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現代の理論2022夏号
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2022年7月1日
- 書店発売日
- 2022年7月7日
- 登録日
- 2022年6月8日
- 最終更新日
- 2022年9月26日
目次
鎌田慧「ウクライナ戦争を考える」
仲地博「日本に帰り50年―独立論なお」
石原昌家「沖縄戦体験の新たな捏造に走り出した日本政府」
阿部裕行「地方政府と市民はデモクラティック・シティへ挑戦する」
木村英昭「「吉田調書」記事を取り消した朝日新聞が葬ったもの」
秋葉忠利「核保有5カ国、核の傘・依存国、非批准国は条約への署名・批准を」
秋辺日出男「先住民族アイヌとして「北方領土」共同統治を考える」
宮橋勝栄「学校給食完全無償化への挑戦」
高柳新「戦争なんかしている場合か、9条を守れ」
特集1「新しい資本主義」から資本主義の未来を考える
水野和夫「ゼロ金利で資本主義はすでに役割を終えている 企業内部留保金と個人金融資産の公的有効利用を」
工藤律子「スペイン15M運動と社会的連帯経済が切り拓く地平 資本家の時代の終焉、市民中心の未来の始まり」
白川真澄「新しい資本主義と脱成長 「脱成長」は「グリーン成長」「分配成長」と連携して闘う」
松尾匡「蓄積停滞時代で迎える分岐点 帝国主義か公的コントロールか」
特集2 労協法10月実施プラットホーム型ソーシャルファームの輩出へ
伊藤勲「未来への選択―多元的共生社会への出発 ミレットロードの「共に働くたまてばこ」の事業構想と地域再生」
若畑省二「東京都ソーシャルファーム制度と社会的企業 小規模事業間の三層ネットワークが課題」
柏井宏之「「生きる場と働く場」を創るソーシャルファームは各地にある ボトムアップで多軸重層の社会的事業所を」
堀利和「地域から「コモン」社会のネットワークづくりへ」
前書きなど
「特集2の企画にあたり、4月初め日野市NPO法人やまぼうしに伊藤勲さんを訪問。小規模分散型事業展開を見学。おちかわ屋、農福連携の農場、次の事業展開の拠点となる松ケ谷商店街の大型空き店舗「まつまる」で説明を受けた。特集2の背後にあるさまざまなNPO事業の展開で「共に生き、共に働く」社会事業の現状と可能性を実感。「鳥は空に、魚は海に、人は社会に」の精神が伏流水として流れていた。この精神を社会編成原理にした市民の協同社会が息づいていた。世間と闘いながら、しぶとく併存・共存し、もう一つの市民の社会が根付いていた。資本主義の限界をにらんだ特集1の諸論考が一様に指摘している「もう一つの社会」への道筋と重なり合う。21世紀は国家の安全保障ではなく、暮らしと人間の安全保障が問い直される。政治社会での公共性の強化拡大と並行して社会変革への道筋が問われる時代になる。市民の社会革命の時代でもある。それでも、急ぐことはない。出来ることから始めよう。「たゆまずば 牛の歩みも また千里」、伊藤勲さんの一句に感服した(P108)。」
上記内容は本書刊行時のものです。