書店員向け情報 HELP
三本足のカラス・金烏の謎を追う
ご縁って不思議 ありがたいことです 巻次:第一部
- 初版年月日
- 2023年5月
- 書店発売日
- 2023年5月24日
- 登録日
- 2023年5月17日
- 最終更新日
- 2023年5月17日
紹介
中国の古文書にも登場し、日本では「八咫烏」として、また「熊野権現」の神のお使いとして知られる三本足のカラス「金烏」。本書は、その「金烏」に魅せられた著者が、関係する資料を渉猟し、日本だけでなく韓国や中国にも赴いて取材を重ねて謎を追い求めた、15年にわたる調査研究の日々を記録としてまとめた作品。月像に描かれた「蟾蜍」、月の中に描かれた「蟾蜍」と「白兎」、太陽信仰を暗示する「神樹」など「金烏」と「蟾蜍」と「白兎」の痕跡から見える東アジアの古代文化の変遷や、太陽と月と星々を紋章として皇帝の権威を示した「十二紋章冕服」をはじめとする歴史遺産や中国の神話から見える、古代人の「太陽と月と星々」への思いを探る、歴史のロマンに満ちた探究の旅が、いま始まる。
目次
[目次]
第一部 ご縁って不思議、ありがたいことです
◆プロローグ
第一章 朋(とも)遠方(えんぽう)より来たる、また楽(たの)しからずや
一、大韓民国(テハンメンクック)に「烏山(オサン)」あり
二、朋(とも)、遠方(えんぽう)より来たる…素養(そよう)深き「宋哉変(ソンジェスブ)」さん
三、母八十才のお祝いとソウル観光…尊敬する母と妻と共に
(一)ソウルの国立中央博物館…建物に憂いあり
(二)大韓民国の「烏山」訪問…ある伝説
(三)「洗馬台(セマテ)」での逸話(いつわ)…「小西行長(こにしゆきなが)」の敗退
(四)韓国民族村での出来事…わっと逃げた子供たち
(五)「孝道(こうどう)」ということ…薄れつつあるというものの
四、ふたりの日光東照宮(にっこうとうしょうぐう)(世界文化遺産)…朝鮮通信使(ちょうせんつうしんし)と徳川幕府の平和への願い
五、押すな押すなの「ああ高句麗(こうくり)展(てん)」…シンボルマークは「金烏(きんう)(三本足の烏(からす))」
六、ふたりの「伽倻山海印寺(カヤサンヘインサ)(世界文化遺産)」…ご本尊(ほんぞん)は「毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)」
七、「宋哉変(ソンジェスブ)」さんの突然の訃報(ふほう)…「オリンピック精神」に涙する
第二章 大韓民国の「金烏(きんう)(三本足の烏(からす))」を探る
一、十一年ぶりの「烏山(オサン)市」訪問…「烏山橋」は「烏山大橋」と変わる
二、老師(ろうし)御夫妻との再会の宴…お酒は「百歳酒(ひゃくさいしゅ)」
三、「孝城(こうじょう)」とも称される「水原華城(スオンハソョン)(世界文化遺産)」…烏鵲(うじゃく)(カササギ)と白兎(はくと)
四、「烏山」という地名発祥(はっしょう)の謎を考証(こうしょう)する
(一)那須国(なすのくに)(栃木県)の「烏山(からすやま)」の由来
(二)大韓民国の「烏山(オサン)市」の由来
五、聖なる山の「金烏山(キムオサン)」は三山(さんざん)…亀尾(グミ)市長との偶然のご縁
六、大邱(テグ)広城市友鹿里(ウロクトン)の「沙也可(サヤカ)」の人たち…「金烏(きんう)の家紋」と「雑賀衆(さいかしゅう)」
七、「国立金海(キムヘ)博物館」…こわいほど、日本のそれと似る出土品
【資料御提供など御協力戴きました方々】
【参考文献】
【辞典類】
著者略歴
上記内容は本書刊行時のものです。