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内田クレペリン検査法からみた全日本柔道連盟強化選手の精神的側面
ミュンヘンオリンピックからロンドンオリンピックまで
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年3月1日
- 書店発売日
- 2024年3月15日
- 登録日
- 2024年2月19日
- 最終更新日
- 2024年3月18日
紹介
船越正康大阪教育大学名誉教授が、全日本柔道連盟のメンタルサポートに関わり、収集・保存に努めてきた40年間のデータ。
集積された内田クレペリン検査の膨大な紙データを、著者ら研究チームが、煩雑なアナログ作業を経てデータ整理し、トップアスリートの心理データ分析研究としてまとめたもの。
今後は様々な分野の研究から得られた知見がつながりを持って互いに刺激しあい発展していく時代となる。トップアスリート研究は、経験だけに基づく従来の指導から脱却して、一人ひとりの可能性を追求することが幸福を追求することと同じ方向のベクトルで捉えられる時代へと移行するための一助になるのではないかと考えている。この研究が少しでも今後の研究の刺激の一つとして役立てたら幸いである。(「あとがき」より抜粋)
目次
<目次>
まえがき
1.はじめに
1-1.アスリートのメンタルサポート
1-2.スポーツ支援と内田クレペリン検査法
1-3.柔道競技と内田クレペリン検査法
1-4.内田クレペリン検査法を用いたスポーツ心理学研究
1-5.全柔連強化選手データ分析研究の概要
1-6.科研費の受託により公表した研究成果
1-7.本研究の助成について
2.内田クレペリン検査法について
2-1.第1系列と第2系列の判定
2-2.第1系列判定の特徴
2-3.内田クレペリン検査のやり方と分類
2-4.類似人柄4群の曲線特徴と人柄特徴
2-5.心的エネルギー(作業段階)
2-6.曲線傾向
2-7.精神健康度
3.研究報告
3-1.性別・年齢区分別初回検査時データの分析
3-2.最高精神健康度及び最高作業量段階に関する分析
3-3.オリンピック出場選手と世界選手権出場選手との比較検討
3-4.UK法曲線傾向分析
4.人柄10類型16種類精神健康度別個人記録
あとがき
前書きなど
長年全日本柔道連盟にメンタルサポートに関わり検査データの収集・保存に努めてきた、船越正康大阪教育大学名誉教授(日本UK法・人間理解研究会の前身 大阪心理技術研究会主宰者)が、そのデータすべてを研究のために提供してくれることになった。強化選手らの膨大な検査データは、トップアスリートの心理的精神的条件や勝利達成条件の宝庫であり、それをこのまま消失させることは研究者としてあってはならないことだと考え、チームで協力してこの研究に当たった。
これだけ多くのトップアスリートの心理データを分析した研究は今までになく、これからも同様の研究を行うのは難しいと思われることから、この研究から得られた知見が柔道界だけに限定されるのではなく、広く様々なスポーツ種目の選手育成やメンタルサポートに生かされることを切に願っている。(「まえがき」より抜粋)
上記内容は本書刊行時のものです。