版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
現代日本における自然葬の民族誌 金セッピョル(著/文) - 刀水書房
..
【利用不可】

書店員向け情報 HELP

現代日本における自然葬の民族誌 (ゲンダイニホンニオケルシゼンソウノミンゾクシ)

歴史・地理
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:刀水書房
A5判
220ページ
定価 6,000円+税
ISBN
978-4-88708-449-0   COPY
ISBN 13
9784887084490   COPY
ISBN 10h
4-88708-449-8   COPY
ISBN 10
4887084498   COPY
出版者記号
88708   COPY
Cコード
C3014  
3:専門 0:単行本 14:宗教
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2019年3月5日
最終更新日
2019年3月13日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

「死を受け入れる」こととは何か!
葬送儀礼は,遺体の腐敗や死者の行方などに説明を与えることで,死を認識可能なものに変換させる文化的装置である。しかし近年,これまで行われてきた葬送儀礼では死を変換しきれない人々が増えている。…(略)…本書は,新しい葬送儀礼を営むことで死を受け入れようとしてきた人々の,不断の試みを描くものである。NPO法人「葬送の自由をすすめる会」を中心に,日本の近代に成立した共同体と宗教を超えたところで葬送儀礼がいかに生成され,個人はどのように死と向き合っていくかを明らかにしています。

目次

 序章 新しい死の受容装置
  第1節 研究目的
  第2節 自然葬の位置付け
  第3節 先行研究の検討
  第4節 研究視座と方法
  第5節 調査概要
  第6節 本書の構成
第1部 社会運動としての自然葬
 第1章 「葬送の自由をすすめる会」の理想
  第1節 「葬送の自由をすすめる会」の成り立ち
  第2節 死後の自己決定権の追求
  第3節 エコロジズムの思想
  第4節 死後観としての自然回帰思想
  第5節 小結
 第2章 理念としての自然葬
  第1節 遺体処理
  第2節 社会関係
  第3節 告別と追悼
  第4節 小結
第2部 慣習とせめぎ合う自然葬
 第3章 創出される自然葬の意味
  第1節 会員8人の語りからみる自然葬の意味
  第2節 小結
 第4章 実践としての自然葬
  第1節 遺体処理
  第2節 社会関係
  第3節 告別と追悼
  第4節 小結
第3部 ダイナミズムのなかの自然葬
 第5章 日本社会の変化と自然葬の意味再編
  第1節 自然葬の普及と「葬送の自由をすすめる会」の推進力低下
  第2節 市民運動路線の強調とそれによる葛藤
  第3節 小結
 第6章 会長交代と新たな問いかけ
  第1節 新体制の成立
  第2節 ゼロ葬と自然葬の対立
  第3節 小結
 終章 「送られる」と「送る」の間で
  第1節 「市民」として死ぬこと
  第2節 構築される自然葬
  第3節 「送る」装置の再発見
第4節 新しい死の受容装置としての自然葬の有効性
参考文献/索引

著者プロフィール

金セッピョル  (キムセッピョル)  (著/文

人間文化研究機構総合情報発信センター特任研究員,総合地球環境学研究所特任助教。
韓国から留学,総合研究大学院大学文化科学研究科博士後期課程修了,文学博士(2016年)。
専門分野は文化人類学,葬送儀礼研究,映像人類学で活躍。

上記内容は本書刊行時のものです。