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ばれん 後藤 英彦(著) - 文遊社
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アートアドヴェンチャースペシャル 1

ばれん 本ばれんの製法と使い方 

発行:文遊社
B5変型判
120ページ
上製
定価 3,800円+税
ISBN
978-4-89257-065-0
Cコード
C2072
実用 単行本 写真・工芸
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2010年6月
書店発売日
登録日
2010年5月31日
最終更新日
2014年9月16日
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紹介

木版画は摺りで決まる!

質、量ともに世界の木版画を代表する日本の浮世絵は、ヨーロッパでは、印象派の巨匠たちに見いだされ、絶賛されました。また、ジャポニスムの流れの中で、ゴッホやマネの絵画をはじめ、多くの芸術作品にも影響を与えています。1枚の浮世絵を完成させるために、北斎、広重のような浮世絵を描く絵師、木版に彫る彫師、彩色して紙に摺る摺師が、それぞれの役割の中で力を尽くしています。なかでも、木版画は摺りで決まる、と言われていますが、その摺りの道具であるばれんとその使い方が仕上がりを左右します。
本書は、摺り師たちが口伝によって受け継いできた日本独自の摺り道具〝本ばれん〟の構造・使用材料・設計図・製法、正しい使い方・保存方法・修理法から摺りの技術までを、現役ばれん職人が徹底解説した、すべての木版画制作者・愛好者必携の1冊です。
その他、ばれんの種類による摺り上がりの比較写真、現役の摺り師たちに聞く「ばれん」にまつわる物語を収録。


本ばれんの製造工程と摺りの技術に見る、驚くべき職人の知恵が満載!
──「人が手で仕事をするということ」はどういうことか──

◎ばれん芯の要は、ばれん綱を縒り合わせることによってできる、無数のこぶ状突起です。
◎わらび粉渋糊で固めた和紙は木材のような硬さを持ち、たいへん丈夫で軽いのが特徴です。
◎円形の和紙は、同じサイズのものを貼り込むのではなく、直径の異なるいろいろなサイズのものを、当皮の構造に合わせ、複雑に組み合わせて貼り込んでいきます。こうすることで、当皮の断面はわずかに中高になり、圧を加えると、適度な弾力が加わることになります。
◎過酷な摺りの摩擦に耐える素材として、いまだ竹皮に替わるものはありません。
◎ばれんが完成しても、〝めでたし、めでたし〟というわけには、残念ながら、いきません。ばれんという道具は、摺り手の道具としてなじむまでに、これからさらに長い時間がかかるのです。
◎効きのいいばれんは、和紙の内部に絵の具を染み込ませ、和紙そのものの色味が混じりあい、版画独特の繊細で、深い色を生み出すのです。─(本文より)

目次

ばれんの製法
 ばれんの構造/ばれん芯の製法/当皮の製法/ばれんの包み方
ばれんの使い方
 ばれんの使い方と効果/ばれんの修理/いろいろな摺りの表情
資料編

著者プロフィール

後藤 英彦  (ゴトウ ヒデヒコ)  (

美術専門学校・木彫刻科を中退後、版画家・五所菊雄氏、浮世絵摺師・内川又四郎氏に師事し、摺りとばれんを学ぶ。1979年、ばれん工房菊英設立。本ばれんのほか、ばれん関連用具の企画・開発にも取り組む。ばれん職人の傍ら木版画作品の制作・発表のほか、ばれん制作指導も行う。

上記内容は本書刊行時のものです。