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笑うツーリズム 児玉 盛介(著) - 石風社
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笑うツーリズム (ワラウツーリズム) HASAMI CRAFT TOURISM (ハサミクラフトツーリズム)

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発行:石風社
A5判
324ページ
並製
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-88344-296-6   COPY
ISBN 13
9784883442966   COPY
ISBN 10h
4-88344-296-9   COPY
ISBN 10
4883442969   COPY
出版者記号
88344   COPY
Cコード
C0072  
0:一般 0:単行本 72:写真・工芸
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2021年1月10日
書店発売日
登録日
2020年10月26日
最終更新日
2020年11月30日
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紹介

「モノづくり」と「笑いのツーリズム」で
全国的に注目されている波佐見
「共感人口」の大幅増で
「波佐見」から「HASAMI」への成長と進化は可能か?
(一般社団法人 九州観光推進機構会長 石原進)

目次

 地域再生のヒントここにあり――まえがきにかえて
Ⅰ 波佐見の底力と可能性
 クラフトツーリズム産業の可能性
  ―― 井手修身/立川裕大/村山慶輔/武田修美/児玉盛介
 創造的な人が集まる町に
  ―― 波佐見焼振興会会長 児玉盛介
 波佐見からみえる世界
  ―― 西海陶器㈱代表取締役社長 児玉賢太郎
 コラム① 波佐見町を進化させた 原動力はヨソモノにあり
  ―― 波佐見町議会議員 城後 光
 波佐見町観光を振り返って
  ―― 波佐見町役場商工振興課長 澤田健一
 「波佐見焼」地場産業再生のヒント
  ―― 有限責任事業組合長崎eライフ代表 深澤 清
 コラム② 銀行員から見た変化する波佐見町
  ―― ㈱十八親和銀行波佐見中央支店・支店長 黒田幹也

Ⅱ クラフトツーリズムとの融合
 グリーンクラフトツーリズムの歩みと取り組み
  ―― 小林善輝/竹田英司/井手修身
 みんながやりたくて、できなかった「住民自らが創り出すまちづくり」
  ―― イデアパートナーズ㈱代表取締役 井手修身
 コラム③ 日本遺産「肥前やきもの圏」とクラフトツーリズム
  ―― 元「肥前窯業圏」活性化推進協議会事務局
    /元長崎県県北振興局商工観光課 赤尾美望
 松下幸之助「観光立国の辨」
  ―― 合同会社HRエンゲージメント代表 安徳勝憲
 グリーン・クラフト・ツーリズムは『文化の時代』の観光
  ―― 九州教具㈱代表取締役社長 船橋修一
 田舎は、伝統工芸の町は、どう生きるのか
  ―― ㈱有田まちづくり公社会長 高田亨二
 インバウンドとクラフト・ツーリズム
  ―― ㈱やまとごころ代表 村山慶輔
 観光で産業を守るモデルケースを作る
  ―― 西日本新聞社・佐世保支局記者 平山成美
 コラム④ 波佐見のアリとキリギリス
  ―― 長崎新聞社東彼支局長 六倉大輔

Ⅲ 波佐見の現在と未来
 芸術と工学のコラボから、おいしいマグカップを設計する
  ―― 東京藝術大学 デザイン科教授 長濱雅彦
 コラム⑤ 成熟しないまち はさみ
  ―― 長崎県立大学経営学部教授・学長補佐 岩重聡美
 波佐見焼における次世代型生産管理の提案
  ―― 長崎総合科学大学総合情報学部専任講師 山路 学
 なぜいまグリーン・クラフト・ツーリズムなのか
  ―― 長崎県立大学地域創造学部准教授 竹田英司

前書きなど

 日本の最も大きな課題は人口減少である。そして、ほとんどの地域は、大都市、特に東京への一極集中の中で若者の転出による活力の減退に悩んでいる。このままでは2040年には日本の自治体の約半数が消滅する恐れがあるといわれている。こうした事態に対し、政府は地方創生に取り組んでいるが、その成果は十分とはいえない。そうした中で波佐見町の取り組みは、地域住民の力で見事に地域を再生しつつある成功例の一つとして大いに推奨に値する。
 観光地としては全く名の知られていない波佐見がどうやってここまで来たのか。それは、①自分達が生まれ育ったまちをなんとかして再生したいという強い思いを持った住民の存在②ビジョンと包容力と実行力を持ったリーダーの存在③観光は「よそ者」「若者」「バカ者」が必要だというように、地域の良さを生かすには、この3要素が大切であり、とりわけ波佐見は「若者」と「よそ者」の知恵を活用④そのうえで、しっかりした官民連携があったことによる。
 現在、人口約1万4000人の波佐見町は400年続くやきもののまちである。0~34歳の若年層比率が30・6%と長崎県下22自治体の中で第6位であり、比較的若者が多いといえる。近年まで波佐見で生産されたやきものは全て「有田焼」のラベルを張り出荷していた。しかし、2004年に魚沼産コシヒカリ、讃岐うどんなどの産地偽装問題が起こり、「有田焼」ブランドを使えなくなり、「波佐見焼」ブランドに転換した。その際「有田焼」の伝統工芸から離れ、「新しい波佐見を売る」をモチーフに、外部から若者をはじめとした人材を集め、各窯元が個性あふれる商品を発表していった。ブランド定着には10年余りを要したが、その間の地域を挙げた取り組みが波佐見を変えた。一瀬政太町長は「来なっせ100万人」を唱え、観光によるまち起こしに取り組んだ。そして児玉盛介西海陶器社長(当時)を中心に、企業と市民が力を合わせてまち造りを一つ一つ進めていった。その結果、2001年には45万人であった観光客を、2017年には見事100万人とすることができた。最近では「波佐見焼」ブランドが消費者に浸透し、地元で開催される陶器市は多くの人で賑わい、全国各地で開催されるテーブルウェア・フェスティバルでは一番集客力のあるブースとして評価されるようになった。(「まえがき」より 一般社団法人 九州観光推進機構会長 石原 進)

著者プロフィール

児玉 盛介  (コダマ モリスケ)  (

波佐見焼振興会会長

古河 幹夫  (フルカワ ミキオ)  (

長崎県立大学地域創造学部教授。『経済システムと正義』、『社会経済思想の進化とコミュニティ』(共著)など。近年は地域連携の成果として『波佐見焼ブランドへの道程』(共著)。IDE大学協会会員

竹田 英司  (タケダ エイジ)  (

長崎県立大学地域創造学部准教授

山路 学  (ヤマジ マナブ)  (

長崎総合科学大学総合情報学部専任講師

上記内容は本書刊行時のものです。