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親子で作って遊ぼう 吉田 善穂(著) - 燃焼社
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親子で作って遊ぼう 脳の成長を早める 50の遊び

発行:燃焼社
A5判
縦212mm 横150mm 厚さ9mm
重さ 240g
112ページ
並製
価格 1,000円+税
ISBN
978-4-88978-121-2
Cコード
C1072
教養 単行本 写真・工芸
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2016年11月
書店発売日
登録日
2016年8月4日
最終更新日
2016年10月29日
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紹介

 人間の脳は生後10歳ぐらいまでにだいたい形成され、わけても5、6歳頃がもっとも発育が盛んといわれる。脳の成長をうながすにはこの時期に手先を動かしたり、視覚や聴覚に刺戟をあたえるのがいちばん効果があるとされる。とりわけ手先を動かすと脳の前頭葉が刺戟され、脳全体が活性化し成長が進むといわれる。そんなことから、幼児期に脳を鍛えることはとっても大切で、子どもの将来を考えるとき両親だけでなく、社会にとっても重要な問題となる。
 そこで、目にとまった物、たとえば朝の新聞に入っていたチラシを利用して「折り紙てっぽう」や、「紙ひこうき」を子どもさんといっしょに作ってみてはどうだろうか。あるいは、台所で目にとまった紙コップで「起き上がりこぼし」を作り、いっしょに遊んであげるのもいいでしょう。
 子どもさんは、日ごろ知らなかったお父さん、お母さんを目の前にして驚き、見直すかもしれません。「ここは、こうして、ああして……」と、会話もはずみます。
 この本は、子どもの遊び道具を作るためだけのマニュアルではありません。昔から伝わる“遊び”に込められた教えや、面白さをあらためて多くの人に知っていただき、それを子どもの早期教育に役立てていただこうと編纂したものです。
 

目次

木で作る
 ダルマ落とし・・ タイミングをとるのがコツ
 木うま・・ 駆かけたり、はねたり
 しばきコマ・・ はたいて回す
 ヨーヨー・・ 上がったり、下がったり
 割ばしパチンコ・・ 集中力を高める
 割ばしけん玉・・ バランス感覚をよくする

紙で作る
 折り紙ひこうき・・ 高く高く、遠く遠く
 折り紙てっぽう・・ 大きな音をたてる
 トントンすもう・・ 「ハッケヨイ、ノコッタ」
 おどるタコさん・・ 右へ左へ
 紙コップのけん玉・・ だれにでも作れる
 紙のコマ・・ 回るときれい
 起き上がりこぼし・・ 転んでもすぐ起きる

草花・野菜で作る
 花の首かざり・・ 天からのプレゼント
 花のたたき染め・・ 思いがけない色
 アサガオの花染め・・ 澄んだ色が美しい
 木の葉のうつし絵・・ 自然がつくった模様
 ミカンのあぶり出し・・ 火にかざすと絵や文字が
 らっかせい人形・・ ゴッコ遊び
 まつかさのヨーヨー・・ おどるように飛びはねる
 そらまめ人形・・ 全身で喜びをあらわす

竹で作る
 竹とんぼ・・ 小型ヘリコプター
 水てっぽう・・ 暑さも忘れる
 紙玉てっぽう・・ 音をたててタマが飛び出す
 竹のけん玉・・ ぶつかる竹の音が心地よい
 はじきサル・・ 元気にはね上がる
 竹のカスタネット・・ 踊おどって歌って

布・毛糸・糸で作る
 お手玉・・ リズム感をやしなう
 毛糸フラワー・・ 枯れないお花
 モールの輪投げ・・ 判断力をきたえる
 ハンカチ人形・・ どこにいても作れる
 ぶんぶんコマ・・ さまざまなうなり声

石けんなどで作る
 シャボン玉・・ 夢がふくらむ
 ねん土のペンダント・・ 台所で作れる
 石けんで走るヨット・・ モーターもつけずに
 ショウノウ舟・・ スイスイ走りまわる

金属で作る
 カンうま・・ 歩けばパカ、パカ
 カンのチャイム・・ 「チン、コン、カン」
 まんげ鏡・・ キンキン、ギラギラ
 CDコマ・・ 音楽が聞こえてくる
 やじろべえ人形・・ ゆれても落ちない
 カン人形・・ にぎやかな家庭
 針金コマ・・ 静かに回る

プラスチックで作る
 ストローとんぼ・・ クルクル回る
 ビニールたこ・・ 雨にも強い
 ポリ袋のパラシュート・・ どこまでもフワリ、フワリ
 のぼり人形・・ 木のぼり上手
 うなりコマ・・ ふしぎな音をたてる
 ペットボトルのボーリング・・ 「ストライク!」
 キャップのコマ・・ おもしろい回り方

道具の使い方

前書きなど

お父さん、お母さんへ

5、6歳が脳の発育期
 スマートホンや携帯電話、タブレットなどを幼児のうちから持たせてゲームをさせたり、学習塾通いに熱を上げているお父さん、お母さん方がこのところ増えています。
人間の脳は生後10歳ぐらいまでにだいたい形成され、わけても5、6歳頃がもっとも発育が盛んといわれ、脳の成長をうながすにはこの時期に手先を動かしたり、視覚や聴覚に刺戟をあたえるのがいちばん効果があるとされます。
 とりわけ手先を動かすと脳の前頭葉が刺戟され、脳全体が活性化し成長が進むといわれます。
そんなことから、幼児期に脳を鍛えることはとっても大切で、子どもの将来を考えるとき両親だけでなく、社会にとっても重要な問題となります。

教訓をふくんだ“伝承遊び”
 昨今のようにお金さえ出せば何でも買える時代とちがい、昔の子どもたちは遊ぶのにも板切れや、割ばし、道ばたに咲いている草花などで自ら工夫して作りました。男の子なら「竹とんぼ」や、「水てっぽう」、女の子なら「お手玉」や、「花の首かざり」など……。
 それらの遊びは江戸時代の終わり頃から明治、大正にかけて子どもたちの間に広まり、なかには中国や、オランダから渡来したものもあります。
 それらのすばらしいところは手を動かして作ることで手先が鍛えられ、また遠くへ飛ばそう、よりよい音を出そうと工夫をこらすことで創造力が培われ、大きくなって物を考えたり、新しい事柄を発見したりする素地が養われます。
 それに、それらの遊びには昔の人たちがどこで教わったのか、学校の理科の時間に習うような“物理的な法則”がふくまれているものが多いことです。
 「やじろべえ」には物体が動くときに生じる重心移動の法則が、回して遊ぶ「コマ」には物が回転するとき生じる運動の法則が、水の上を走る「笹舟」には水面張力のはたらきが、そして飛び跳ねるように上下する「ヨーヨー」には動くものに生じる反動の法則が取り入れられています。

お父さん、お母さんの出番
 昔の子どもたちは、学校から帰るとカバンを放り出し近くの広場や、公園で日が暮れるまで遊びました、競ったり、時には喧嘩をしたり、自分を主張したりしながら、年長者からは人を敬う心や、年少者への思いやり、みんなと和して行動することの大切さを教わりました。
 ところが、昨今は少子化の影響でそのような機会もなくなってしまい、代わりにお父さん、お母さんはじめ身近な人たちの協力が必要になっています。
 しかし、親子のふれあいや、対話の必要が叫ばれても、忙しかったり、きっかけがつかめず時間ばかりが過ぎてしまっているのが現状ではないでしょうか。また、子どもの相手をしたいと思っても、いざ、その時になると何をすればよいかわからない、というようなこともあります。
 そこで、おすすめです。目にとまった物、たとえば朝の新聞に入っていたチラシを利用して「折り紙てっぽう」や、「紙ひこうき」を子どもさんといっしょに作ってみてはどうでしょうか。あるいは、台所で目にとまった紙コップで「起き上がりこぼし」を作り、いっしょに遊んであげるのもいいでしょう。
 子どもさんは、日ごろ知らなかったお父さん、お母さんを目の前にして驚き、見直すかもしれません。「ここは、こうして、ああして……」と、会話もはずみます。

この本の利用の仕方
 この本は、子どもの遊び道具を作るためだけのマニュアルではありません。昔から伝わる“遊び”に込められた教えや、面白さをあらためて多くの人に知っていただき、それを子どもの早期教育に役立てていただこうと編纂したものです。
 子どもさんと作る前に、これらの“遊び”のもつ良さや、面白さをまずお父さん、お母さんに知っていただき、それを子どもさんにも伝えてもらい、そのうえでいっしょに取り組んでいただければと思います。そのため文章もお父さん、お母さん向けにしました。
 あと、昔の子どもたちが使用した木の枝や、竹など自然の素材が時代の推移とともに暮らしの周りから姿を消しつつあるため、それに代わる材料のことで苦心しました。
 しかし、一歩、郊外に足を運べば、それらの材料はまだまだ見つかりますし、日曜大工店(DIY)に行けば竹の代わりにプラスチックや、ビニールのパイプなどが入手できます。また、台所を見回せば空になったペットボトルや、空きカン、ストローなどがあふれています。
 そんなことから、昔の遊びのもつ良さや、面白さが失われない程度にそれらの物をできるだけ活用するように努め、同時に、それらを用いた時代に合った新しい“遊び”もいくつか取りあげました。
 なお、★印は数が多くなるほど少しずつ作るのがむずかしくなっていきす。
 以上、この本を編纂するにあたり考えたことを申し述べましたが、ここで取りあげた“遊び”に一つでも多く挑戦していただき、材料なども工夫し発育期にある子どもさんのための教材としてお役立て願えければ嬉しいです。

版元から一言

 最近は子供だけでなく大人もスマホなどでゲームをしています。電車の中で本を読んでいる人はほとんど見かけません。情けない話です。本に関係のある仕事をしているものとしては残念でなりません。
 ゲームをするのが悪いとは言いませんが、おなじ遊びでもあんなあてがいのものでしか遊べないのはどんなものでしょう。もっと自分で作り工夫して遊ぶということができないものでしょうか。
 少しでもそんな世の中になればと思い本書を作ってみました。

著者プロフィール

吉田 善穂  (ヨシダ ヨシホ)  (

日本大学芸術学部卒。出版社勤務を経て編集プロダクションを設立。一般書籍をはじめ企業や団体、学校などの広報刊行物の企画・制作に従事。とくに、幼児期の情操教育に関心をもち、リコー教育機器㈱の家庭向け学習雑誌や、遊びを学習に取り入れた子供向けの雑誌『おもしろランド』などの企画・編集に携わる。

遊んで子育てする会  (アソンデコソダテスルカイ)  (監修

自ら作ったもので遊ぶ子供たちの姿を見かけなくなった昨今、昔の子供たちに人気のあった「伝承遊び」の良さを今の子供たちにも知って貰おうと集まった大人たちの会。

上記内容は本書刊行時のものです。