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剣道上達の秘訣☆〔第2版〕☆
剣道向上をめざす剣士へ
- 初版年月日
- 1985年1月
- 書店発売日
- 2022年5月18日
- 登録日
- 2022年5月18日
- 最終更新日
- 2022年5月20日
紹介
本書は剣技向上を目指す剣士のために、剣道の技術に関するあらゆる要素を洗い出し、その一つ一つについてこの分野における斯界の第一人者である中野範士(九段)に具体的かつ詳細に解説して頂いた。
昭和60年発刊。重版を重ねるロングセラー。
目次
Ⅰ 技術の基礎
(1)構えと剣の活用
・構えの活用:構えを固定して考えない/五つの構え/構えは打突技術の出発点/構えの相互関係
・剣先の働き:構えと打突/握りと打突/左足と打突/剣先の働き/剣先の活用/打突と左手の位置
(2)足さばき・体さばき
足さばきと体さばきの関係/基本的な足さばき/継ぎ足の特殊な場合/体さばきの秘訣/体さばきと打突の関係/左足前の打突/
二足一刀のこと/特殊な使い方/足の訓練と強化は
(3)目付について
観見二つの目付け/よく見て相手を知る/帯矩・切先・拳の目付け/近くを遠く見る/眼が悪い場合/体得する以外になし/範士
の体験から
(4)面技の基本
打突部位のこと/斬撃と打突の違い/面打ちの大小・強弱・間/面打ちのふりかぶり方/テコの原理/残心につながる打ち/冴え
のある打ち/一拍子の打ち/面打ちの秘訣
(5)小手・胴・突きの基本
・小手技:小手打ちの注意点/応用の小手技/小手技の秘訣/小手打のふりかぶり方
・胴技:胴の打ちかた/胴打ちの指導
・突き技:基本的な突き/突き技の注意点/基本打突の総括/指導に関する注意点
Ⅱ 技術の応用
(1)払い技
・払い技の原理
・払い技の足使いと払い方:払い技の足使い/竹刀のどこを払うか
・払い面:表、裏からの払い/払いと張り/張り面とは
・払い胴:払い胴の基本/体の移動
・払い小手:小さく払う/払い小手と方向性
・払い突き:攻めと間合が大切/払い突きのコツ
・払い技の秘訣:払い技の効力/払う・触れる・押さえる・撥く
・技を構成する四つの要素
(2)二・三段の技
・二・三段の原理:同じ部位を二度打つのは
・小手から面の技:小手・面の攻め方/小手・面の入り方/機械的な二段打ち
・小手から胴の技:小手・胴の留意点
・突きから面・小手の技:技の出し方/動作と関連した二段打ち
・面から面・小手の技:技の出し方/面から退いて小手は
・三段の連続技:小手・面・胴/出て退く連続技/連続技のまとめ
(3)出ばな技
・出ばな技の原理:起こり/大切なのは間合/出ばな技とタイミング/機会をつくる/起こりと色/充実した気勢
・三つの出ばな技:出ばな面/出ばな小手/出ばな突き/相手の癖を読む/出ばな技のまとめ
(4)退き技
・退き技の秘訣:退き技技の方法/体当たりからの退き技/退き技は気合で/退き技の留意点/相手の力を利用する/退き胴と退き
小手/退き技のまとめ
(5)担ぎ技と片手技
・担ぎ技の原理:担ぎ技は誘い技/たまに行うと効果的/竹刀の方向性
・担ぎ技の種類:担ぎ技のまとめ
・片手技の原理:退く相手に/打ちかたは/体勢が崩れないように/片手技の出し方/片手突きの秘訣/片手技と残心/相手を知る
・片手技の種類:片手技のまとめ
(6)すり上げ技
・応じ技について:応ずるということ/先の気持ちで/すり上げ技と角度/すり上げと表裏
・すり上げ技の種類:面すり上げ面/面すり上げ小手/面すり上げ胴/小手すり上げ面・小手/突きすり上げ面/すり上げ技のまと
め
(7)抜き技
・抜き技の特性:技の尽きで/距離と方向で/余し面とは
・抜き技の種類:面抜き面/面抜き小手/面抜き胴/小手抜き面/小手抜き小手/抜き技のまとめ
(8)返し技・打ち落とし技
・返し技の特徴:返し技の原理は
・返し技の種類:胴返し面/面返し面/面返し胴/面返し逆胴/面返し小手/小手返し小手/応じ技の中の返し技/返し技のまとめ
・打ち落とし技の特徴
・打ち落とし技の種類:胴打ち落とし面が代表/打ち落とし技のまとめ
Ⅲ 技術の活用
(1)攻めの内容
・相手の長所・欠点を知る
・心気力の内容
・攻めと間合・方向・虚実:間合/虚実/方向(構えの)
・上達する稽古法
(2)間合について
・間合の原則
・自分の打ち間:近間の利点/近間・打ち間・遠間/自分に近く、相手に遠く/間合と間/遠間から
(3)打つべき好機と三殺法
・打つべき好機
・居付き・技の尽きの捉え方
・起こり頭の打ちどころ
・三殺法:剣の殺し方/気は気で殺す
(4)鍔ぜり合い・体当たり
・鍔ぜり合い:正しい鍔ぜり合い/鍔ぜり合いについての見方/鍔ぜりの崩し方/鍔ぜりからの退き方
・体当たり:体当たりの目的と方法/体当たりは技術である/接近戦を有利にする/注意を要する退き技
(5)有効打突
・心気力の一致:心の柱/気の柱/技の柱
・気剣体一致の段階と内容:有効打突の段階/有効打突の内容/正確な打突部位は/機会と打突の関係/打突の進歩段階
(6)残心と先
・残心とは:自然に残る/打って数歩が/残心のかたち/正面からの攻めには/引き揚げは/退き技の残心/片手打ちの残心
・先について:三つの先/先の先・後の先/つねに先をかける
(7)虚実について
・虚実とは:技を使うには/相手を知る/動きと虚実/実があれば虚がある/表と裏の虚実/発声と虚実/呼吸の使い方にも/
攻めと虚実
Ⅳ 剣道上達への稽古法
(1)上達の段階と稽古
・正しい基本から
・心術・気術・技術
・それぞれの発達段階
・稽古の順序
(2)効果的な稽古法
・切り返し:切り返しのやり方/切り返しの受け方/役に立つ切り返し
・技の稽古法:まず基本を大切に/技の組み立て/約束稽古から実戦的に/得意な技/工夫研究的に
・互角稽古:謙虚に学ぶ/引き立て稽古/難剣の相手には
・試合稽古:試合稽古のやり方/多くの相手と稽古
(3)試合
・試合の条件:試合と稽古/稽古の延長線上に試合/試合と精神的要素/試合と平常心/試合相手を見る/試合相手を知ること/
相手をどこで判断するか/試合場の条件/二刀・薙刀に対しては
上記内容は本書刊行時のものです。