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上方の風雅
地歌(三絃)箏曲(箏)
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2017年10月
- 書店発売日
- 2017年10月20日
- 登録日
- 2017年7月28日
- 最終更新日
- 2017年9月30日
紹介
地歌(三絃)、箏曲(箏)の音楽。
16世紀末の最古の曲から、19世紀末までの、主な作品71曲と対談をCD10枚、DVD2枚、すべて全曲通し、生録りで収録したもの。
解説書には、歌詞、曲の成立、時代背景などを掲載している。
目次
演 奏
斉藤春子(箏・三絃 全曲)
弦 方
富田清邦 峯内吟章 岡田吟光 石井エミ 西崎澤子 香田律子
中野幹子 今井幹子 守山偕子 倉橋文子 倭 文 会
尺 八
山口五郎 倉橋容堂 片山瞠山 志村哲(禅保) 小林一城
テナー
中納俊夫
収録曲目次
(16世紀末―19世紀末までの作品。すべて全曲通し、生録り。)
CD 1
1 都十二月 地歌 作物
2 四季の曲 箏曲 箏組歌 奥許
3 根曳の松 地歌 手事物
4 小三金五郎 地歌芝居歌繁大夫節
5 飛燕の曲 箏曲 箏組歌 奥許
6 葛の葉 地歌三味線組歌柳川流破手組
CD 2
1 狐火 地歌 長歌物
2 鳥辺山 地歌 芝居歌物
3 早舟 地歌三味線組歌柳川流破手組
4 飛梅 箏曲 箏組歌 奥許
5 六歌仙 地歌 長歌物
CD 3
1 御山獅子 地歌 手事物
2 思川 箏曲 箏組歌 奥許
3 八重衣 地歌 手事物
4 梓 地歌 謡物
5 四季の眺 地歌 手事物
CD 4
1 千代の鶯 地歌 手事物
2 青葉 地歌 端歌物 芝居歌
3 花の旅 地歌 端歌物
4 扇の曲 箏曲 箏組歌 奥許
5 七小町 地歌 手事物
6 貴船 地歌 長歌物
CD 5
1 みだれ 箏曲 段物
2 雲井弄斉(齊) 箏曲 箏組歌 中許
3 ゆき 地歌 端歌物
4 芦刈 地歌 端歌物
5 竹生島(菊岡検校作曲)地歌 端歌物
6 三津山 地歌 手事物
CD 6
1 五段砧 箏曲
2 飛騨組 地歌三味線組歌本手組(柳川流)
3 新青柳 地歌 手事物
4 残月 地歌 手事物
5 灘波獅子 地歌 長歌物
6 菊 地歌 端歌物
7 石橋 地歌 謡物 芝居歌
CD 7
1 雲井の曲 箏曲 箏組歌 奥許
2 邯鄲 地歌 謡物
3 善知鳥 地歌 謡物
4 嵯峨の秋 箏曲 手事物
5 つつじ 地歌 長歌物
6 今小町 地歌 手事物
7 園の秋 地歌 手事物
CD 8
1 萩の露 地歌 手事物
2 宇治巡り 地歌 手事物
3 袖の露 地歌 端歌物
4 深夜の月 地歌 手事物
5 鎌倉八景 地歌 長歌物 永閑節
6 玉の台(臺) 地歌 手事物
7 藤戸 地歌 謡物
CD 9
1 鉢の木 地歌 謡物
2 秋風の曲 箏曲
3 西行桜 地歌 手事物
4 葵の上 地歌 謡物
5 関寺小町 地歌 長歌物(謡物とも)
6 磯千鳥 地歌 手事物
CD 10
1 大和文(倭文) 地歌 長歌物
2 夜々の星 地歌 手事物
3 六段恋慕 地歌 手事物
4 笹の露 地歌 手事物
5 松竹梅 地歌 手事物
6 六段の調 箏曲 段物
DVD 1
1 富士太鼓 地歌 謡物
2 翁の曲 地歌 謡物
3 八島 地歌 謡物
4 さらし(晒) 地歌 手事物
5 虫の音 地歌 謡物
6 吾妻獅子 地歌 手事物
DVD 2
1 夏は蛍 地歌 端歌物
2 山姥 地歌 謡物
3 千鳥の曲 箏曲
4 対談
5 浪花十二月 地歌 作物
6 六段の調 箏曲 段物
7 青葉 地歌 端歌物 芝居歌
解説書
上方の風雅
これまでの歩み
萩原正吟師について
稽古の思い出
ご寄稿文
プログラムエッセー
前書きなど
この音楽「地歌」は、16世紀半頃大阪の堺で三味線が生まれ、当時の町中の風姿やはやり歌を弾き歌いしたことからはじまり、三味線音楽の基盤になっています。
17世紀上流層の人達に嗜まれて発達し、 18世紀円熟盛大、19世紀文政年間(1818―1829)に極の最頂点に達し、半ごろ完結しています。
海外の影響を受けていないので話す言葉、トーン、アクセントがそのまま音に表され、二百年の間には一つの曲に手付(伴奏)を加えたりしながら変遷していく様子が窺えます。曲のしくみや時代背景など全般が達観できるように、伝承している最古の曲16世紀末のものから19世紀末までの主な曲を選出し、幕末から明治大正にかけて活躍した名師に師事した萩原正吟師(1900―1977。重要無形文化財記録保持者)から伝授いただいたものを元に編集しています。
音源は、これを作成するにあたって、聴くこともなく置いたままになっていた記録録りのもの、ライブ録音、また新たに録音したものなどいろいろ、1974年―2017年までのものです。中にはテープの劣化したものや機械の不具合で少々お聞き苦しいものもありますが、すべて全曲通しの生録りですので骨格は感じて頂けると存じます。
鎖国状態にあった約二百年の間、海外の影響を受けることなく日本独自上方の感性で織りなした音楽は貴重な文化遺産です。
版元から一言
この音楽(地歌)は、江戸時代、鎖国により海外の影響を受けることなく、日本独自の上方(大阪、京都)の感性が織りなした音楽である。日本文化の一つとして永久に保存されるべきものであると自信を持っていえるものである。
上記内容は本書刊行時のものです。