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〈進学校〉校長の愉しみ 吉川 敦(著) - 石風社
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〈進学校〉校長の愉しみ 久留米大学附設での9年

発行:石風社
四六判
309ページ
上製
価格 2,000円+税
ISBN
978-4-88344-275-1
Cコード
C0037
一般 単行本 教育
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2017年10月
書店発売日
登録日
2018年1月15日
最終更新日
2018年1月15日
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紹介

「不健全な業界人」でなく
「健全なる素人」をめざせ


一数学者が、
不思議な縁で〈進学校〉の校長となって、
若者たちと向き合い考えた。

目次

まえがき

第1章  校長とは何をする人ですか
1 校長の心掛け
2 校長は何をする人なのか
3 この学校の今が好き
4 新任者研修の閉講式挨拶から

第2章  附設と現代史
1 沿革の概略
2 背景としての世界と日本(~1989)
3 第一期、第二期の附設を改めて概観すると
4 背景としての世界と日本(1990~)
5 改めて、今日までの附設について
6 明日の附設のために

第3章  昔の校長先生
1 板垣政参先生
2 原巳冬先生
3 期を画した先生たち

第4章  さて、わたくしの場合
1 そもそも
2 年間スケデュール
3 多忙だった最初の4月
4 校舎の新改築
5 わたくしは何ができたか

第5章  拙見―浅薄であること
1 健全なる素人
2 健全なる素人はナイーヴであってはならないこと
3 見本となる人たち(一)
4 見本となる人たち(二)
5 『論語』をどう考えるべきか

第6章  持論―暴論―について
1 東京大学の秋入学問題
2 学校年の意味を考える
3 機会としての長期休暇
4 4月新学年の問題点――世界認識の困難

付録A  式辞類
1 2008年度入学式(日本語力)
2 2008年度卒業式(為他の気概 1)
3 2009年度入学式(為他の気概 2)
4 2009年度卒業式(道のない山)
5 2010年度入学式(修羅道の世を救う)
6 2010年度卒業式(創造的な人生)
7 2011年度入学式(3・11後の世界)
8 2011年度卒業式(想像力の質)
9 2012年度入学式(自分の人生)
10 2012年度卒業式(健全なる素人)
11 2013年度入学式(グローバル人材)
12 2013年度卒業式(日本人の魅力)
13 2014年度入学式(本来の世界構造)
14 2014年度卒業式(困難に出合う)
15 2015年度入学式(なぜ附設か)
16 2015年度卒業式(社会的関心) 
17 2016年度入学式(大きな物語 1)
18 2016年度卒業式(「文化」と「文明」)

付録B  告辞類(始業式・修了式等)
1 2008年度始業式(未経験の世界)
2 2008年度修了式(基本と応用)
3 2008年度中学校卒業式(それぞれの道)
4 2009年度始業式(一生ものの基本)
5 2009年度修了式(本質の解明)
6 2009年度中学校卒業式(古典への挑戦)
7 2010年度始業式(一瞬の輝き)
8 2010年度修了式(自己実現)
9 2010年度中学校卒業式(課題の本質)
10 2011年度始業式(日本の脆弱化)
11 2011年度修了式(楽しい学校)
12 2011年度中学校卒業式(基本的な問い)
13 2012年度始業式(附設の評価)
14 2012年度修了式(心構えの基礎)
15 2012年度中学校卒業式(根拠ある自信)
16 2013年度始業式(「利口」になるとは)
17 2013年度修了式(ヤーヌス)
18 2013年度中学校卒業式(人生設計)
19 2014年度始業式(目標を意識)
20 2014年度修了式(本を読め)
21 2014年度中学校卒業式(日本語の使い方)
22 2015年度始業式(自分の将来像)
23 2015年度修了式(日本の静止)
24 2015年度中学校卒業式(人工知能 AI)
25 2016年度始業式(大きな物語 2)
26 2016年度修了式(世界史的な文脈)
27 2016年度中学校卒業式(「文化」の疎外)
28 附設高校生になるために

「あとがき」に換えて
参考文献
索引・人名表
索引・事項

前書きなど

「健全なる素人」というのは、皆さんは余り目や耳にしたことはないと思いますが、少し前から、わたくしは、いろいろな折に書いたり話したりしているものです。今回の式辞は、この「健全なる素人」をテーマにしてみようか、と思い、ようやく、ここまで来ました。一応、定義のようなものもあるので、紹介しましょう。「健全なる素人」とは、

   専門家ではないが専門知識の根底の意義について
  直観的な感覚が備わっていて、専門家が陥りがちな
  視野の狭さに囚われずに、本質を貫徹した判断がで
  きる人

であるとして了解してください。もちろん、このような人が完全な形で存在するはずはありませんが、人間の在り方としては規範性があると信じています。特に、理想型としては、

   少なくとも一分野では卓越した専門家であり、
  それ以外の分野でも、卓越性を獲得した分野での
  訓練や経験を通じて得た洞察力に基づく直観的な
  判断力が発揮できるような人物

ということになりましょう。

(本文より)

著者プロフィール

吉川 敦  (ヨシカワ アツシ)  (

数学者。理学博士(東京大学1971)。九州大学名誉教授(大学院数理学研究院2006)。久留米大学附設高等学校・中学校名誉校長(2017)。

著書:「関数解析の基礎」(近代科学社1990)/「フーリエ解析入門」(森北出版2000)/「無限を垣間見る」(牧野書店2000)/「数理点景―想像力・帰納力・勘とセンス、そして、冒険」(九州大学出版会2006)/「フーリエ 現代を担保するもの」(現代数学社2015)

上記内容は本書刊行時のものです。