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自發自奮 私の半成記
- 初版年月日
- 2022年4月
- 書店発売日
- 2022年5月10日
- 登録日
- 2022年4月15日
- 最終更新日
- 2022年4月15日
紹介
私は生後6ヶ月で、父が日本大使館に転勤したのにともなってロンドンへ渡り、4歳になる前に帰国した。帰国児として育ったためか、いまでも当時の子供心を失っていない。
イギリスの記憶は断片的なものしかないが、近所の公園で砂場遊びに熱中したのが、心に焼きついている。帰国してから両親に連れられて湘南の海岸で遊んだが、砂の城づくりにはしゃいだのが思い出となっている。
そんなことから、人生を砂場として見るようになったのかもしれない。どこかでまわりに合わせるより、不遜なことだがまわりを自分に合わせたいと願って、綱渡りをしてきた。
私の半生を振り返ると、「自發自奮」という言葉が当て嵌(は)まろう。
この箴言(しんげん)(いましめとなる短句)は、福島の名門武家である白岩家の家訓であり、自分からあらゆることを発し、自ら奮闘しなければならないという教えである。白岩家の当主である建設業の白岩正通・白岩工業株式会社の会長から、この四文字の扁額を贈られて、私の事務所を飾っている。この額を見ると、血潮がたぎる。
と「あとがき」に著者は記している。
内容は、これほど内政、外交に活躍している人はいるのかと思うことばかりである。
目次
第一章 雑文を書いた六十余年
第二章 ジャーナリストは酒泉のまわりに集落をつくる
第三章 これほど軍歌が歌われている国はない
第四章 流行神(はやりがみ)と日本の新聞
第五章 流行は流感のようなものだ
第六章 『ウイニー・ザ・プー』から学ぼう
第七章 プレインズからワシントンまで
第八章 日本は国家としての逞(たくま)しさを失っている
第九章 アフリカが危ない
第十章 希少金属とのロマンス
第十一章 日本は〝第二の幕末〟に直面している
第十二章 日本の時代が世界にやってくる
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。