る「嫌われ表現」
5.「嫌われ表現」のすみか ジャンル間・コーパス間の比較
6.おわりに
上記内容は本書刊行時のものです。