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介護員詩誌 分け入りフィーリング 北岡 けんいち(著) - 中西出版
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介護員詩誌 分け入りフィーリング (カイゴインシシ ワケイリフィーリング)

文芸
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発行:中西出版
四六判
縦188mm 横129mm 厚さ19mm
重さ 306g
279ページ
並製
定価 1,000円+税
ISBN
978-4-89115-417-2   COPY
ISBN 13
9784891154172   COPY
ISBN 10h
4-89115-417-9   COPY
ISBN 10
4891154179   COPY
出版者記号
89115   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2022年12月17日
書店発売日
登録日
2022年12月9日
最終更新日
2023年3月15日
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紹介

「ここに来て、ここまでで何か、こっちの悩みがスッと消えていく気がしてるんですよ、ありがと。」
介護員の悩みに耳を傾ける架空の相談室を舞台に交わされる、秘めた思いの告白と語らいの数々。日常詩からはじまる対話が再び紡がれていく。

介護員の生きざまを見つめてきた元介護施設長から届いた24編のフィクション詩誌物語。
※この物語はフィクションです。

目次

第1話 こころ割れ
第2話 公立工高の夢 散る
第3話 人生の映画像
第4話 慎み深い言葉
第5話 秘密のアッコちゃん
第6話 Wの悲劇
第7話 ずっこけ 名なし人
第8話 想い 天に届くか
第9話 新人 朝の試練
第10話 移動の風景
第11話 もうすぐ冬が来る
第12話 仮想世界の入り口
第13話 1%の愛情
第14話 あいまいが一番
第15話 姉妹介護職員
第16話 誠実なセクハラ
第17話 拭い去るまなざし
第18話 生きる基本
第19話 老後悠々時代
第20話 サブカルチャー魂
第21話 霊女童女
第22話 しっかりした中年職員
第23話 オヤジ
第24話 教育指導係
終わりの序章

前書きなど

終わりの序章
 稿を終えた今、想いはすぐあの処へ行ってしまうわけ。それは例えば……我らが現場で旧態依然のケア介護、看護医療を重ねている間に、あの機器組織体が、なんとです、コロナ禍をキッカケにアッという間に大医療機器関連会社に変身していることを知って驚いているんです。
(中略)
 そんな世間の嵐の中、学歴や血筋も関係なく目の前で介護をする方にまつわる困った事情、お悩みの原点を伝え、その後のその人なりの経過、それは人生のマコトが現れる経緯だと思うのですが、我らがお節介な記載をしていくと、それがどんな功罪が出るものかと考えます。
 恐らくまずここで披露した物語の主人公の大半は、すぐに消えゆく運命でありましょう。ただ中には時代や社会も一体になった事象もある気がして、今は評価に値しないが、いつか貴重で稀な介護人物論に載る話題もあるかもしれません。それはやっぱ博物館収集的な発想ですかね。で、それもあってよかろうと考えているんです。つまりやっぱまともなお答えにはなっていません。
 これまで、200話以上のケアさんのお悩みをモディファイしながら記載してきた側として、このこと自体がうれしい気がします。それで今回は、提出された介護職員さんのお悩み難題を聞いて、「あ! 分かった」(ガットフィーリング)と我ら普通人の身で感じる時があるので、それを軸に書いてみたものです。ちょっとばかり介護員さんの人間性を表現している事例と感じたものです。
(中略)
 これからもこの調子で書き続けるつもりですが、これだからこそ、我らが介護員問題の回答者だと思う発想は危ないと一層感じています。ただ介護は社会でやっていくことが普通になってきて、それで次世代に施設系の専門介護員の苦労を知ってほしい、という気持ちは大きくなる一方です。それでやや実情を知る我らが、介護員物語の提示を続けようかと思っている次第です。
 ああそれより終章を書きながら、理屈をこねるのは面倒だって気がしてきて、やっぱ本出版のいきさつなんぞ、あれこれ言うのはやめようと思えてきまして。これがフィーリングを背景にして書いてきたこの著の「終わりの序章」の印象的結論でした。

著者プロフィール

北岡 けんいち  (キタオカ ケンイチ)  (

医師。
1946年北海道小樽市生まれ。
介護老人保健施設の勤務を長年経験、介護員の生き様を見つめた著書多数。

上記内容は本書刊行時のものです。