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ニチボーとケンチャナヨ
私流・映画との出会い方2
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2021年2月15日
- 書店発売日
- 2021年2月20日
- 登録日
- 2021年2月4日
- 最終更新日
- 2022年11月28日
紹介
「映画は時代の鏡」
国際映画祭の30年を追体験!
配給・宣伝に情熱を注いできた著者を通じて、国内外の映画祭を追体験し、その原動力となった作品、映画人に出会える一冊。
特にこの間めざましい発展を遂げた韓国映画の軌跡がよく見えてきた。
ページをめくるごとに見たい映画リストがどんどん増えていく。
成川 彩(韓国在住映画ライター)
目次
はじめに~ニチボーとケンチャナヨ
もくじ
1991年● 作り手の意志が強く反映
1992年● 外国暮らしの中国人テーマに
1993年● 韓国の伝統芸能、パンソリ映画大ヒット
1993年●「国際先住民年」開催の意義
1994年● 未審査の中国映画がキャンセルに
コラム 撮影所の建設と若手監督の台頭
1995年● ソ連崩壊後のロシアはいま
1995年● 個性が光る女性監督作品
1996年● 東洋と西洋の文化のブレンド
1997年● 返還前夜の熱気はらんで
1997年● オーバーハウゼン、老舗の国際短編映画祭
1997年● はじめて参加した釜山国際映画祭
1998年● 珍しくなくなった女性監督作品
1998年● 日韓映画交流はまだこれから
1998年●『フルスタリョフ、車を!』との出会い
1999年● 香港映画のニューウェイブ~その20年後
コラム ロシアの夏
2000年●〈独立時代〉を前面に出した香港
2000年● 遠慮のない観客の反応
2001年● 香港フィルムアーカイヴがオープン
2001年● 9・11直後の開催の臨場感
2001年● 『子猫をお願い』と出会った!
コラム 〝英語帝国主義〟からの脱却を
2002年● グローバル・ヴィジョンという意識
2002年● 映画文化は自由貿易の対象物ではない
2003年● 若き女性映画人の登竜門
2003年● 『もし、あなたなら~6つの視線』と出会う
コラム 歩いて探したサンクトペテルブルクの映画館
コラム ベトナムのダン・ニャット・ミン監督
2004年● 異文化の侵入に対する弱者の選択
2005年● トニー・レオンとアンディ・ラウが後押し
2005年● 日本に生きるということ~境界からの視線
コラム 『力道山』にみる日本と韓国・朝鮮の近代史
2006年●『蟻の兵隊』がワールド・プレミア
2006年● ビッグスターも労働者として
コラム 韓国映画『王の男』の大ヒット
コラム 連想『夏物語』
コラム ユン・イノ監督の新作ロケに
2007年● ベルリンで開かれたアジア女性映画祭
コラム ベルリン7日間乗り放題チケット
2008年● はじめて全州国際映画祭に
コラム 大好きなイム・スルレ監督
2008年● 海雲台ビーチでカザフの俳優さんと会う
コラム 映画にみるパターナリズム
コラム 続・パターナリズム~『グラン・トリノ』
コラム 韓国の女性映画人たちにエールを
2009年● 釜山は〈映画都市〉宣言
コラム 言語と食事
2010年● 映画の未来を支える若者たち
コラム ハラボジの歓待付き、全州4人旅
2010年● 社会的マイノリティへのまなざし
コラム プチ旅行はまたもや釜山
2011年● 助け合い連携する韓国女性
2011年● メイン会場として〈映画の殿堂〉オープン
2012年● 労働者階級の母の姿
2012年● 母なる存在を脅かす環境や社会描く
2013年● デジタル時代のドキュメンタリー
2013年● 誰の子でも関係ない
2014年● 働いてつくった筋肉の力
2014年●『ダイビング・ベル』上映をめぐり紛糾
2015年● まだ見ぬ傑作を探す醍醐味
2015年● セウォル号犠牲者への鎮魂
コラム ハプニングで受賞式に出席
2016年● 貧困と孤独は各国共通のテーマ
2017年● 大統領選を意識した作品選択
2018年● 改革に着手した釜山国際映画祭
2019年● 韓国映画100周年記念の年
2019年● 釜山国際映画祭の改革と変化
コラム 時代の変化を象徴する韓国女性監督の活躍
映画タイトル~主な作品インデックス
●イラスト 岸野 令子
●装 幀 仁井谷 伴子
前書きなど
ニチボーはロシア語、ケンチャナヨは韓国=朝鮮語。
どちらも、よく使われる言葉で、「大丈夫」「心配ない」「何でもない」「気にするな」「かまわない」といろんなニュアンスの言い回しである。
主に、このふたつの言葉の国と民族の映画について書こうと思う。
どちらも私の関心のある地域と人々だ。
彼の地、彼の人々について、私は主に映画を通して馴染んできた。
実際に行ってみて、さらに関心が深く興味も深くなった。これは私的な映画史でもある。
(「はじめに」より)
上記内容は本書刊行時のものです。