版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
「共生」を考える―希少種による農作物被害の現場から 河合 渓(編著) - 北斗書房
.
【利用可】 (連絡不要)

書店員向け情報 HELP

書店注文情報

在庫ステータス

在庫あり

取引情報

直接取引:なし

出版社への相談

店頭での販促・拡材・イベントのご相談がありましたらお気軽にご連絡ください。

「共生」を考える―希少種による農作物被害の現場から (キョウセイ)

このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:北斗書房
A5判
重さ 100g
66ページ
価格 700 円+税   770 円(税込)
ISBN
978-4-89290-078-5   COPY
ISBN 13
9784892900785   COPY
ISBN 10h
4-89290-078-8   COPY
ISBN 10
4892900788   COPY
出版者記号
89290   COPY
Cコード
C0045  
0:一般 0:単行本 45:生物学
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2025年11月12日
最終更新日
2026年4月7日
このエントリーをはてなブックマークに追加

目次

I.はじめに
II.アマミノクロウサギの農作物被害に関する情報
III.連載記事
  a.連載を始めるにあたり
   (河合渓:鹿児島大学国際島嶼教育研究センター奄美分室)
  b.農作物被害増加の背景 -希少種保護の成功がもたらしたもの-
   (鈴木真理子:環境省奄美群島国立公園管理事務所)
  c.タンカン樹皮食害現地から(上)
  d.タンカン樹皮食害現地から(下)
    (大海昌平:果樹農家)
  e.アマミノクロウサギ錯誤捕獲防止対策
   (鹿児島県自然保護課)
  f.徳之島における食害と真の共生
   (大谷慧:環境省徳之島管理事務所)
  g.共生に向けた“棲み分け”
   (髙山耕二:鹿児島大学農学部)
  h.農作物被害防止対策の取り組み
   (鹿児島県大島支庁農林水産部農政普及課)
  i.中核・若手果樹農家の意見
   (徳島一蔵:奄美新聞記者)
  j.連載の最後に
   (河合渓:鹿児島大学国際島嶼教育研究センター奄美分室)

IV.アマミノクロウサギ農作物被害対策マニュアル(簡易版)

前書きなど

はじめに

 近年、野生生物が人の生活圏に侵入し、人への危害や農作物被害、交通事故など、さまざまな問題を引き起こす事例が各地で報告されています。こうした野生生物と人との軋轢は、単なる被害対策の枠を超え、人間社会と自然環境の関係そのものを問い直す重要な課題となっています。特に南西諸島に位置する奄美群島では、独自の進化を遂げた固有種が多く生息しており、その保全と地域社会との共存が大きなテーマとして浮かび上がっています。
 アマミノクロウサギをはじめとする希少種は、奄美の生物多様性を象徴する存在である一方で、農作物への食害など人間生活への影響も無視できなくなっています。かつて絶滅の危機に瀕していたこれらの種は、保全活動の成果によって個体数が回復しつつありますが、その結果として新たな摩擦が生じています。とくにタンカンやサトウキビなど地域を支える作物への被害は、農家の経済的損失だけでなく、保全への理解や地域の協働にも影響を及ぼしています。
 奄美群島では、アマミノクロウサギ対策会議のメンバーを中心に、行政・研究者・地域住民が連携し、アマミノクロウサギによる被害の現状把握と対応策の検討を進めています。私たちは、アマミノクロウサギを含む奄美群島の希少種による農作物被害の現状を広く一般市民に伝えるために、奄美新聞において十回にわたる連載を行い、地域における課題と取り組みを紹介しました。本書はその内容を再構成し、さらに現場で活用できる対策マニュアルを加えたものです。
 本書が、奄美群島における希少種と農業の共存に向けた理解と行動を広げ、豊かな自然と人の暮らしが「共生」する未来への一助となれば幸いです。

著者プロフィール

河合 渓  (カワイ)  (編著

1963年愛知県生まれ。北海道大学水産学研究科博士後期課程単位取得退学、博士(水産学)。鹿児島大学国際島嶼教育研究センター教授。専門は海洋生物学。島嶼における人と自然の「共生」についての学際的研究に取り組んでいる。

鈴木真理子  (スズキ マリコ)  (編著

1981年千葉県生まれ。京都大学理学研究科博士後期課程単位取得退学、博士(理学)。環境省奄美群島国立公園管理事務所、希少種保護増殖等専門員。アマミノクロウサギをはじめとした希少種の保護対策やモニタリング調査などに従事している。

髙山耕二  (タカヤマ)  (編著

1970年生まれ。鹿児島大学大学院連合農学研究科博士課程修了、博士(農学)。鹿児島大学農学部准教授。専門は動物行動学。鹿児島県鳥獣被害対策アドバイザーとして、アマミノクロウサギと人の「棲み分け」をキーワードに,農地への侵入防止に有効な柵の設置方法,電気柵設置による効果の検証などを行っている。

上記内容は本書刊行時のものです。