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渡辺てる子の放浪記
もう悔しくて悲しくて、怒ってんだ私は!
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2021年11月1日
- 書店発売日
- 2021年11月1日
- 登録日
- 2021年10月7日
- 最終更新日
- 2021年11月5日
紹介
「自分にとって必要のない命は軽いんで、ホームレスの命はどうでもいい」
この人気ユーチューバーの差別発言に、いち早く反応した、政治家・渡辺てる子。
ホームレスを経験、その後シングルマザーとなり、アルバイト、派遣労働など、職を点々としながら生き抜いた自身の経験から、この発言の問題点を衝く!
「差別はひどいよね、でも私は違う」で終わらせない、いまこの場所から、貧困や差別の当事者が、現実追認を排して行動するときがきた。
合理主義から心へ、競争から相互扶助へ、心理学から社会学へ、内から外へ。渡辺てる子の魂の叫びを追う!
目次
はじめに――魂の叫び
第一章 ホームレス放浪記
◇運命の出会い
◇奇妙な駆け落ち
◇働いてお金を稼ぎたい!
◇ある夜の出来事 ゴールのないマラソン
◇新しい生命の誕生
◇赤ん坊を守ること、親子三人同時に死ぬこと
◇長距離トラックの運転手「一緒に飯でも食おうや」
第二章 シングルマザーの放浪
◇五年ぶりの東京
◇てる子は騙されていた
◇母子家庭のはじまり
◇働く喜び 生命保険の営業
◇背中に走る激痛で一ヵ月入院
◇阪神淡路大震災後のレポート
◇四〇歳過ぎて派遣労働者になる
◇職場で倒れ救急搬送「あなたの健康管理が悪い」
◇二時間早く出社し早朝勉強
◇政治家への「前史」労働者派遣法改悪反対運動
◇れいわ新選組から誕生した「てるちゃん」
◇もしかしたら世の中が変わるかもしれない
第三章 社会の現実 DaiGo差別発言を考える
◇大貧困化時代の「酸素吸入」と「輸血」
◇「野良猫とホームレスを同列に扱うのは猫に失礼」とDaiGo
●渡辺てる子講演録
◇誰が悪いかではなく何が問題か
◇差別と排除の残酷性
◇露悪的な本音が受ける社会の危機
◇私ですらホームレスを差別する気持ちがある
◇居場所がない人々
◇食べ物を買うお金くれませんか――新宿の街で
第四章 現実を直視した後に希望が見える
◇一九九〇年代後半から始まった排除アート
◇矛盾に満ちた現状を無批判に容認
◇DaiGoファンの心のうち 成功者と自己一体化
◇自己啓発本ばかり売れる社会の病巣
◇社会性がなく「自分だけ」の自己啓発本
◇誰でもがDaiGoに成り代わる危険性
◇ウィークネス・フォビア(弱者嫌悪)という歪み
おわりに――声を上げられない人々の声・生き方・苦しみを聞きたい
前書きなど
「……これまでずっと抑えてきた怒り、悲しさ、叫び、心を絞り出すような魂の演説だ。これは彼女一人ばかりではない。言いたくてもずっと我慢してきた膨大な人々の気持ちを代弁する言葉があふれている。
彼女の激しく直球の演説に心動かされる人々が増えてきている。それは街頭演説を聞く人々の様子を目の当たりにすると実感する。人々の心を熱くする渡辺てる子とは、いったい何者なのか。……」(「はじめに――魂の叫び」より)
上記内容は本書刊行時のものです。