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枕草子の日本三名泉 榊原温泉
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年3月1日
- 書店発売日
- 2024年2月29日
- 登録日
- 2024年2月16日
- 最終更新日
- 2024年3月2日
紹介
清少納言「枕草子」に讃えられた開湯二千年、榊原温泉を知る
日本一の温泉教授と地元を知り尽くした爺(じじい)が隅々まで書きました。
神宮が伊勢の地に祀られてから湯垢離(ゆごり)に必要な温泉でした。
江戸時代には藩営の湯治場で栄えた稀有な歴史の温泉です。(帯文より)
北海道の洞爺湖温泉に生まれ、“温泉教授”の異名を持つ温泉研究の第一人者と、
三重県の榊原温泉で産湯を使い、名湯の由縁を知り尽くした郷土史家による、
知られざる名湯「榊原温泉」の歴史と湯の効能、人の温もりを伝えるための一冊。
目次
はじめに
第1章 産声を浴びたら、歴史ある名湯だった
第2章 榊原温泉ゆかりの人びと
第3章 榊原温泉の爺の「日々想々」
第4章 榊原に伝わるむかし話
第5章 「温泉大明神」として慕われてきた射山神社
第6章 元祖「日本三名泉」榊原温泉 ~温泉と禊の深い関係
第7章 榊原温泉の潜在的な「温泉力」を科学的に解き明かす
第8章 入浴モニターによる実証実験から、榊原温泉の効能、その“底力”を解剖する
参考文献
あとがき
前書きなど
はじめに
温泉は私の生活の一部として普通にありました。生まれてすぐ温泉だったのです。
わが家には風呂がなく、すぐ近くの日帰り温泉が日常のお風呂でした。
今から百年余り前に新しく湧きだした榊原新温泉です。
生まれたての温泉が、あふれるように直接丸い浴槽に注がれていました。
その温泉は浸かるとお湯はしっとり、肌をさするとツルツル、それが温泉だと思っていました。でも大きくなって他所(よそ)の温泉に行ってみると、それぞれ違った肌の感触です。どこの温泉に行っても自慢があって、その効能などを聞かされます。
効能は温泉教授の松田忠徳先生にお任せして、地元の温泉を専門家でもわからない裏通りの温泉を紹介させていただきます。
本は読むことはあっても書くことは初めてです。同じ文言が重なったり、読みづらい所も多々あると思いますがお許しください。
(中略)
松田忠徳先生という専門家と、ど素人の書く榊原温泉で、ほんとうに知られていない榊原温泉が、少しでも知っていただければいいなと、初めてペンを持ちました。
また第3章の「榊原の爺の日々想々」は、週刊新聞「三重タイムズ」(三重県津市)に掲載されたものです。
温泉の、その効能は文字で書けますが、お湯の感触や人の温もりまでは書き表せません。古代から湧く温泉で、この温泉を使った禊ぎなど、知っていただくのは肌で感じていただくことです。
ちょっと不便な場所ですが秘境でもありません。この本と併せて榊原温泉を確かめてください。
増田 晋作
上記内容は本書刊行時のものです。