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介護員詩誌 日々のはなし
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年12月1日
- 書店発売日
- 2024年12月19日
- 登録日
- 2024年12月10日
- 最終更新日
- 2025年1月8日
紹介
架空の相談室で交わされる介護員と相談員の思いの数々。日常詩からはじまる告白と対話。介護員の生きざまを見つめてきた元介護施設長から届いた27編のフィクション詩誌物語。
目次
出版に際して 閑話
第1話 はるに語る
第2話 荒れ狂う病魔
第3話 毒の味
第4話 病院兄弟の肖像
第5話 男らしさの証明
第6話 2人だけの寝室
第7話 どっちの気持ちも
第8話 空転青春
第9話 因果の鎖
第10話 金銭の束縛を逃れて
閑話 「本が売れない季節が続く」
第11話 研修医の条件
第12話 私生活
第13話 生前贈与
第14話 セクハラ
第15話 面倒のない生き方
第16話 オン&オフ
第17話 ウスノロ理学療法士
第18話 偽り崩壊家族
第19話 我らの働き方改革
第20話 天下りの真実
第21話 軽薄無頼の長
第22話 簿外帳簿
第23話 画家芸術家になりたい
第24話 せつない思い
第25話 訪問リハビリ事業は失敗か?
第26話 めちゃくちゃ運命
第27話 インターネット サイト
最後に
前書きなど
介護員詩誌「日々のはなし」出版に際して
閑 話
「介護員詩誌」は、これまで介護員さんのご相談に対応してきましたが、今回からさらに軽短話題として運営していこうと思っています。
ええ? 理由ですか、それはユトリロ会の事情ってやつです。
ありがたいことに相談が殺到している。身近なインターネットやSNSで処理できないんですかね、と内心じゃ思っていますが、やはり当会を名指してくれているんで、ありがたく思っています。ただし、当会でもいわゆる合理化対応をしていきます。言い訳ですけど近頃、相談数に比例して、これまでになく会への批判が多くなっている事情があります。
例えば「オタクの話はどこにでもあるものでしょう」「メンバー同士のおしゃべりが目的なんですか?」「相談者の悩みがうわさの種にされて、つるし上げられている気分になり、読んでて不快です」など。さらに「相談室メンバーだけの世界が繰り広げられて、読者は置いてきぼり。きわめて排他的です」。おまけに「相談室で討論し合っても結論がないでしょ。これでは相談者の思いが達せられていないも同然だ」の指摘もあり、それらは理にかなったもんです。
そしてついに読者さんが怒り心頭になったのでしょうか、「相談室は仲の良い者同士の言いたい放題の会になっている」など、適切な意見が殺到して来ておりまして、これだけのご批判があるのはやっぱ世の中ですねぇ。言い返しはしませんが、まずありがとうございましたと御礼申し上げます。
会では、話題の記載を「生もの」ではなく、「創作もの」として扱っておりまして、最終活動は今まで通り、文学作品と考えてやっていこうと考えております。出版の現状を言えば、作家よりも有能と評判の編集者に依存しているらしいと聞き及んでいる出版事情が、当方ではなきが如しです。
しかし創作へのニューアイデアが思い浮かばないから、しょうがない。それもこれもやっぱ、従来の手弁当でやっていこうの田舎スタイルを変えていないからでしょうね。しかも現実、60歳超えメンバーもいる中、ボケ防止で飲み会をしたくて会に参加している方もいるし、それを見ても相談室メンバーの本音だろうと吐き捨てて言う方もいますし。
かような背景で、今回は最終話まで簡便法で書き続けていこうと創作方針をまとめたわけです。ほんとメンバーの負担が大きくなってきたんです。体調不全者が続出し、さらに若いメンバーから討論する気が薄れてきている現状は否定できませんし。
でも会の存続のためです。世間からのご批判多数を機に、メンバーはそれぞれ各自が方向転換を心がけ、相談室を頼りにして来てくれる介護系職員様の心のよりどころになれればいい! の精神を継続していきます。で、どうか読者さま。ご了解を願います。
上記内容は本書刊行時のものです。