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黒千石大豆~Story&Recipe 村井 宣夫(著) - 中西出版
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黒千石大豆~Story&Recipe (クロセンゴクダイズ ストーリーアンドレシピ) ちっちゃくて ちからもち (チッチャクテ チカラモチ)

スポーツ・健康
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発行:中西出版
A5変形判
縦188mm 横149mm 厚さ10mm
重さ 230g
127ページ
並製
価格 1,000円+税
ISBN
978-4-89115-347-2   COPY
ISBN 13
9784891153472   COPY
ISBN 10h
4-89115-347-4   COPY
ISBN 10
4891153474   COPY
出版者記号
89115   COPY
Cコード
C0077  
0:一般 0:単行本 77:家事
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2018年4月
書店発売日
登録日
2018年3月26日
最終更新日
2018年4月6日
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紹介

未来へ残そう!! 北海道の在来種、幻の黒千石大豆

皆さんは「黒千石(くろせんごく)」という豆をご存じですか。
この極小粒のかわいらしい黒大豆は北海道の在来種で、
栄養価が高くしかも健康にも良いことから、いま食材として注目が集まっています。

栽培のしづらさなどから一時は幻となった「黒千石」の復活までのものがたりと
その機能性をイラストや写真でわかりやすく紹介。
おいしさを引き出す免疫強化レシピも収めた黒千石応援ブックです。

目次

はじめに
黒千石ギャラリー

第1章 黒千石のこと
・大豆について
・黒大豆について
・黒千石がまぼろしの黒大豆なワケ
黒千石大豆とは/黒千石の効能を実感する/私と黒千石との出会いは/
緑肥用大豆だった黒千石/「馬の漢方薬」と呼ばれた黒千石
・けんこうてんでこ その1

第2章 復活! 黒千石にかけた私のものがたり
・「黒千石」復活への道のり
北海道の小さな黒大豆、黒千石を探せ!/農業研究家、田中さんとの出会い/
まずは北竜町で栽培を成功させよ!/黒千石の安定生産に向けて仲間づくりと需要開拓を!/
食糧難時代に牛1頭を買った親父の先見/農協の青年部活動に身を投じた20代/
健康が生活の最優先課題だ!/食べ支え、作り支える関係づくりを!
・けんこうてんでこ その2

第3章 黒千石の持つパワーを科学的に見てみると
・黒千石の免疫強化能力の秘密
研究者によって証明された黒千石の機能性
・驚異の免疫回復力は黒千石を毎日食べる習慣を作ることから。
・けんこうてんでこ その3

第4章 毎日たべたい黒千石の免疫強化レシピ
・黒千石大豆3つの基本形態
・Basic recipe
黒千石炒り豆/黒千石のお茶/応用編 黒千石の玉子焼き/黒千石水煮/
黒千石甘煮/黒千石酢/黒千石入りなます/応用編 大根の千枚漬け
・Recipe
黒千石ご飯/黒千石の桜巻きずし/黒千石の五目炊き込みご飯/
黒千石のドレッシング漬け/黒千石の肉みそ/黒千石のミネストローネ/
黒千石の豆ハンバーグ/黒千石カレー/黒千石のきな粉クリーム/
黒千石豆入りきな粉クッキー
・けんこうてんでこ その4

第5章 黒千石大豆のつくり人と作ったもの
・好奇心とアイデアで黒千石の化粧品も開発
 十勝 うらほろ おかだ農園
 ―健康な土づくりから生まれた「おいしく、安心、安全な」農産物を、消費者に食べてほしい
・村井さんとの縁から始めた黒千石栽培
 本別町 山田哲夫・富江夫妻
 ―豆にこだわり、豆で健康を願う
・地域の結束力と情熱が実を結んだ
 黒千石の名産地「乙部町」
 ―黒千石の生育に適した温暖な気候で道内有数の生産量を誇る乙部町
・黒千石を使った製品たち
けんこうてんでこ その5

あとがき
奇跡を未来へつなごう我ら黒千石応援団

前書きなど

はじめに
 皆さんは「黒千石(くろせんごく)」という豆をご存じでしょうか。
 もう既に食べている方もいれば、名前は聞いたことはあるけれど、まだという方もいらっしゃるでしょう。
 この黒千石は黒豆の中でも極小粒のかわいらしい北海道の在来種の大豆です。栄養価が高くしかも健康にも良いことから、手軽に日々の食生活改善ができる食材として注目されています。
 でも普通の大豆と比べて栽培がしづらいため、道内でも一時期、ほとんど栽培されない期間もあったことから「幻の黒大豆」「奇跡の小粒黒大豆」などと呼ばれたりもしています。
 この黒千石は戦前、畑の肥料や農耕馬、軍馬のエサにしていたそうで、北竜町の農家だった私の家でも子どものころに栽培していた記憶があり、祖母がこの小さな黒豆を「きな粉豆」と呼んでいたことを覚えています。
 私は今まで、その北竜町で農家をしながら地域の振興のためにさまざまな活動を続けてきました。
 そして、この昔懐かしい「黒千石」を何とか私の生まれ故郷で「復活」させたい、休耕地が増えていくばかりの農村地帯のふるさとを「『黒千石』で何とか元気にさせたい」と考え、2004年から本格的な栽培に向けて動き始めたのです。
 「復活劇」の詳しい内容はこの本を読んでいただきたいのですが、私たちの活動が実を結び、北竜町だけでなく乙部町など道内各地の生産者が黒千石を作付けするようになり、2007年には「黒千石事業協同組合」を設立し、私はその会長となって黒千石の生産拡大と普及活動に、それこそ先頭に立って邁進してきました。
 黒千石の知名度は少しずつ高まり、今では昔ながらのきな粉をはじめ、豆ご飯の素、お茶、納豆など食卓でも手軽に黒千石が取り入れられるような製品も続々と登場し、若い女性を中心に幅広い年齢層に受け入れられるようになりました。
 私自身この黒千石を毎日口にしてから高めだった血圧が正常値まで下がっていきました。
 というのも黒豆の黒い皮には抗がん作用のあるポリフェノールの一種のアントシアニンが豊富で、このアントシアニンは血管を老化させる活性酸素を抑制する効果があると言われているのです。
 さらにこの黒豆の中でも黒千石だけに、免疫力を高める「インターフェロンγ(ガンマ)」を生成する物質が存在することが、専門家の研究で分かりました。
 皆さんはそんな黒千石の素晴らしい特性をご存じでしたか。
 私はこの優れた黒大豆の素顔をより多くの人たちに分かってほしい、そして日々の健康のためにも欠かさず食べてもらいたい、との思いからこの本を制作しました。
 黒千石の特徴から機能性をできるだけ詳しく、分かりやすくイラストや写真を交えて紹介しています。
 また黒千石を使った簡単レシピ集も片山寿美子さんの監修のもと作成しました。
 この本を手にとって読んでもらえれば、あなたもきっとすぐに黒千石ファンになっていただけるはずです。
 そして黒千石だけでなく日本で収穫できる国産大豆や豆類の素晴らしさをもう一度見直し、輸入に頼らない食生活と日々の食事の改善につなげていただければ、こんなにうれしいことはありません。

著者プロフィール

村井 宣夫  (ムライ ノブオ)  (

1932(昭和7)年2月4日、雨竜郡北竜町に農家の次男として生まれる。
尋常小学4年生の12月に太平洋戦争が勃発。食料不足、伝染病が蔓延する世の中で「辛抱と我慢と忍耐」を学ぶ。父親より「勉強は何時でも何処でもできるもの」「健康は自分で管理せよ」「社会人に必要なことは体験と経験と実践だ」と叩き込まれ、父親の背中を眺めながら自ら頑張ってきた。
社会活動としては各種組織活動、農民運動に20年間身を置き、町議会議員、道議会議員などの行政活動も20年ほど経験。一貫して北海道農業を基盤に真摯に取り組む。
道庁に訪ねてきた商社の要請をきっかけに黒千石大豆の復活栽培事業に関わる。聞きしに勝る豊かな機能性に恵まれた「蘇った黒千石」が北海道ならではの産物として発展し、未来に夢と希望を託せるよう、期待してゆきたい。

上記内容は本書刊行時のものです。