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トム・アサカワの世界のおさかな事情
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2021年10月27日
- 書店発売日
- 2021年11月2日
- 登録日
- 2021年8月30日
- 最終更新日
- 2021年11月2日
目次
〚第1章〛IUU漁業は大きな問題、アメリカの水産物地産地消、タイの水産加工場での人権問題は新たな展開、サンフランシスコで寿司セミナー、ボストン・シーフード・ショー、冬のソナタの韓国を訪問、ソウル・シーフード・ショー、母の日とレストラン、ブリュッセルのシーフード・ショー、遺伝子組み換えサーモン、スーパー市場急拡大のベトナム、温暖化でタコ・イカ類増える?ダイオウイカ寿命2倍に、シーフードの定義ゆらぐ、人工エビやカニカマ、Eコマース急拡大、ロサンゼルスのチャイナタウン、ベトナムに日系ショッピングセンター進出、米国でもウナギのかば焼きが人気!窃盗事件も、香港シーフード・ショー、オレゴン州のすし店がMSC認証、F3フィッシュフリー・チャレンジとは、IUU水産物の対米輸出は注意を、ミレニアル世代向けのマーケティング重要、持続可能なマグロ漁業は気候に悪影響?、米国であん肝人気に!、米国、漁業規制の廃止で混乱も
〚第2章〛マック店・限定メニューでスワイガニ・サンド、次のトレンドは水産缶詰?、中国から米国に低質のイカを輸出、初の魚由来美顔パック、クロマグロ養殖用に大豆由来飼料が有望、新規証明書「抗生物質未使用飼育」、カッパー・リバー産のサケの初売りは大人気、シラスウナギ漁の先駆者が大規模違法取引容疑に、香港の旬の魚シャド、メイン州シラスウナギ漁水揚高好調、世界の水産資源を貪る中国漁業の海外の進出、パナマ、中国との国交で漁業トレーニングを獲得、水産養殖にも動物福祉!、拡大するミールキットとは、アジアで人気の水産商材はエビ・サーモン・ホタテ、再び香港シフードショーに、海上保険連盟はIUU船の保険を拒否、海藻製品が人気を呼ぶ、エクアドルのエビ養殖者は中国とベトナムに苦言、中国青島の中国国際漁業博覧会、まだ小規模な台湾国際漁業展、中国の水産物密輸入年間1600万トン、米国輸入水産物モニタリングプログラム①~②、欧州で養殖マゴイ鯉市場が新展開、フランス漁業者、電気桁網に反対で暴動、スイスが法律で生きたロブスター煮沸を禁止、シラスウナギ不漁は米国かば焼き市場に影響、
〚第3章〛世界の洋上で漁業活動の軌跡を収集、ジェトロがボストンSFショーにパビリオン、中国全土で、ベトナムからのサーモン密輸入を摘発、米議会、ハワイのカジキ取引害する法案を検討か、アメリカ下院委員会、フカヒレ漁法案を議論、バンコックの世界マグロ貿易会議・展示会、バンコックの世界マグロ貿易会議・展示会、GAA「グローバルシーフード保証」を立ち上げ、エルニーニョで不漁とイカ関税が悩みのカ州鮮魚関係者、水産業界の女性差別レポート・現状の不平等を強調、メロの代替魚はピラクル・アメリカの輸入業者が選ぶ、ビーガンシーフード(植物由来)は革新食品か?、中米貿易戦争、活ロブスター輸出でカナダが漁夫の利、アイスランド水産業界は環境活動家と商業捕鯨で戦い、テキサス州南部のエビ漁業者・労働者不足で水揚げ不振、アメリカ人の肉嗜好は輝きを失い始めているか?、
〚第4章〛エコラベルは、裕福な人々を良い気分するためのものか?①~②、ペスカタリアンの食事とは何にか、メリットは?、中国・漁業規則策定で勢力を増強に、ホールフーズ、水産養殖飼料基準の見直し・閉鎖循環式養殖(RAS)に課題提供(その1)から(その3)、最もホットなシーフード料理のトレンドとは、アラスカ最大の海藻収穫が進行中、アメリカン・ウナギは鰻危機を変えられるか?、テスコ・養殖サーモンの藻類ベース飼料に期待、米国の主要な人工培養肉新興企業が提携、魚の内臓から生分解性ビニール袋製造、メイン州のサーモン養殖場で動物福祉が問題に、産地と野生 、シンガポールでフグの試食会、シーフード消費は子供の高IQにリンク。
前書きなど
トム・アサカワこと浅川知廣です。私は、日本の高校を卒業後、州立オレゴン大学に留学、数学科で学位を修めました。この頃、同大学の先輩がオレゴン州アストリアで日本市場向けに筋子の加工を開始しました。大学卒業前2年間の夏休みの学費稼ぎにその仕事を手伝ったのが水産業界に関わるきっかけになったのです。大学を卒業して帰国後先輩の会社に就職し、5年ほどアラスカでサケやカニの買付、筋子の加工に従事しました。その時の経験から1980年代半ばに、アラスカ州政府の日本市場の担当者として勤務。その後、在日アメリカ大使館商務部の水産貿易担当官として奉職しております。長年にわたり日本と米国の水産貿易の促進をはじめ業界間の交流の架け橋として尽力し、両国の多くの業界関係者との信頼と人望を築いたと自負しております。米国大使館退官後においては、これまでの国際的視野からの水産貿易分野の経験を活かしコンサルタント業を行う傍ら、水産市場流通の専門紙に5年間にわたりコラム「世界の水産事情」を執筆しています。そこで今回、これまでに執筆した内容をまとめ「トム・アサカワの世界のおさかな事情」として発刊するものです。
本書の内容は、米国をはじめ海外のメディア媒体に掲載された記事にうち、トピックス的なものや米国での水産業界情報として、例えば米国輸入水産物モニタリング・プログラムや議会での新たな漁業規制の動きを紹介。また、急激な進出でいろいろな歪みが見られる中国の情報、水産食品や肉の消費の動向、関連する食のトレンド。さらにはSDGsに向けた環境絡みの動きや動物福祉など日本では、まだ聞き覚えのない事例、植物由来の養殖餌料や代替え水産物・人工肉などの新技術情報の動きを紹介しています。また、仕事で訪れた各国のシーフード・ショーの概要も合わせて紹介しています。
日本と米国をはじめ世界の水産物事情を理解する内容が網羅されており、水産業界者ばかりではなく、広く水産物の消費・生活者をはじめ、水産や食品学を学ぶ学生諸君あるいは、水産企業の新入社員の副読書など、各方面に世界の水産物事情の知見を持ってもらえる一助となることを願い、発刊しました。
上記内容は本書刊行時のものです。