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勇気ある義人 古在由重セレクション 古在 由重(著/文) - 同時代社
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勇気ある義人 古在由重セレクション

発行:同時代社
四六判
価格 2,600円+税
ISBN
978-4-88683-861-2
Cコード
C0036
一般 単行本 社会
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2019年7月19日
最終更新日
2019年9月2日
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紹介

加藤周一や藤田省三に「勇気ある義人」と評された古在由重。
「平和と民主主義」が問い直されるこんにち、同時代の知識人たちとの交流の姿とともに、古在の「反戦の哲学」を浮き彫りにする。

「古在先生のご逝去は、痛恨の限りです。先生は最後まで初志を貫かれた、勇気ある義人でした。その精神は多くの人の心に長く生き続けるでしょう。」(加藤周一「弔電」古在由重告別式(一九九〇年三月八日)にて)

「太平洋戦争中のゾルゲ・尾崎秀実事件に於ける……〔松本慎一・古在由重の活動は、〕その時代的状況を考えれば、拘禁状態に置かれている場合よりも、或る意味では、遙かに大きな勇気と冷静な思考と果敢な決意を必要とする行動でありました。「勇気ある義人」の面目ははっきりとこの時立証されました。」(藤田省三「其の心の在り方の延長線を――古在由重追悼集会にて」)

「夏になると思い出すのは、古在さんと中野〔好夫〕さんの原水爆記念行事の統一についてのはかりしれない御努力です。〔中略〕
 古在先生の御健在をたのみとする、見えない無数の人々がいること御信じ下さって御自愛のほど、ひとえに祈り上げます。」――丸山眞男から古在由重への手紙、1986年7月30日(本書「解説」より)

目次

父母のことなど


植木枝盛のこと
ジョー・ルイスの怒り
思想とはなにか
木馬の歴史
二六年前の獄中メモを読んで
三木清をしのんで
私の古典 森銑三『渡辺崋山』


長英と私
形式ではなく実態で判断せよ
敗戦直後の記憶から
その日の前後
高桑純夫君の死を悼む


壺中の詩
私の一冊 林達夫訳・ベルグソン『笑い』
吉野源三郎氏を悼む 真の意味のジャーナリスト
吉野源三郎君をしのぶ
解説 本多勝一『戦場の村』
「世界一のお母さん」
草の根はどよめく
哲学塾のトロフィー
中野好夫さんをしのぶ
スポーツと平和

〈補論〉
カント『永久平和論』について

解題/解説   太田哲男
人名索引

著者プロフィール

古在 由重  (コザイ ヨシシゲ)  (著/文

 東京に生まれる。一九二五年、東京帝国大学哲学科を卒業。哲学者。一九三〇年代に唯物論研究会などで活動し、治安維持法違反で二度拘留される。
 戦後は、民主主義科学者協会哲学部会の主要メンバー。専修大学・名古屋大学教授。また、ヴェトナム反戦運動・反核運動などに尽力した。
 主著に、『古在由重著作集』全六巻(勁草書房、一九六五~七五年)、『人間讃歌』(岩波書店、七四年)、『和魂論ノート』(同、八四年)、主要訳書に、マルクス=エンゲルス『ドイツ・イデオロギー』(岩波文庫、一九五六年)、マックス・ヴェーバー『ヒンドゥー教と仏教』(大月書店、二〇〇九年)など。

太田 哲男  (オオタ テツオ)  (著/文

 一九四九年、静岡県生まれ。桜美林大学名誉教授。日本思想史。
 著書に、『大正デモクラシーの思想水脈』(同時代社、一九八七年)、『ハンナ=アーレント』(清水書院、二〇〇一年)、『若き高杉一郎 改造社の時代』(未來社、〇八年)、『吉野作造』(清水書院、二〇一八年)など。
 編著に、『暗き時代の抵抗者たち 対談 古在由重・丸山眞男』(同時代社、二〇〇一年)、高杉一郎『あたたかい人』(みすず書房、二〇〇九年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。