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日本人による水産協力 綿貫 尚彦(編著) - 北斗書房
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日本人による水産協力 (ニホンジンニヨルスイサンキョウリョク) 開発現場をアップデート

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発行:北斗書房
A5判
274ページ
価格 2,000円+税
ISBN
978-4-89290-068-6   COPY
ISBN 13
9784892900686   COPY
ISBN 10h
4-89290-068-0   COPY
ISBN 10
4892900680   COPY
出版者記号
89290   COPY
Cコード
C3062  
3:専門 0:単行本 62:水産業
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年12月25日
書店発売日
登録日
2023年6月26日
最終更新日
2023年12月16日
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目次

はじめに

第1章 世界の漁業体制におけるパラダイム・シフト

第2章 水産インフラ整備

第3章 日本式村張り定置網の技術移転

コラム カンボジアの内水面漁業における四半世紀

第4章 JIRCASの水産研究協力-30年間の研究成果概要-

コラム 岡山県日生町の経験と水産協力

第5章 漁業開発への協力:西アフリカの事例

コラム ヤマハ発動機のブルーエコノミー

第6章 漁業振興への協力:東アフリカの事例

第7章 沖縄におけるJICA研修と島嶼国技術協力プロジェクト

コラム スマート水産業

第8章 水産養殖分野での技術協力の今後あるべき変遷について

第9章 養殖開発への協力:中南米の事例

第10章 マレーシアにおける養殖研究

第11章 フィリピン台風被災地における災害に強い養殖技術の導入

第12章 自然災害と水産業

第13章 水産協力とエコラベル~重層的なガバナンスの視点から~

第14章 水産物バリューチェーン 

コラム 世界をつなぐ粉モンのアイドル「たこ焼」!  

第15章 ジェンダーと水産協力

コラム 和食を通じた国際貢献

おわりに   

前書きなど

 日本人による水産分野の協力が実施されているが、世間ではあまり知られていない。もっと情報発信すれば、理解者が増え、ポジティブなフィードバックも得られると思う。様々な立場の日本人が、それぞれの思いでユニークな活動を行っている。日本の経験をベースにした適正技術の追求。問題を解決するアイデアの生み出し。現地とのつながりや信頼関係の構築。その仕事ぶりは、日本人の柔軟性を生かした“Made by Japanese”であり、人に寄り添う“Cool heads but warm hearts”でもある。
 NHKニュースおはよう日本「変貌する東南アジア」(2023年3月16日放送)が印象的だった。かつて東南アジア諸国は途上国というイメージが強かったが、ここ20年ほどの経済成長でそのイメージはがらりと変わった。インドネシアのように20数年後にはGDPで日本を抜くと見込まれている国もある。そんな中で、日本が貧しい東南アジアを助けてあげるという、言ってみれば「上から目線」の意識はもはや時代遅れである。むしろ共に成長するためのパートナー(対等な関係)へと日本側の意識を変えていく必要がある。
 日本人による水産協力に思いを巡らせると、様々な課題があるものの、安堵できる面もある。本書から分かるように、日本人はForではなくWithの協力を展開してきた。地域と人の未来を、共に考え、併走する。日本のスタイルは通用しない。住民ファーストこそが成功のカギである。水産協力の現場で気づく大切なことがある。
 日本人の強みと弱みを考察する必要もある。よく言われることは、日本人は現場型である(漁に同行する、海に潜る、漁村で寝る)。魚の食べ方について詳しい。プロジェクトの成果にこだわる。語学が苦手である。相手国政府への食い込みが浅い。次から次へと対象国を変える。本書を読んで、日本人の良さと可能性、改めるべき点を見いだしていただき、水産協力を見直すきっかけとなれば幸いである。
 水産協力に求められるスキルも変わってきた。限られた水産資源の高付加価値化。水産業へのIT活用。災害に強い漁業・養殖業。魚食の多様化による栄養改善。水産における男女共同参画。他セクターと連携して行う地域おこし。国際機関及び他ドナーとの協調。水産分野は広く、進展も著しい。だからこそ、良いパートナーシップを築くことが望まれる。
 今回、水産協力に携わる22名の専門家からご寄稿をいただいた。読後、産学官民のアプローチを組み合わせれば、水産協力がより充実すると思われた。黒倉壽様、牧野光琢様、関いずみ様から有益なご助言をいただいた。北斗書房の山本義樹様には懇切丁寧なご指導をいただいた。心よりお礼を申し上げる。

著者プロフィール

綿貫 尚彦  (ワタヌキ ナオヒコ)  (編著

千葉県生まれ 服部栄養専門学校調理師本科夜間部卒業 水産学博士
所属:フリーランス
研究分野:コマネジメント、環境と開発、食料問題
主な論文:「Foreign Visitors to Japan and the Japanese Seafood Industry(2020)」Special English Session in the 2020 Spring Meeting of JSFS、「マーケットの視点を取り入れた水産資源管理(2017)」(平成29年度日本水産学会水産政策委員会シンポジウム『水産資源管理の国際協力―開発途上国にとって有効な水産資源管理アプローチと日本の技術、知見の活用―』)、「Japan’s International Cooperation for Fisheries and Marine Resources Management(2002)」Fisheries Science 68 (sup2)

上記内容は本書刊行時のものです。